ツアー会社『ネバーランド海外』の抽選で最大一組七名様、二泊三日サイパンを楽しめるモニターツアーに当選した島谷類は、友達六人を誘って旅客機に乗った。
当然、左右のメインエンジンが発火し、制御不能となった旅客機が無人島に墜落。機体は木っ端
微塵に吹き飛んだ。大勢の乗客が死亡。
鉄の塊の機体ですら大破したというのに、どういうわけか類たち七人だけが無傷で目を覚ます。
奇跡的すぎて何かが変だ……と、仲間のうちひとりは疑懼の念を抱く。
常識では考えられないことが起きる驚異の島。自分たちの身にいったい何が起きたのか……
ここはミクロネシアの無人島ではないのか?
墜落の衝撃で偶発的に異世界へ来てしまったのか、それともツアー会社が仕組んだ人為的な罠なのか……
のちに七人は現実世界へ帰るために必要な情報を得ることができた。それと同時にこの島に留まれば自分たちの時が止まってしまうことを知る。
ツアー会社名と同じ、まさにネバーランドだった。
現実世界に戻るためのゲートを探すが、それは皮肉にも……
先が読めない展開。切なくも美しい精神世界とヒューマンドラマを軸にした今までにない異色の青春ミステリー小説。
ファンタジーとホラー要素を含みます。最後まで是非お付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 19:10:00
148273文字
会話率:43%
航海の途中、嵐に遭遇した主人公。辛くも生き延びた彼が流れ着いたのは、どことも知れぬ離れ島だった。
“蟹”に纏わる伝承が信仰されているというその島は、まるで世界から切り離された異次元のように怪しげな空間だった。
墓地を徘徊する謎の人物
。
既に死んでいるはずの少女。
巻き起こる死の連鎖。
そして、どこからともなく現れる“蟹”の群れ――。
いったい、この島では何が起こっているのか。
その秘密を探りつつ、主人公は本土への帰還のために行動する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-17 22:16:43
3339文字
会話率:6%