満州地方の黒竜江省を公務で訪れた中華王朝第二王女の愛新覚羅白蘭殿下。
無事に公務を終えた彼女は、黒竜江省の巡撫を務める佟佳聖音に会食に誘われるのだった。
その会食の席で供されたのは、愛新覚羅王家の御先祖様である清朝皇族達が満漢全席の一環で食
べた事もある歴史ある料理だった。
(本作品は、武 頼庵様御主催の『24秋特別企画 秋の収穫祭!! 味覚祭り!!』 企画の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 03:19:51
2330文字
会話率:32%
西暦でいうと1644年、日本では江戸時代初期、中国を200年以上支配してきた明王朝は、呆気なく滅亡してしまった。次の中国の支配者の座をかけて、明を滅ぼした元盗賊李自成、明王朝で最も有力な将軍だった呉三桂、そして万里の長城の北で、中国支配の時
を待ち続ける異民族・満州族の清朝がしのぎを削ることとなる。結局呉三桂と清朝は手を結んでまず李自成を滅ぼしてしまう。計らずも清へ屈従するも雌伏の時をうかがう呉三桂、だが清は優秀な皇帝が相次ぎ、結局呉三桂が清に反旗を翻すのは、60を過ぎてからだった。そして清への反乱を前に呉三桂は奇妙な夢・幻を見る。若き日に自らが出会った舞姫との恋、そして別れ……。長い夢から覚めた呉三桂は改めて倒清を誓うも、果てしない苦難が待ちかまえていた……。後に明末清初といわれる動乱の時代と、戦乱に翻弄された舞姫の短い生涯を、可能な限り描いてみたいと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-02 16:35:25
14721文字
会話率:27%