江戸中期。月岡雪鼎(つきおか せってい)、二十二歳。
絵師見習いとして師のもとで修業に励むも、春画を描くことに苦戦していた。そんなある日、僧・玄光から奇妙な依頼を受ける。
大名の正室、絵師、遊女、想い人、そして時には幽霊も——
彼が出会う
のは、さまざまな事情を抱えた様々な身分の人々。
その肌を描くたび、雪鼎の春画は艶を増し、やがて人の心を震わせるようになる。
果たして、雪鼎の筆はどこへ向かうのか——。
これは、ひとりの若き春画師が「艶」を描き、「心」を刻む物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 22:35:29
36295文字
会話率:32%
奇妙な似顔絵描きの物語
暫くと言っても根っからの化け物、百年二百年の暫くである。
この間、有名どころでは最初の浮世絵師、菱川師宣と名乗っていた時期もあった。
同時期に二人の師宣が存在し、互いに協力しあって浮世...
最終更新:2024-05-30 18:20:00
9758文字
会話率:20%
天下の浮世絵師、葛飾北斎が平成の両国にタイムスリップ!?売れない漫画家、岡田と共に、江戸時代に帰る方法を探す。その謎を解く鍵は、「日本一の大発明家」が握っていて……
最終更新:2024-03-12 19:15:54
41910文字
会話率:69%
江戸時代後期に活躍した浮世絵師『鳥文斎栄之』。九代将軍家治に仕え、浮世絵師喜多川歌麿のライバルとして名をはせる。しかしその正体は、訳あって男装した女性だった。※設定はフィクションです
最終更新:2022-05-18 08:00:00
78945文字
会話率:65%
江戸時代、八代将軍吉宗のころの深川にある長屋のお話です。
長屋の大家は、母親のいない幼子賢吉を昼間預かっていますが、
最近、賢吉の言葉が気になります。
最終更新:2021-10-30 08:23:16
13520文字
会話率:51%
江戸末期の浮世絵師、喜多川広重の末裔・広亜。
彼には、異常な色覚が備わっていた。
その能力を持つために、ある不可思議な組織から、広亜に手紙が届く。
一方、女優を目指す、幼なじみの林檎は、衝撃的なデビューを果たすが、彼女にある悲劇が起きる
。
広亜は、不可思議な組織との関わりを周囲に隠しながら、日常をおくるはめになる。
そんな中、林檎と林檎にひそかに思いを寄せる親友の祐太の間で、複雑な気持ちを抱きつつ、恋とは何なのかを感じとっていく。
結局、日々迫りくる『パンデミック』の脅迫から逃れられず、組織に協力することを考える。
また、実は、広亜には、幼い時から隠してきたある秘密があった。
林檎に起こった悲劇や、自分以外誰も知らない『パンデミック』の危機がせまり、自分らしく生きることの大切さを感じる。
次第に、自分の秘密を打ち明けること、
愛する人々のためにパンデミックを止めることなどを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-21 17:24:54
2043文字
会話率:28%
浮世絵師として名を馳せようと野心を燃やす津軽家の御抱絵師、今村又兵衛。
妻のりよとはすれ違いがおきていたが、パトロンにもらった画室での創作に没頭するあまり、自宅に帰ることも少なくなっていた。そんなある日、妻のりよが失踪する。
又兵衛は決
死の覚悟で妻を探す旅に出るが、万病を治す雪を降らせる霊験が身に宿り、自らの意思とは関係なく、旅の先々で病に苦しむ人々を、治していく。いつしか、「雪神」と噂されるようになっていた。
長い旅の果てに、上野国の山奥でりよに再会するが、又兵衛が降らせていた雪はやんでしまう。
りよは病を患っており、もはや又兵衛が知っているりよではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-22 23:56:24
3231文字
会話率:65%
棒手振りの魚屋の半吉が得意先の商家に行くと、女将が出てきて、半吉と女郎をめぐって争った浮世絵師の話になった。
その浮世絵師が急に出て行き、長い間音信不通だという。ところが、不意にその浮世絵師が現れた。大変な目に遭い、何とか江戸に戻って来
たということだった。
浮世絵師の話を聞いていた半吉だったが、武士が現れて追い払われる。武士は浮世絵師に重要な話があったらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 18:00:00
6352文字
会話率:62%
棒手振りで魚を商う半吉が、得意先の商家で嫁取り話を耳にした。浮世絵師の眠々斎が岡場所の女郎・お軽を嫁に向かえるという。
半吉はお軽の馴染み客で、二人は夫婦になる約束をしていた。
半吉はお軽に事の次第を問い詰める。お軽は窮地から何とか脱
し、半吉は眠々斎に引導を渡すのであるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-18 20:00:00
5433文字
会話率:59%
宝暦3年(1753年 - 文化3年9月20日(1806年10月31日))の江戸時代の日本。
遊郭一の美貌を持つ花魁・桃源太夫こと『櫻木桃香』と浮世絵師『喜多川歌麿』の物語。
幼いころから倭国一の花魁として育てられた桃香。
仕事の事しか知らず
、誰の事も信用出来ない。退屈な毎日を送っていた。
そんな時、ある浮世絵師が彼女の元にやってきた。
彼の名前は喜多川歌麿。
この頃はまだ名もない浮世絵師。
そんな二人が出会って、桃香の人生は一変する。
自分が嫌い。仕事が嫌い。変わらない毎日が退屈でつまらない。
でも、変えられない。
そんな彼女に起こった出来事とは..折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-04 21:21:43
13148文字
会話率:1%
浮世絵を描いていた。
最終更新:2019-04-20 10:03:26
219文字
会話率:0%
寛政6[1794]年5月。いきなり28枚の大判浮世絵(役者絵)でデビューした新人浮世絵師・東洲斎写楽。かれはおよそ10ヶ月と云う短期間でおよそ150枚ものインパクトにとむ浮世絵をのこしてこつぜんとすがたをけしました。東洲斎写楽の正体は阿波藩
の能役者で斎藤十郎兵衛と云います。しかし、東洲斎写楽の作品すべてが斎藤十郎兵衛のえがいたものではありません。さらに写楽の作品のなかには歌舞伎役者の名前がまちがってつたわっているものがいくつかあります。この美術エッセイでは、写楽絵の詳細な比較分析や文献調査などで、それらをあきらかにしていきます。これまでの写楽研究を根底からくつがえす画期的な新写楽論です。どうぞおたのしみに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 02:00:00
36431文字
会話率:1%
風景画を好む浮世絵師:タキイチは、北の奥にあるという伽藍の噂を聞き、好きに絵を描く気ままな一人旅に出る。
旅に出てしばらく。うっかり山登りの途中で夜を迎えてしまったタキイチが目覚めると、その命は怪物に囚われ、風前の灯となっていた。
最終更新:2016-10-24 19:56:36
37943文字
会話率:38%
浮世絵華やかなりし江戸に、突如『萌え絵』が出現します。全く新しい流れに翻弄される、喜多川歌麿はじめ浮世絵師たちの物語です。
最終更新:2013-08-17 18:37:02
19304文字
会話率:65%
神奈川沖浪裏の図の背景に何があったのか。あえて彫師を指名する北斎の異様な執念に書肆・西村屋与八の心は動く。
当時の景色画は広重の天下。しかし広重にはない景色の容を与八は確信した。果たして潜伏する三浦村にて悲運の絵師北斎が構想する「富嶽図
」とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-25 17:43:29
20616文字
会話率:39%
江戸時代。浮世絵界の魔術師、葛飾北斎の展開する画道とは。朋友、馬琴との交流、謎の遊女、お蝶との幻想的な世界を通して北斎の目指した狂人的な世界を描く。
最終更新:2012-02-06 13:39:40
26511文字
会話率:36%
寛政四年暮れ、春朗は勝川派一門から除名された。生来転居癖のある春朗は居を八丁堀地蔵橋の長屋に移し唐辛子売りなどして役者絵界への復帰の機会を狙う。
謎の絵師、東洲斎写楽の正体に迫る…
最終更新:2011-12-24 09:09:48
21848文字
会話率:46%