ある日、商店街の福引きで“異世界旅行”が当たった。
――その瞬間、俺の人生は終わった。
卜部拓海(うらべ たくみ)、二十歳。
歴史学部の大学生だった俺は、事故をきっかけに“異世界から魔物を呼び出した犯人”として社会から断罪される。
弁明の
余地もなく、国と世界が定めた「世界転移協定」に基づき、異世界《カレナ=ヴェイル》へ“流刑”されることに。
そこは、複数の世界から追放された者たちが押し込まれる、ゴミ捨て場のような異世界だった。
秩序はない。法もない。あるのは暴力と、汚れた生存本能だけ。
逃げ場のない地獄の中、俺は決意する。
「生きてやる。誰に殺されても、誰を殺すことになっても」
これは、理不尽な冤罪から始まる“流刑者”の異世界サバイバル。
誰も信じられない世界で、それでも抗い、生き抜く――そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 03:32:38
240114文字
会話率:21%
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ
子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 00:00:00
154447文字
会話率:18%
元陽キャの高校生、八坂明(やさか あきら)は、かつては派手な生活を送っていたが、今は普通の高校生活を楽しんでいた。ある日、明は学校一の美少女、伊藤比奈(いとう ひな)の足の臭いに気づいてしまう。
そのことが本人にバレた明は、「洗濯機を部屋に
運ぶ」という約束をするが、比奈の部屋は想像を超えて汚れていて、足の踏み場すらないほど散らかっていた。
「こんなん、人の住む環境じゃねぇよ⋯⋯」
「うるさいわね」
出た結論は1つ。
「お前、これが片付くまで俺んちで生活しろ」
世界1不潔なラブコメが、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:00:00
46565文字
会話率:54%
人々はまだ、世界の現実を知らない。
汚れた感情と、理不尽で身勝手な都合でできたこの世界で、人々は現実を直視することをしなかった。
そのせいで世界が汚れていっていることも知らずに。
50年前に起こった下級身分大量虐殺事件により、世界 は暗
く、不気味に侵食され始めている。
増えすぎた汚れた感情と悲しみは、形を織りなし、怪獣へと変貌させた。
その名も、〈怨嗟〉
人を喰い、その生気を糧に生きる恐ろしい魔物。
そんな奴らから、人々を守る異能力者たちの物語だ。
世界の現実は、異能力者のみぞ知り、〈怨嗟〉を倒せるのもまた異能力者だ。
そして、そのほとんどが大切なものを奪われてしまった。
果たして、悲しみを知る彼らは、怪獣〈怨嗟〉から人々を守り、大切なものを取り戻せるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 14:48:35
42371文字
会話率:57%
嫉妬の手垢に塗れたひとつの椅子。
きりきり張りつめ孤独うたう。
真っ白くスポットライト。
その冷たさに君が笑えず泣き出して僕は泣けずに笑顔を貼りつけた。
渦に落ちるよう誰もが手を叩く。
その椅子の苦しみを、なんでもないのさと誰かが舌打ちして
る。
僕は。椅子をもう探さない。
自分の外側には探さない。
うつむけばこちらは風雲吹きすさぶ地に、すくとのびる両足の影。
僕の足。
僕は見上げる。
水空が太陽を抱き込む。
雨糸、靴を濡らして粒弾くよう踊る。
笑えないよ。
泣けもしないよ。
張りぼてな世界の椅子遠目に、交わされた僕たちの言葉。
君の足は濡れ続ける。ごめんね。
僕の手は汚れる。ごめんね。
椅子の孤独が黒い手をのばす、やがて。
強がっても僕だ。
手垢の跡数だけ染み込め雨晒し。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 11:32:10
14793文字
会話率:1%
俺はただ、英雄になりたかった。
魔術によって文明が発展したこの世界。
かつての英雄たちによって争いは終結し、平和な世界が1000年続いていた。
間違いなくこの世界は平和であった。
しかし、突如として謎の汚染が世界を襲った。
【終焉の残滓
】と呼ばれるその汚染は人類を汚し、汚染された人間は魔術とは別の圧倒的な力【エクストラスキル】を獲得し、自分の思うがままの世界を作ろうとしていた。
主人公、神成逢魔はその汚染を食い止めるべく突如現れた神を自称する≪ゼル≫と共に元凶を根絶やしにするために旅へ出る。
全ては『英雄になる』ため。
逢魔は血で汚れながらも汚染された人類を殺し、奪い、喰らい尽くしていく。
彼もまた、終焉に汚染されているのであった。
正義のためなら虐殺上等!!
泣け、喚け、命乞いをしてみろ!!
死体の山の上で「俺は英雄だ」と宣言するため、英雄は今日も人を殺していくのだった。
ファンタジー×異能×虐殺!!
逢魔時には気を付けろ、奴が全てを喰らい尽くす。
不定期更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 13:51:01
14281文字
会話率:46%
未来。数十年後、もしかすると百年後。地球の環境変化や戦争で世界は変わった。世界政府が存在するが、実質世界政府は機能しおらず、企業が支配する。ブレインネットワークが実用化されており、人間は脳からネットにアクセスできる。人々のアバターが行き交う
サイバー空間が存在し、半ば崩壊した地球をネットが包んでいる。ネオトーキョーは上層の富裕層と下層のスラムで完全に分かれてる。巨大なドームで覆われているその世界では、人間とアンドロイドが共存している。多様なアンドロイド観はあるものの、この世界おいてアンドロイドはあくまでロボットで人間を越えることはない。ジータセクターは政府に属する独立機関の特殊部隊で、汚れ仕事や特殊な犯罪などをこなす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 13:33:18
93349文字
会話率:23%
私の恋人、琉輝にとっての一番は私じゃない…。
それでも私は彼が好き。
琉輝の一番は彼の大切な神様の『花織さま』。
いつまでも汚れなき妖精のような花織様。
琉輝にとって花織さまは生き神様で、手の届かない人。
いつも寂しそうな彼を笑わせあげたい
。
ただ、それだけが私の望みでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 10:10:00
6825文字
会話率:18%
芙蓉舞衣は、異世界の侯爵令嬢スカーレット・ノーマークに転生した。
銃と魔法の異世界に生まれた彼女が手に取ったのは、銃火器でも魔法の杖でもなく箒?
「この世界、なんでこんなに汚いの!?」
世界に蔓延る黒いモヤモヤさん相手に箒を構えて立ち向かい
ます。でも、ただの汚れではないようで…?
R15は念の為です。
エグイ描写をする予定はありませんが、運悪く死亡する人は出てきます。
設定上、銃が出てきますが、ミリタリー要素はほぼありません。特に、主人公は銃を使いません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 23:14:49
2140322文字
会話率:35%
悲しい恋人たちの物語『Bonniy & Clyde』含め、リュカとローズのドタバタ時々しみじみな五つのエピソード。
【『Episode1 Bonniy&Clyde』のあらすじ、及び全体のあらすじ】
ある日二人は、巷を騒がせて
いる『悪魔の吐息』という違法ドラッグを、大量に組織から持ち逃げした賞金首クロウを追うことになる。
クロウは恋人レナと一緒に逃亡しており、偶然二人と遭遇したリュカは『悪魔の吐息』の威力にボコボコにされた。
高額賞金とボコボコにされた借りを返すべくクロウとレナを追ったリュカだが、クロウはすでに取り返しのつかないことになっていて――。
『――剣と薔薇の名の元に、我汚れた魂を浄め祓わん』
恋人の運命を、レナは選ぶことができるのか?
リュカが下したある決断とは?
【全体のあらすじ】
『ゲヘナ開門』――惑星間の短時間移動を可能にする装置、コズミックゲート。その試験運転事故は、後にこう呼ばれた。
それから四十年余り、コズミックゲートから地球に侵入してきた未知の生命体は『悪魔』と呼ばれ、人々の生活を荒らし、世界には犯罪が急増した。
その膨大な犯罪を取り締まり早期解決するため、警察と軍が統合された組織「SAF」が誕生、悪魔や悪魔絡みの犯罪者、また普通犯罪者にも賞金を懸けたため、世界には『賞金稼ぎ』が存在するようになった。
また、『悪魔』を滅するには祓魔が必要で、よって世界中のあらゆる宗教が団結し、国際祓魔師協会を設立。
世界の平和のために『悪魔』を祓う『祓魔師』が存在するようになった。
SAF、賞金稼ぎ、祓魔師、フリー祓魔師(狩師)。それらの存在が当たり前になった世界で、人類は『聖戦』を経て、悪魔と共存する世界に順応していた。
そんな世界の片隅、極東の島国・日本の、東京シティ西ブロック武蔵野エリア。
ゴシック様式の古い教会。その名は『L&R祓魔事務所』。
フリー祓魔師リュカ・アルトワとその助手ローズが営む祓魔事務所だ。
これは、未知の生命体『悪魔』が侵入してきた世界で、凸凹コンビ・フリー祓魔師リュカとゴスロリ天才化学少女ローズが、賞金首を追ったり持ち込まれる事件に奮闘する、コメディでちょっぴりほろ苦い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 23:00:00
109926文字
会話率:48%
これは夢を諦めかけた者たちの物語___
最終更新:2025-05-11 21:18:30
5947文字
会話率:59%
【つよつよ剣士とふわふわ毛玉が汚れきった帝国に立ち向かう冒険ファンタジー】
三年前に故郷を追われた剣士フィルゼは、ある噂を聞きつけて単身で帰郷した。国境付近の森で助けたお喋りなピンク色の毛玉は、明るいわりに一切の記憶が無く、代わりに何やら不
思議な力を持っているようだった。
フィルゼは謎の毛玉を守りつつ、変わり果てた故郷を救うために、かつての仲間を捜し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 10:33:05
210363文字
会話率:47%
大都会に猟奇殺人が勃発した。それは神の使いである天使たちが、人間たちの汚れた魂を解き放ち、敵対する悪魔たちを遠回しに滅亡へ追い込もうとするためだ。
悪魔たちはただちに対天使たちに乗り出す。そこに白羽の矢が立ったのは一人の少年、大安喜
頓だ!! 彼は悪魔からこの世のすべてをひっくり返すリバスの力を宿される。
そしてリバスの力、優しく殺す効果《キル・ミー・テンダー・エフェクト》で天使たちを抹殺するのだ!!
いでっち51号様の劇団になろうフェス作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 06:00:00
105470文字
会話率:45%
コンビニバイトで生計を立てていた若者、岩倉 望(いわくら のぞむ)はいつものように夜道を歩いて自宅アパートに帰ってきた。
部屋は六畳のワンルーム。布団は出しっ放しで隅の方ではちらほらと埃が丸まっている。その薄汚れた穴蔵で一人暮らしをして
いた。
その日の晩、急な尿意で目が覚めた。薄暗い中、トイレに向かう途中で落ちていた雑誌を踏み付けて滑り、後頭部を強打。帰らぬ人となった。
最初の死で『無限転生』のスキルを引き当てた。その都度、得られるスキルをストックして転生を繰り返す。
笑いと悲しみ、ちょっぴり感動(?)が無秩序に押し寄せる、そのような物語がひっそりと始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:49:41
19288文字
会話率:38%
――〝孤高の眠り姫〟
それが彼女に付けられたあだ名だった。
流れるようなポニーテールに、汚れを知らぬ真っ白キメ細やかな肌。
いや、美辞麗句さえも必要ないかもな。
目にした誰もが絶世の美女と認めることだろう。
しかし
、そんな彼女には常人とは違う一つの大きな特徴があった。
彼女は〝全ての人を拒絶する〟のである。
見た目が良ければそれだけで彼女の周りには男女共々集まってくるはず。
……まるで角砂糖に群がるアリのごとく。
しかし、それすらも決して受け付けることはなかった。
眠り姫は今日もまた、己の世界の中でくぅくぅと寝息を立てていらっしゃる。
だが、そこに馬鹿電波ツインテールと変態秀才腐れ縁野郎も加わって……!?
「……見るな、寝にくい」
「美佳は先輩のことが大好きなんですーッ!」
「でも僕は可愛いモノが大好きなんだ。それはもう、蜂蜜塗って食べちゃいたいくらい」
あ、いや、なんだどうした畜生め。
平和な日常はどこに飛んでいっちまったのか。
どいつもこいつもキャラが濃すぎる。
……さすがの俺でもお手上げかもしれん。
天の神様よ、いるなら今すぐ降りてこい。
ワンツーパンチを二、三発噛ましてやるからさ。
「畜生め、お前ら少し黙ってろぉおッ!!?」
喜劇、純情、時々涙。
今から紡ぐは、そんな温かな恋物語。
――――――――――
こちらの作品は『第12回ネット小説大賞』に
エントリーさせていただいております。
よろしければブクマや感想や星評価などで
やんわりと応援していただけますと幸いでございます!
読者の皆様にじっくりとお楽しみいただけますよう
始めのうちは毎日3話ずつ公開いたしますっ。
それでは何卒っ!
よろしくお願い申し上げます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 12:10:00
127687文字
会話率:16%
イルサンティア帝国の皇女ティアベル。彼女は継母である皇后の思うままに殺人という名の汚れ仕事を請け負い続けてきた。愛がない継母、いつの間にか返り血だらけの服。継母の溺愛を独占する皇子。そして彼女は愛に飢えた殺人鬼と化し、異母兄により殺される。
しかも実の母により愛を知るまで何度でも人生をやり直すという「呪い」までついてきた。ティアベルは愛を知れるのか!?
「いやそれよりも復讐が先だな。」
やり直し皇女の復讐劇、ここに開幕ーーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 20:54:52
409文字
会話率:34%
この世界は神々の観察キッド。
四つの世界は扉で分かたれ、それぞれの文化、生態系でその生を全うしていた。
魔界、六国の一つ。雷国の黒極の地。
魔人と人間の混血にして絶大な力を持つ王族の末、
ロード・フォン・ディオスもまた、その生の一つ。
そ
んな高貴な少年は、自国の城の宝物庫を吹き飛ばし、荒し、目に付く財宝を懐に入れてゆく。
そして隠すように置かれた、質素な小さい箱。
奥にあったにもかかわらず、汚れもなく、埃も被っていない。
見た目とは裏腹に頑丈な作り。それに結界がいくつも張られている。
「これか……」
両手で箱を掴み、手に魔力を流す。
中のモノが壊れないよう、慎重に結界を破壊していく。
そして、ついに結界は破れ、お目当てのモノとご対面。
それは小指に入るか否か程の、小さな銀色の指輪。
この城で一番高価で、何にも代えがたい特別なモノ。
指輪を手にしたロードは笑みを浮かべる。
「一体、何を考えておられるのですか! ロード様っ!
厳しいでしょうが、今ならまだ、処罰だけで済むはずです!
さぁ! 王の元へ謝罪に参りましょう!」
騒ぎを聞きつけて、続々と兵士が集まる。
「悪いな。もうこんなクソみたいな生活は、うんざりなんだ、よっ!」
雷撃を放ち、城壁を破壊。
ロードは素早く宝物庫を後にする。
途中、強力な相手に抑えられたが、一瞬の隙を衝いて逃げる事ができた。
「俺は……この魔界とおさらばする……。
そして……必ず、なんとしてでもっ! ……探し、出す!」
少年は、固い決意を胸に、暗い森を駆ける。
それが、長く。険しい。世界を巡る、物語の始まり。
――――――――――――――――――――――――――――――――
この作品はロード・フォンディオスと並木朔桜。二人のW主人公。
そして、一人称と三人称の混じり物です。
戦闘描写などは、より緊迫感を出すため一人称
登場人物、会話が多い場合は三人称で進めています。
そして描写の些細な事、ほとんどが伏線。
のちのち、必ず本筋に繋がるように創られています。
二人の主人公はとある目的のため、協力関係に。
そして、突如現れた影の陰謀を阻止すべく、
四つの世界を救う旅に出る異世界冒険譚です。
現在、30万文字突破!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 00:03:44
851211文字
会話率:35%
世界に広がる巨大な大陸。
産業の発展とともに大陸からは汚染された水や大量のゴミの投棄が加速したが、大陸中央の巨大な湖から流れ出る澄んだ水が汚れを洗い流してくれるため、人々は疑問を抱かなかった。
港湾管理局員トマス・ベインは、10年前から続
く魚の減少に違和感を覚え、学者の唱えた「乱獲が原因」という説明に疑問を抱く。
密かに独自の調査を続けるうち、中央の湖から流れ出る水が徐々に汚染されていることに気づく、彼は禁忌とされていた世界の「端」を調査する必要性を感じ、仲間たちと共に航海へ乗り出す。
航海の果て、トマスたちはついに海の終端に辿り着くが、そこで彼らを待っていたのは、想像を超える未知の現象だった。
──砕ける帆、傾く船、そして、空に現れた虹色の光。
滝に飲まれ、世界の境界を越えながら、トマスはまだ見ぬ真実に辿りつく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 05:50:00
19185文字
会話率:20%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 14:00:00
2533510文字
会話率:18%
「――我が、礎となれ!!」
美しい少女に足蹴にされ命令を強要され、しかも報酬はなし!
通常なら逃げるか怒るかする所……少年にとっては、其れこそが本望だった!?
影を曳き召喚された先は、タイムリープに思えるほど過去の欧州に酷似した世界。
衣
服の形状や透明なガラス窓がある事から、13~14世紀頃だと思われる。
しかし史実にはない、魔法の如き「力」の存在と――魔獣との遭遇!!
汚れた水を飲料水に、石畳を掘って汚物を流す側溝を設置し、お風呂を設備する。
この時代の認識から逸脱し、批判を受けようとも「清潔」を広めたい!
それは全て、後に訪れる黒死病対策であった――。
現代とは違う常識の中、少女に踏んで貰う為にこの国を磨き上げるっ!!
心の癒しカレシーと共に、過去の欧州を旅するちょっと奇天烈な少年の冒険。
異世界転移ファンタジーです!
この作品は「アルファポリス」でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 14:08:32
1422498文字
会話率:37%