レスティヌ・マグナはマスニア共和国の国立指揮官学校に通う学生である。
彼は、マスニア共和国での最高指揮官である執政官を目指し、日々勉学、実習に勤しんでいた。
このマスニアでは、運動、勉学以上に魔法の実力によって優劣が決まることが多い。その
中でレスティヌは平均を下回る程度の魔力量しか持っていなかった。体格に恵まれているわけでもなければ、お金こそ持っているが家柄も決して良くはない中、試行錯誤して己を磨いていく。
そんな現在、マスニアは長期に渡る戦争の真っただ中だった。
マスニアの歴史の中でもトップクラスの危機的状況の中で、レスティヌは、自分が戦争に参加できないただの学生であることに苛立ちを積もらせていた。
やがて彼は、自らの判断で死地へと足を踏み入れていく――。
※カクヨムでも掲載させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 10:19:26
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