辺境の外様王国クリシュナーの次男坊であるギルーシュは、世界を征服した太陽帝国アヴァロンの士官学校に通っていた。
同級生の友人には、生徒会長にして皇太子のスレイマン、副生徒会長で譜代王国の女王グレンダ、皇帝主催の武芸大会で優勝したガルムら
がいる。
ギルーシュは次男坊ゆえに、帝国の官僚として出世しようと考えていた。そのため学校の成績はいい。
スレイマンはギルーシュをライバル視し、グレンダのことが好きだ。
しかし、グレンダは自らが継承した王国のために婿が欲しかった。将来皇帝になるスレイマンと付き合っては嫁に行かねばならない。それよりも、貴族の次男坊であるギルーシュと結ばれたいと考えている。
当のギルーシュは、スレイマンと争うつもりはない。それよりも、彼を支えて宰相になるのが夢だ。
だから、グレンダのことを好ましく思いながらも、付き合おうとは思っていない。それどころか、女教師のヘレナと隠れて付き合っている。要領のいい男だ。
さらには、スレイマンの妹である皇女エトワールがギルーシュのことを好きだと公言していることで、スレイマンとギルーシュの友情は複雑なものになっていた。
そんな青春を謳歌していたギルーシュのあずかり知らぬところで、父と兄が皇帝ツァウベルンの逆鱗に触れて粛清されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 00:07:47
129356文字
会話率:39%
大公家の姫シャンドラは成人の日の武芸大会で選婿権を勝ち取ることを望んで生きてきた。しかし、どこの誰ともわからぬ馬のほねに敗れ、夫とすることを余儀なくされてしまう……。
最終更新:2022-01-15 12:00:00
16207文字
会話率:44%
オーラル・ハウチューデンハは苦学生である。10年前、土竜騎士(どりゅうきし)である父を、大崩落で失い、姉と母の三人厳しくも楽しく暮らしていた。昨年アレイ学園に入学したオーラルだが、父譲りの器用さと生真面目な性格が災いして、武芸大会に唯一出場
させられた。優秀な成績を残し『特待生』に選ばれ、苦学生、貧民からは希望の星と憧憬を、商人からは信頼を向けられる優しい少年である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-10 13:00:00
518744文字
会話率:29%
東政慶は、剣の道歩んでいたが、
京で毎年行われる武芸大会の予選で手も足も出ずに惨敗した。
対戦相手の事を調べるうちに「無双流奥義」の巻物を入手する。
彼を待ち受ける運命とは、、、。
この小説は、スペキュレイティブ・フィクションです。
最終更新:2018-11-17 01:07:38
3556文字
会話率:6%
この国の平和は私たちが築いたものなのだから、壊す権利も私たちにある。そう思わんか? (本文より)
四十年近くも平和が続いている王国。
若き騎士たちが武芸の腕前を発揮できる場は、〈カッシーニの剣祭〉という祭典だけ。
その祭典に、
先の戦争で勇名を轟かせた老雄が参加した。伝説の職人が作り上げた魔弓を携えて……。
※タイトルは「つるのひとこえ」と読みます。念のため。
その昔、ラノベ系雑誌の誌上コンテストに応募した短編であります(佳作止まりでした)。オリジナルが手元に残ってないので、記憶に基づいて再構築しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-11 13:00:00
16867文字
会話率:48%