壁には女の子の顔が浮かび上がり、屋上では死者の笑い声が響き、校舎内では人殺しの人形が駆け回る。
そんな噂の絶えないここは、私立 椰子木高等学校《やしきこうとうがっこう》――通称「オバケやしき高校」。
校内でオバケに出会うのは当たり前。怪奇
現象に巻き込まれるのは、雨に降られるようなもの。
教師でさえ そう信じ切っている者が多い中、この学校には珍しいオカルト否定派の二人が立ち上がる。
「オバケなんていてたまるか!」と語る椰子木高校 生徒会長・白蔵 和泉《はくら いずみ》。
「オバケなんて殴り飛ばせばいいじゃないですか」と豪語する学校一の問題児・隠神 伊予《いぬがみ いよ》。
二人は力を合わせ、七不思議と呼ぶにはあまりに膨大すぎる怪談群――通称"百鬼椰行《ひゃっきやこう》"の解明に立ち向かう。
椰子木高校に蔓延する奇々怪々な噂はすべてフェイクなのか? それとも――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 22:32:24
51297文字
会話率:51%
高校2年生の僕は引きこもってる。
別にこれといった理由があって引きこもってる訳じゃない。
父親がいなかったり、母親が陰謀論者だったりはするんだけどね。
だからそんな僕は時計校を上ったんだ。時計校っていうのは止まらない時計がある、廃校舎のこ
と。高いところに行きたかった。
死のうと思ったわけではないけど、死んじゃうかなとは思った。
時計校の屋上に行くと女の人が立ってたんだ。
いわゆるボーイミーツガールってやつ。
その瞬間、僕は思ったね。
このボーイミーツガールを最高にしてやろうって。
でも結局は失敗に終わった。
だってそのボーイミーツガールは偽物だったんだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 20:00:24
27817文字
会話率:29%
ワタクシはエリーゼ・ライヒスベルク!泣く子も黙る公爵令嬢ですわー!
第1王子とその婚約者(親友)が事故死して前倒しで第2王子の婚約者になってしまいましたわー!
正直コイツ王太子の器じゃないですわー……
これほどバカ王子なら貴族の信用度が落
ちる一方!合法的にこの国の権力を握る算段が出来ますわー!最高ですわー!ワタクシの帝国爆誕ですわー!
学院に入学したらなんかよくわらない平民が第2王子に抱きついてますわー……正直どうでもいいですわー……もう第2王子に価値はありませんわー
それはそれとして舐められたら終わり、一応婚約者に近づく平民に教育ですわー!その後は第2王子と好きにすればいいですわー!
オラァ!校舎裏にいるのはわかってるんですわよ!
「これで王子は落とせた、あとは4人を落としてハーレムを作って……5人の男に囲まれて薔薇色の人生を歩むのよ……私が王妃になるのよ……ゲームの通りにね」
なんかやばそうですわー……それじゃ生まれた子供が誰の子かわからないじゃありませんの。
そもそもワタクシが建国したら国王にもなれませんわー
でも、もう第2王子は見切りはつけてるからいいですわ!欲しかったら差し上げるから卒業まで大人しくしてくださいまし!
それにしても、結構謀略家なんですわね。
これだけのことをゲーム感覚でやるなんて……楽しくなってきましたわー!
でも、なんかブツブツ言い続けて怖いから今回は引きますわー……ビビったわけではありませんの!
え、本当にただの平民ですの?
第1王子が生前に願書を?助けてもらった?誰も貴族や有力者が支援してないんですのね?本当に?
それであんなことを口に出して言ってたんですの?
もしかして……心の病……?妄想で生きてる……?世界が自分を中心に回ると思い込んでるタイプ?ん?皆様なんでワタクシを見てるんですの?
これはいけませんわー……優しく見守りますわー……皆さん手出し無用ですわー……病人には優しく、人に優しく、上に立つもののモットーですわー!放置!静観ですわ!
そして、ワタクシこそがトップに立つのですわー!
カクヨムでも連載中ですわー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:00:00
651676文字
会話率:63%
木造校舎の残る田舎の学校。
3年生に進級したけんちゃんに、後ろの席の翔ちゃんが休憩のチャイムが鳴ると同時に話しかけてきた。
「16人おる!」このクラスには生徒は15人しかいないはず……人数を数えてみると確かに16人いる!
いったいそれは……
!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 14:20:35
18331文字
会話率:33%
桜舞い散る私立六ツ葉学園、その荘厳なる校舎をまっすぐ見つめる一人の少年がいた。
彼の名は連城光太郎(れんじょうこうたろう)。
知る人ぞ知る、変態界の若きカリスマである。
幼い頃より変態としての英才教育を受けた光太郎だったが、彼の故郷であ
る『変態パラダイス村』は時代の流れに飲み込まれ、日本からその姿を消してしまった。
村長である彼の父親も、冤罪をかけられ行方知らずに。
おそらく変態を管理する国家機関『変態管理局』に囚われてしまったのだろう。
けれど落ち込んでいる場合ではない。
光太郎は、父親の監禁場所を探るため、『変態管理局』の情報を自由に入手できる『変態管理官』になることを決意。
その第一歩として、来年度から『変態管理官』育成業務を行うと発表したばかりの六ツ葉学園に通うことにしたのだ。
「やってやる! 変態仲間を集め、管理局に囚われている父さんを救出するんだ! そしてゆくゆくは俺の生まれ故郷である変態パラダイス村を復活させてみせる!」
明るい未来を夢見て、希望に燃える光太郎。
しかし彼は知らなかった。
――六ツ葉学園は変態管理局が目をつけるような、ハレンチの伏魔殿。
光太郎の心を惑わせる魅力的な変態少女たちが、びっくりするくらい、うじゃうじゃといるのだ!
※序章が終わるまで毎日更新(約17話)。それ以降は2日に1度の更新予定。
※「カクヨム」でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 05:10:00
120492文字
会話率:43%
旧校舎の3階の女子トイレ なにかって? 知らないの? クスクス 行ってみれば? 彼女に出会えるかも まぁ、自分から会いに行くなんて人はそうはいない みんなは恐怖の対象として彼女を認識してる ホントの彼女を知る人は少ない だけど、彼女は寂し
くない 自分と同じ存在の者達が彼女を訪ねて来るから でも、たまには来て欲しいと願う 生きてる人間が……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 17:18:54
379247文字
会話率:71%
高校1年生の影井小百合は、1年留年したため2回目の1年生を過ごしている。孤独を感じ、家族やクラスメートにさえ頼れない彼女は、理系学級の少数の女子として、学校生活に馴染めずにいた。男子ばかりのクラスで存在感を消し、昼休みには人目を避けて校舎裏
のトイレで一人で食事をしていた。
そんなある日、素行の悪そうなギャル・嘉陽田杏里に声をかけられる。派手で明るい杏里に突然「一緒にご飯たべたげる」と誘われ、戸惑いながらも断りきれない小百合。これを機に、彼女の孤独な日常が少しずつ変わり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 17:01:06
100255文字
会話率:72%
簡単にまとめてしまうなら、これは地球産の"毒"が異世界を侵していく物語であり、地球産の"毒"が異世界の薬となっていく物語である。
栄界高校の敷地の外れにひっそり佇む旧校舎。
立入禁止とされているそこ
には、三度の飯より毒が好き…そんなイカれた趣味嗜好を持った毒嶋 刻止を始めとして、癖のある生徒達が屯していた。
しかしある日、その旧校舎の校庭にポカリと穴が開いて…
気付けばそこは、異世界"エーデライズ"であった。
とある理由で殺されそうになったり、仲間との別行動を強いられる事になりながらも、刻止は得たスキル『毒生成』を駆使して楽しく気ままに異世界を渡っていく。
召喚された真意は?成すべき事は?帰り道は?
疑問は多いし先は不透明だが、彼はかまわず叫ぶのだ。
「やっぱり、地球の毒は最高だね!!」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 05:00:00
86281文字
会話率:48%
冬の降りしきる雨でうす暗い校舎の一室に雨音が響く。
そして私の目の前に立つ大好きな彼からの
突然の「俺と別れて。」その冷たい一言…
手に持っていた通学カバンがするりと足元に落ちた
そんな私を横目に彼はそそくさと教室を出て行く
この
数分の出来事が中々把握出来なくただぼーっと立っている
あー、私振られちゃった…。
中学から付き合っていた彼からの突然の別れ話。
華のJKライフが崩れ落ちていく音がする…(泣)
この事をきっかけに私の人生は狂い始めた。
…これからどうなるの私の人生…
~あやかし事件は和茶屋にて~
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 03:48:51
53088文字
会話率:34%
本城架暖(ほんじょう かのん)は、中学時代にソフトボール部で足を痛めてしまい、激しい運動を控えるよう言い渡される。スポーツを諦めて勉学に励み、進学校として知られる私立凪浜女子学院の高等部に合格を果たす架暖。しかし入学後、高校生活での新たな目
標を見つけられず、無気力な日々を送っていた。放課後の校舎裏で、ボールジャグリングを練習中の深山月紫(みやま つくし)と出逢うまでは――。「ジャグリング、やってみませんか?」月紫は半年後の文化祭ステージに向けて、クラブパッシングのチームメンバーを必要としていた。もう一度、輝きたい――その想いが、架暖のココロに再び情熱の炎を灯す。ジャグリングで結ばれた少女たちによる、汗と涙の青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 19:12:52
5755文字
会話率:24%
【悪夢に魘される人をほっとけない少女】と【その少女をほっとけない少女】の話。
春。新学期が始まって一週間ほど過ぎた頃。お嬢様学校【夕霞女子学院】中等部三年【伊欲櫂凪《いよくかいな》】は、校舎入口で不思議な少女に出会った。他校生らしき制服
で、敷地案内を見つめて立ったまま眠る少女。櫂凪は遅刻間際ながら無視できず、声をかける。
少女の名は、【舟渡鳴子《ふなとなるこ》】。突発的に眠ってしまう体質で、職員室の場所を探しているうちに眠ってしまっていた。制服が違うのに夕霞に居る理由は、転校生だから。なんと、櫂凪と同じクラスだと言う。それだけではなく、夕霞には珍しい庶民であるところも大体同じで、寄宿舎の部屋も同室。
そうして、二人の関係は始まった。
冷めた性格で他人に興味が無い櫂凪と、朗らかで誰ともフレンドリーな鳴子。近くも遠くも無いそこそこの距離感で過ごしていた二人だったが、ある日を境に関係が大きく変わる。魘される櫂凪の悪夢に、鳴子が現れたのだ。
夢での出来事をきっかけに、櫂凪は鳴子の【特別な活動】を手伝うことに決め、以降二人は悪夢に魘される人を助けるため、夢の世界へと漕ぎ出すようになった。
陸上部のエース、大人しいクラスメイト、学校中の憧れの的……。一見して順風満帆の夕霞の人々も本当は、淀み乱れた夢に苦しんでいた。櫂凪が【姉妹《あねいもと》の契り】を交わした、才色兼備のお姉様であっても……。
悪夢に触れていく中で、櫂凪は鳴子の【悩み】を知る。
※カクヨム殿と同時投稿です。
※全体の1/3くらいになったので、7話くらいポツポツ投稿します。以降はまとまりごとに投稿予定ですが、後半の展開次第で投稿済みでも若干修正するかもしれません。
※よくある設定のシンプルなお話になると思います。
※全てが同じ制度の学校は存在しません
※百合です。たぶん。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 17:10:00
162587文字
会話率:56%
妹以外の女子と付き合ったことはおろか女子とほとんどかかわったことのない優斗の机の中には謎の手紙が入っていた。その内容は「放課後16時に校舎裏に来てもらえませんか」というものだった。
告白を受け入れた優斗であったが、優斗のことが好きである莉奈
に振り回されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 19:03:36
374622文字
会話率:64%
校舎裏で出会ったのはまだ肌寒い風が吹き荒れる春の中異様に汗をかいた幼馴染の少女だった。幼馴染の少女と繰り広げる非現実的青春ラブストーリー。「ねえ、清水くん。」キミが最後に思う事とは。
最終更新:2025-01-03 17:01:39
2076文字
会話率:49%
ある町に住む青年神山狼牙は普通の学園生活を過ごしているが彼には普通の人間にはわからない戦いをしていた。
彼は戦う。その敵の名はアンデットモンスター、あらゆる力を秘めた怪物が人間を襲うかもしれないと亡くなった両親に言われ狼牙は魔法使いとして
闇に満ちたアンデットモンスターと戦う。
神山狼牙には魔法と呼ばれる力があった。
その魔法の力で多くのアンデットモンスターを封印してきた。
しかしある夜の学校の校舎で狼牙はアンデットモンスターの封印の最中に転校生の能美ゆたかに出会った。
二人が出会ったその日から物語が始まった。
作品のコンセプト 魔法使いで侍×優しい銃使い
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 23:30:38
399914文字
会話率:37%
人類を裏切った男は一人、右腕に宿した魔王を片手に大軍に立ち向かい、かつての勇者パーティーの仲間に首を切られ息絶えた。
享年22歳。
彼の者は元勇者。
それも8歳の頃、現代日本から喚ばれた山田一郎だった。
一郎が目を覚ますと、そこは現代日本
の校舎の屋上。そして今彼はまさに屋上の端に追いやられ飛び降りようとする寸前だった。
だが、何かおかしい。
そこはまるで異世界で経験してきたモンスター達とは一風変わった怪物達が蔓延る世界だった。
通称、"ネメミー"が人類を脅かす折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 06:00:00
4384文字
会話率:68%
ヘンに鈍くて空気が読めない変わり者な高校生、藤田林太郎は校舎裏で学校の王子様に遭遇した。
名前は遠坂香子。――そう、王子様と言われているが、彼は彼女で、ただの悩める“女の子”だった。
「もう随分と女の子から遠ざかったなぁって、今少し思った
」
可愛いと言われたいのに、カッコいいに慣れてしまった。そんな彼女に、林太郎は――
「俺は可愛いと思うよ、遠坂のこと」
「……え、えぇ⁉」
思っていることは素直に言う。素直に言われて動くこころ。
林太郎の真っ直ぐな「可愛い」が、いつしか学校の王子様を変えていき――
季節は巡り、彼女のまわりは温かく騒がしく。
恋する乙女は変わりゆく!愛おしいやつらと駆け抜ける、甘くて胸がキュッとなる青春スクールライフ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 20:00:00
128302文字
会話率:49%
「侯爵令嬢ソリム。爆破事件を起こし、第二王子を暗殺した君は許せない。婚約も破棄だ」
完璧と称される第一王子、婚約者のベリルに夜会の場で断罪されたソリム。彼女は、真の黒幕はほかでもない王子だと知っていたが―――最初からソリムを排除する狙いの
王子は、抵抗しようとする彼女の処刑を騎士たちに命じる。
そこへ炸裂する大魔法。危険すぎる大魔法使いヒロイン・レイナと共に、悪役令嬢ソリムは反撃に打って出た。
「婚約破棄されたってかまわない。この私の目の前で、罪から逃げられると思うな―――!」
すべてを逆転し、王子の闇を暴く転生令嬢の痛快ざまぁ劇、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 19:10:00
8218文字
会話率:54%
俺の高校には本物のアイドルがいる。
夜明けのアイドルなんて呼ばれている、今、人気上昇中のアイドル様だ。
廃校の危機で芸能クラスが新設された高校で、唯一の本物。
昼休みに校庭で行われているライブに熱狂する級友たち。その気持ちはわから
ないでもないけど、アイドルに興味のない俺からすると、彼らの応援は騒音以外のなにものでもなかった。
だから、静かな場所を求めて校舎裏に来たのだけど、すでに人がいた。
同級生。
大きいレンズの眼鏡をかけて、三つ編みをした地味な見た目の女の子だ。
悩んだけど、ここ以上に落ち着ける場所を思いつかなくって。
校舎裏唯一のベンチに座る彼女に、隣に座っていいかって声をかけると、お弁当をひっくり返しそうなぐらいあたふた。話し方もおどおどしていて、人馴れしていない小動物を思わせた。
そんな彼女にどうにか許可をもらってお昼を食べていると、おずおずと尋ねられる。アイドルに興味はないのか、って。ない、って答えて、それで終わり。
そう思ったけど、彼女はおもむろに眼鏡を外して、
「興味、……ない……?」
夜明けのアイドルと称される、宇宙一かわいい双子の姉にも負けない"素顔"を見せてきた。
==============
『芸能クラスに人気アイドルの双子がいるひとりぼっちな同級生は、俺にだけ姉に負けない素顔を見せてくる。』
個人電子書籍準備中!
https://nanayonovel.wixsite.com/book-1/hitori1
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にて公開しております※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 08:10:00
144880文字
会話率:27%
近未来の高専生・高校生と、新スポーツ・精神没入型バーチャルリアリティ「ネオトラバース」を中心とした物語。
仮想世界上での天才プロバーチャルスポーツゲーマー、東雲柳(しののめ やなぎ)という高専生を巡る陰謀に、彼に恋心を抱くスポーツ万能な幼馴
染、桐崎クリスタル(きりさき くりすたる)が挑む。
未来の日本、東京湾に本州と陸続きで新たに建設された、未来ノ島。数々の最新技術に関連した企業、それを支える学生の教育施設、人々の住宅や商業施設が立ち並び、厳重な警備で守られた新たな東京のシンボルだ。
中でも特徴的なのが、未来の技術を支える学生たちを通わせるための学園キャンパスエリア。ここに小学校・中学校・高校・高専・大学・大学院の校舎が建っている。
柳は、昨年度中にプロ試験に合格し、大手企業とスポンサー契約を結んだ、今日本で一番有名な高校生だ。彼は幼少時から親しんできた、「ネオトラバース」のプロ選手として、プロデビューから連戦連勝の戦績を誇っている。幼馴染の桐崎クリスタル(きりさき クリスタル)は、そんな彼のことを好きな幼馴染。度々のアピールと日頃からの好意にも関わらず、一向に自分の気持ちに気づかない柳にヤキモキしている。彼らは青春の甘酸っぱい関係を保ちながら、2年生に進級してからも順風満帆な学生生活を送っていた。ネオトラバースは、精神没入型バーチャルリアリティスポーツで、繭(コクーン)と呼ばれるコックピット型の装置に設置されたシートに座り、シンクロヘルムというヘッドギアを装着することによって、現実世界の肉体ベースのアバターを電脳世界の領域に生成し、フィールド上でゴールであるゲートまで互いに妨害しながら、あるいはそれを避けつつ到達するというものだ。プログラムにより変化するフィールドを駆ける選手たちの攻防は、観客達の五感を刺激する。柳の出場を、クリスは毎回観戦していた。そんな二人のクラスに、転校生がやってくる。チェン・ユエン。彼はアメリカのネオトラバース高校生部門優勝という経歴を持ちながら、進級と共に突然この島にやってきた。彼は柳と旧知の中である清宮流磨(きよみや りゅうま)や柳と交流するが、その本心を肝心なところではぐらかす。しかしあらゆる技術と優れた人格は本物で、警戒していた流磨との距離も次第に縮まっていく。しかし、柳の連勝記録は打ち切られた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 20:10:00
152358文字
会話率:38%
オタクに理解があり陰キャにも優しいギャルなんて幻想だった。
宇津木太一。ぽっちゃり体系のインドア派。
ある日クラスでカーストトップのギャル、不破満天が彼氏にフラれる場面に居合わせた。
しかし太一は彼女がフラれた理由を聞いて思わず吹き出して
しまい、不破からの怒りを買ってしまう。
不破が彼氏にフラれた理由、それは――彼女が太ってしまったことだ。
校舎裏に連れていかれた太一は不破から詰め寄られた末に、
「あたしのダイエットに付き合え!」
自分をフッた相手、そして自分を陰で笑ったクラスメイトに復讐するため、不破は太一を巻き込んでダイエットに挑む。
しかし、カーストトップとカースト底辺の二人の関係が対等な筈はなく、太一は日々、不破に降り回れる日々を送ることに…
ひょんなことから始まった二人の交流。
凸凹な二人組の関係は、徐々にその性質を変化させ、バグって行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 09:40:17
730817文字
会話率:42%