「旦那様、離縁してください。」
侯爵家の妻マリアは、ある日の朝食の席で、クールな美形の旦那様・レオナルドにお願いした。
突然の出来事にフリーズするレオナルドに、マリアは言い募る。「もし、離縁は外聞が悪いということでしたら、私が愛人を持つこと
をお許しください。侯爵家の妻としての義務は、引き続き果たします。」
政略結婚して子を成したものの、原因不明のままレオナルドに避けられ続けたマリアの決意。レオナルドの答えはいかに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 20:51:49
5327文字
会話率:23%
伯爵令嬢のセレスティナは周りから男性恐怖症と勘違いされ、克服のために王宮で奉公させられることになる。
仕える相手はなんと男色という噂で有名な王弟殿下のカナルジーク。侍女として穏やかな日々を過ごすティナだったが、ひょんなことから本当の秘密をカ
ナルに打ち明けてしまう。
軽蔑されると覚悟していたのに、それどころかカナルの本性を知ってしまって――。
互いに秘密を抱える二人の恋の物語。
※ヒーローは訳あって女性的な口調ですがBL要素はありません。
◇一迅社様の第4回アイリスNEOファンタジー大賞にて、銀賞を受賞致しました。
◇2021/01/07 書籍発売折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-06 20:00:31
76129文字
会話率:29%
隣国にも通り名が響く、エルムグリン王国の麗しき王妃リルリアンナ。
王宮の自室にて、分厚い本をたおやかな指で一枚一枚丁寧にめくりながら読み耽り、ある一点をゆっくりとなぞりながら呟いた。
「恋人とはなんぞや?」
聞かれても恋を知らないがゆ
えに答えられない新米侍女は取り乱し、同僚の動揺を見かねて側にいた女騎士は冷静を装いつつ王妃に進言する。
恋人とは想いを寄せ合う人々、又はその相手だと。
即位した後も多忙を極めている王。閨の渡りが無いことを王妃は気にかけていた。
陛下と妃殿下はまだ恋人同士にはなっていらっしゃらない。
出来るだけ早く恋人になって頂かねば。
女騎士の短くも的確な言葉に一つ頷くと、豊かな黒髪をなびかせながら王妃は王の執務室へと向かう。
恋人とは二人きりになるもの、邪魔をするなよ? と部下達に言い置いて。
執務室に入った王妃は高鳴る胸をなだめながら何度も読み込んだ指南書の文面を思い出した。
曰く
恋人になるためのレッスン その一
好きな人に気付かれずに十歩近づけたら恋が成就するかも!!
はたして王妃は無事、王に気付かれずに十歩近づけるのか、さらには王と恋人同士になれるのか?
孫を思い、祖母から届いた恋の指南書と共に王妃は王に迫る。
時に素直に、時に恥じらいながら。
*本作は、2018.7.6に投稿しました、
『麗しき王妃、「恋人とはなんぞや?」と呟く。』の連載版です。
*2018.9.9 完結いたしました。
*後日談あります。
無断転載を禁じます。
(c) なななん 2018
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-01 09:29:19
120794文字
会話率:49%
竜が大陸を納めていた、と伝説のあるこの大陸。エフェミアは小さな頃捨てられて以来、教会で育てられ貧乏ながらも幸せに暮らしていた。でも、16歳の誕生日を間近にした今、小さいころの記憶が夢に出てくる。「エフェミア、我の――――…――。――の折に、
必ず、迎えに行こう。」違和感を感じつつも日々を過ごしていたエフェミア。でも、16歳の誕生日。迎えに来たのは、かつて大陸を支配した、孤独な古竜だった。シリアスもほのぼのも含むけど、最後は甘々で終わる予定の一匹と一人の物語――…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-26 00:59:08
5967文字
会話率:81%
私は白雪姫の生まれ変わり。でも容姿はごくフツーの女子高生。さらに林檎嫌い、王子も嫌いの白雪姫らしからぬ私。そんなある日、日常が消え去る。※白雪姫の本来の筋書きも使っているため、残酷な表現があります。
最終更新:2011-07-10 06:09:24
4059文字
会話率:46%