――その日、ローダイン王国において、ひとりの暴君が討たれ、ひとりの王が誕生した。
暴君だったのは王太子たる兄、アルベルト。
それを討ったのは、双子ゆえに隠されていたという弟王子、カイル。
悪逆の限りを尽くし、人々を苦しめていた
アルベルトは、国を想う忠臣の助力を得たカイルによって取り除かれ、城の地下深く――かつて魔神を封じたとされる大迷宮に落とされた。
国中の祝福を受けて、弟王子は王に即位する。
――そして二年後。
ローダイン王国の片田舎を流れる川のほとりに、奇妙な仮面を着けた男が流れ着く。
その地の領主の娘、リディアに介護された彼は、大迷宮から生き延びたかつての暴君――アルベルトだった。
復讐を警戒するリディアをよそに、アルベルトは領主館で悠々自適な生活を始める。
――復讐なんてくだらない。王なんてやりたい奴がやればいい。
元々好きで王太子をやっていたワケではない、またハメられるくらいなら庶民として生きる――などとうそぶきながら、日々の気ままな生活を楽しむアルベルト。
けれど、リディアを取り巻く環境をきっかけに、彼は再び歴史の表舞台に上がる事になる。
――これは口下手ゆえに、その座を追われたバカな男の物語。
――けれど、真に民を想って立ち上がった、王者による革命の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 20:43:00
415424文字
会話率:32%
「神でも人間でもなかったあなたを、私はずっと――」
人類最古の物語が刻まれた肥沃の大地――。
広大な荒野に点在する小さな農村にて、天真爛漫な半神半人の『エア』は貧しくも慎ましく、幸せに暮らしていた。
しかし、予期せぬ出逢いと数奇
な運命がエアを翻弄する。
黄金の最大都市国家ザハブの城における豪華絢爛な暮らし。
エアを待ち受けるは、美しくも傲岸で冷酷な『暴虐王』との恐ろしい共同生活。
小さな幸福と日常も全て奪われたエアは、やがて孤独と絶望の淵へ突き落とされる。
しかし、聖なる地に息づいていた強大で『美しき魂の持ち主』とエアは出逢う。
最後には、魂を引き裂かれるほどのかなしみが待ち受けているとも知らずに――。
世界最古の物語であるメソポタミア神話・ギルガメッシュ叙事詩をモデルに、新たなバビロニア物語――純粋で切ない神話ファンタジーの世界は、今ここに紡がれる。
*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 20:31:57
141525文字
会話率:20%
王女エリザベスは、護衛騎士を引き連れて、貧民街で暴虐を働く。
そして、貧民街の子供達をテラコヤベースに集め。
勉強を教えたり、運動をさせたり、昼食を振る舞ったり、おやつをあげたりしている。
その目的のためには、暴虐すら働くので、
暴
虐王女とスラム街の大人達には怖れられている。
しかし、その行為には、理由があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 22:11:21
10608文字
会話率:58%
性格が暴虐すぎて「」からセリフが飛び出してますよ。(※重複投稿作品)
最終更新:2022-01-28 13:00:00
2575文字
会話率:10%
ジョー王国連邦の公国公子に生まれたジェズ・ジャン。
生まれながらに気性が荒く、ケンカに明け暮れる悪ガキとなった彼は、
あるケンカから叔父の怒りをかって、下級士分の指定が通う学舎へ
入学させられる。
友人と師範に恵まれた彼は、仙力を
使う修行を通じて伝説の暴虐王の
力と武器を手に入れることになる。
やがて修行を終えたジェズは、公爵家の後継者争いに巻き込まれ、
その力をいかに使うか悩むことになるが・・・・
こんなのあったら面白いかなぁと思い書いてます。
よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-15 16:28:28
147528文字
会話率:43%
褐色の肌に黒髪黒目のミルフェはある日、黒獅子王と呼ばれる国王の妃になることを告げられる。
先日母が亡くなるまで自分が宰相の庶子だと知らなかったミルフェは、妃なんか務まるはずがないと父に言い募るが、新月の夜に輿入れすることが決まってしまう。
自分付きの侍女と入れ替わり、侍女として王宮に上がったミルフェは、『侍女ヴァーチェ』として王宮で働くことになるが、初日に出会った庭師に振り回されて……。
おかげさまで無事完結いたしました!
ありがとうございました〜折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-11 12:00:00
77757文字
会話率:52%
私は今、暴虐王の娘として民を率いている。
でも元々は普通の女子高生だった。
では、なぜそうなったのか?
それは私にも分からない。
その日のことは忘れない。
なぜなら――。
最終更新:2016-12-10 15:44:32
2846文字
会話率:25%
世界にマナがあり、人々に魔法がある世界。
大陸中原の大国グルジェの皇子ラナハルトは、
ある日、市井で大勢に対して説教を唱えている若い浮浪者と出会う。
その相手は、自分を「この世界とは違う世界を知っている」と彼に告げた。
後に暴虐王と呼ばれ
る粗暴な皇子と、
自分のいる場所とは異なる世界に心を囚われた隷人。
そして彼らを取り巻く人と国との物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-10 22:44:56
68389文字
会話率:43%