本作はファンタジーの設定を中心に語るが、最初に言うべきことは、ここで書かれたことを馬鹿正直に従う必要は全くない。
何せ細かな設定を重視しない大ヒット作が実際存在していて、壁から学校行きの列車に乗れるイギリス小説がその最たる例だから。何事も強
みを活かす事のが大事だろう。
近年、日本のファンタジー作品は中世風が盛んで、現実の中世ではありえないことなどもよく指摘されているが、筆者は内部的矛盾さえなければそれでも別に構わないと思っている。何せ、RPGの始祖たるあの有名なTRPGもそうなのだから。
まぁ、果たして「中世」風と言えるかどうかはまた別の話だが...
ただ、その作品の世界観において、特定のものや習慣が存在し得るかなど作中の内部的矛盾となると、話が違ってくる。
ファンタジーは自由に世界観を設定し、書きたいように書くことは可能だが、小説ってものは「説得力」が大事だ。
如何なる話であれ、読む側に違和感を持たせないよう、設定や物語は少なくとも「こうあってもおかしくはない」程度に筋を通す必要があるだろう。
『現実は小説より奇なり』とは言うが、あまりにも違和感を持たせると読みもらえにくくはなるだろう。
だが設定を事細かく書けばいいのかと言うと、そうでもない。
人は全知たり得ない、故に書けば書くほど間違いが出やすい、そうすると却って違和感を持たせることになる。専門分野の知識が関わると特にボロが出やすいだろう。
ただ、設定を立ててそれを前提に考えて書くのと、考えもせずにただ書いていくだけとでは、矛盾が発生する可能性は段違いなのだろう。
本作はそれらを検討し、ある程度理に適った設定でファンタジー世界を設定するための思考過程を検証していくものである。
ただ、前述のように、強みを活かす事のが大事なので、細かな設定よりも文章力やキャラクターで勝負するのは全然ありだと筆者は思っている。
最後に、筆者は日本の義務教育を受けていない文章力も何もない台湾人なので、表現がおかしかったりする事があったら遠慮なく言ってきてほしい、質問もできるだけ答えていく予定。少なくとも書き始めた今のところは...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 06:07:19
17783文字
会話率:1%
ある日突然世界に【穴】が開いた、【穴】が日常の一部となった頃、私は巨人となってしまった。
アメリカ人の父と日本人の母を持つ私、佐藤サナは巨人になってからは自衛隊預かりで生活を送る事になる。
服に食事、住む所、元に戻れるのか不安な気持ちを抱き
ながら過ごす生活もすぐに終わりを迎える事になる、【穴】から現れた化け物によって。
*注意、ファンタジー日本のファンタジー法律、ファンタジー自衛隊です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 14:55:56
271233文字
会話率:46%
科学技術が発達して、世の中が便利になり、今ではすっかり怖がられなくなってしまった四人のお化けたち。
座談会を開いて、現状への不満を話し合っているうちに、かつて、どうやって人間たちを怖がらせていたかを、お互いに語り合う事で、これからの参考にし
ようじゃないか、という話になります。
さて、お化けたちは、かつての栄光の日々を思い出し、自信を取り戻すことができるでしょうか?
演劇にそのまま使用できる、台本形式で描いたコメディー作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 17:08:04
11715文字
会話率:82%
日本のファンタジー小説を支え、圧倒的支持率を誇る新ジャンル「転生物」。
死んだ!→転生→第二の人生の幕開け!!
というのが筋書きとしては王道であろう。しかし、雑魚キャラからの成り上がりにしても、強キャラによる無双にしても、転生自体、そんなに
都合よくいくのだろうか。本当にそうか見てみよう
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 20:59:39
540文字
会話率:0%
日本のファンタジー書きの方々、私はあなた達の作品に不満があることを先に述べさせてもらいます。
本来のファンタジーとはどうあるべきか。そもそもファンタジーとは何か。ファンタジー=幻想が持つ偉大な力を示すことにより、より良いファンタジーが日本で
生まれることを切に願う、作者独自のファンタジー論。ファンタジー書きの方のみでなく、全ての物書きに捧げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-14 06:44:19
20183文字
会話率:2%