「中途半端な魔法使いは嫌いなのよ」
幼い時に母に言われたその言葉は四季島碧(しきしまあおい)の魔法使いとしての才能を奪っては、まだ幼い彼女の心すらも壊してしまった。
母を喜ばせようと魔法を勉強していたが、その言葉をきっかけに簡単な魔法す
らも上手くいかなくなってしまう。
魔法学校に通っていたが、魔法が上手く使えない為にクラスメイトから心ない陰口を言われ、次第に学校での居場所がなくなり魔法が嫌いになってしまった碧。
そんな碧を見ていた祖母は“ある提案”をした。
「あおちゃん、もし良かったら東京の学校に行くと?」
それは碧にとって新しい希望の光。
東京にいる従姉妹が通っている学校に転校して気分を変える……母の愛を感じなくなり傷付いた心を癒す為に。
「うん……私行くよ、東京に。もうここに私の居場所は無いから。ごめんね、お婆ちゃん。駄目な孫娘で……中途半端な魔法使いでさ」
祖母を心配させまいと必死に平静を装うが、瞳から涙を流して謝る碧に祖母は優しく抱き締めて魔法の言葉をかけた。
「あおちゃんは駄目なんかじゃない。この世界はあおちゃん次第で七色が輝く世界になる。晴れの日が気分が良いと思えば良く思え、雨が憂鬱と思えば憂鬱になるんだよ。だから自分を嫌いにならないで」
祖母から言われた魔法の言葉を胸にしまい込んでは、母に壊された心と言う名のキャンバスを再び色を塗る為に碧は東京に向かう。
全ては昨日の自分よりも一歩前に進む為に。
それがどんなに小さい一歩でも、他人に大したことないと言われる一歩でも昨日の自分に胸を張って向き合えるから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 20:55:23
160267文字
会話率:43%
奪われるだけの男が手に入れたのは奪う力!ロボットに乗りダンジョンを攻略する世界で成り上がる!
「お前はクビだ、カイト・キプニス!」治癒魔法をろくに使えない治癒術師の主人公、カイト・キプニス
はパーティーを追放されてしまう。しかもダンジョンの
ど真ん中で。
絶体絶命かと思われた時、妖精リリアを助けたことから運命は大きく変わる。妖精から命を奪う魔法の才能と知識を教えてもらったカイトは、さらにドラゴンの巣でマギアギア〈ウィルレイド〉を発見。その力で並み居る強敵を撃破していく。このカイト、実は亡国の王子と言う属性持ち。こうなったら王国の再興を掲げて帝国からの独立を目指すしかない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-08 12:08:28
60234文字
会話率:53%
金髪美少女+方言ヒロイン+学園ラブコメ+超愛されラノベ!!
学校一の美少女、蜂楽屋(ほうらくや)カンナ。
日英ハーフの金髪美少女で、抜群のスタイルを誇っている。
しかし彼女がしゃべるところは、誰も見たことがない超絶クール系。――の
はずだった。
「あたし、博多の出身なんよ。やけん博多弁が、抜けきらんで――恥ずかしかぁ……。や、やっぱり、おかしか? あたしのしゃべりかた……」
クラスメイトでカースト底辺のオタクな俺は、偶然にも彼女がバリバリの博多弁女子であることを知る。
するとカンナは、いつでも博多弁が出せる相手として俺のそばにいるようになり、ついには愛の告白までしてくるのであった。しかし二次元嗜好の俺はいかなる美少女であろうとも、三次元にはまったく興味が湧かない。……はずだが??
博多弁丸出しの金髪美少女と、ひねくれ底辺オタクの、ちょっと変わった学園ラブコメ@とんこつ味。
【現代恋愛ランキング日間2位感謝!】
【カクヨム、エブリスタでも投稿しています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-21 15:30:16
91236文字
会話率:42%
巨大動物目撃事件から三ヶ月後。井上優太は友人である石田春生が書いた小冊子小説『音読解読』を手に入れる。小冊子に描かれた物語は巨大動物事件を題材とした冒険小説で、一冊で完結しておらず続く小冊子があると巻末に示唆されていた。
小冊子を読み終
えた優太に、石田春生の妹である石田桜子が一週間前に兄が行方をくらましたと助けを求めらる。桜子の話を聞き、自分宛てに寄せられた春生の手紙を読んで小冊子に書かれていた巨大動物目撃事件が実際に石田春生の身に起きたことだと悟る。
春生の行方を知る手段は、彼が書き残した小冊子をすべて見つけだし読むことだった。優太は桜子と共に小冊子を探すことになった。
小冊子を探す道中で、優太と桜子は春生が手に入れた本を奪おうとする渡辺依里子と由里子の姉妹に襲われ、加藤という男に助けられる。
彼らは小冊子小説の中にも登場していた人物だった。
さらに三ヶ月前、春生と共に行動していた本だけを盗むという女泥棒、中村千弦とも出会い、窮地に立たされながらもすべての小冊子を手に入れて、優太は石田春生を見つけだすことができた。
石田春生は自分を見つけ出した優太に向けて、新たな小冊子を手渡した。
これから描かれる物語は新たな小冊子を手に入れた井上優太の非日常である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-09 11:40:08
239128文字
会話率:46%
二月末に巨大動物たちが都内で目撃され、その情報は日本だけでなくインターネットを通して世界中に拡散された。
巨大動物の熱はおさまることなく三ヶ月が過ぎた。
ゴールデンウィーク。都内の書店に務めている井上優太は巨大動物を特集したムック本の注文を
どうするか悩んでいた。
そこへ女性客に「井上優太さんね」と声をかけられる。
女性客とは初対面であり、自分の名を知っているわけもなかった。
驚く優太に女性客は手作りと思われる和製の小冊子を見せて、「井上さんの本だから」と手渡す。
表紙には狼の絵。
半ば強引に小冊子を受け取ってしまった優太。
この小冊子を巡って、井上優太は厄介な出来事に巻き込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-10 09:00:00
133809文字
会話率:47%
バイト中、たまたま後輩と会った。その後色々あって「夜道は危ないから」とかのたまうそいつを家まで送る事になって……。
最終更新:2011-12-28 21:28:14
7590文字
会話率:72%