世界の終わりは、静かに始まった。
葉が語り、風が記憶を運ぶ。
そんなもの、ただの詩だと思っていた。
高校一年生の〈成瀬 湊〉は、都会の片隅で目立たず暮らす優しい少年。
だがある日、彼の「耳」にだけ──誰にも聞こえない“木の声”が届いた。
落ち葉に触れた瞬間、世界が反転する。
見えなかった“何か”が見え、
感じなかった“痛み”が流れ込んでくる。
それはかつて人類が捨て去った「もうひとつの文明」。
植物たちが抱え続けた、悠久の記憶と力だった──
癒しの力は、時に「滅び」をも起こせる。
少年はその力に共鳴し、
やがて“全地球の植物ネットワーク”とつながっていく。
これはまだ名もない、けれど確かに存在する《文明》の物語。
葉の記憶が、少年を導く。
──選ばれた理由も知らぬまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 17:00:00
7658文字
会話率:18%
その世界ではかつて機械文明が繁栄していたが、滅びを向かえ、代わりに魔法文明が繁栄した。
そんな世界で機械文明再生システムの戦闘機神に転生した主人公エクシア、機械文明の再生を目的としている統括機神のマキナの2機で世界に再び機械文明を取り戻そ
うとするが…
そう!異世界といったらテンプレ!更にご都合主義!偉い人とコネクション作りまくって機械文明を根付かせよう!
馬車に乗った高貴なお姫様を都合良く助けるなんて!まさにデウス・エクス・マキナでしょ!
これはご都合主義を無理やり引き起こそうとする主人公エクシアと、感情表現が乏しいが寂しがりやのマキナによる機械文明再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 07:39:57
9031文字
会話率:63%
「ワタシたちはキマイケーラ、生きた自然災害のようなモノですね」
クレセンド王国は500年もの長き平穏を保っていた。
しかし、突如としてクレセンドの平和は消え去った。
キマイケーラと名乗る異形の襲撃である。
兵力はむなしく、ただなす術もな
く屠殺され、捕食される。
やがてキマイケーラは王宮にまで侵入し、王族までもが皆殺しに遭った。
追い詰められ、逃げ場を失った王女ヴィエラ・クレセンドは死を悟る。
だが、その時、たまたま握った剣が呟く。
『我と同調せよ』
『我は神器、名を剣盤ハーモニカ』
その剣は「神器」と名乗り、満身創痍のヴィエラの体と合体する。
やがて、ヴィエラはその剣を手に、キマイケーラと戦闘に入る。
ヴィエラはクレセンド随一の剣士、【剣天】の異名を持つヴァイオレット・クレセンドの実の娘であるのだ。
覚醒したヴィエラの実力は今までの戦力差を覆す程に強大、クレセンドの希望と化す。
その裏で、キマイケーラの最上位に位置する、ウェベンヌという異形は自由奔放すぎる性格で、同族から抹殺されようとしていた。
その時、ヴィエラとウェベンヌは邂逅する。
偶然の出会いだが、利害は一致。
二人の協力、並びに周囲の人間の助力が重なり、強大なキマイケーラの魔の手を退けた。
やがてヴィエラたちの向かう先はクレセンドから、隣国のトーン王国、あらゆる国のトップが集う先進国オクタルヴ……
キマイケーラによる被害や事件は活発化していく中、各国を回り、神器または神器使いを旅に加える。
みんなのお姉さんを自称する銀髪桜色眼のシスター、クラリオン・ヴレイス。
トーン王国騎士団長にしてヴィエラの親友、コルネット・フィオナ。
一日の全てを神託によって動く桃髪の聖女、カリナ・エコーズ。
キマイケーラと人間の戦いは激化してゆき、やがては世界の真実に直面した時、ヴィエラは大いなる力と将来の展望を見据えることとなる。
“王の道を地で行く”と書いて王道、ここに極まれり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 20:46:52
163517文字
会話率:54%
ほとんど全ての生物たちが一瞬にして消失する伝説の現象『泥界化』。それを幾度となく経ては、消失をまぬかれた少数の人々によって文明の再生を繰り返してきたこの世界にまた泥界化がやってきた。
消失をまぬかれ泥の世界に残された羊人メエユーシュカは、同
じく残された竜人の子を保護した。
食べ物もなければ服もない。ふたりは荒涼とした泥の世界を生き残り、文明を再生させることができるのか。
この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-24 16:26:16
62796文字
会話率:45%