世界の終わりは、静かに始まった。
葉が語り、風が記憶を運ぶ。
そんなもの、ただの詩だと思っていた。
高校一年生の〈成瀬 湊〉は、都会の片隅で目立たず暮らす優しい少年。
だがある日、彼の「耳」にだけ──誰にも聞こえない“木の声”が届いた。
落ち葉に触れた瞬間、世界が反転する。
見えなかった“何か”が見え、
感じなかった“痛み”が流れ込んでくる。
それはかつて人類が捨て去った「もうひとつの文明」。
植物たちが抱え続けた、悠久の記憶と力だった──
癒しの力は、時に「滅び」をも起こせる。
少年はその力に共鳴し、
やがて“全地球の植物ネットワーク”とつながっていく。
これはまだ名もない、けれど確かに存在する《文明》の物語。
葉の記憶が、少年を導く。
──選ばれた理由も知らぬまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 17:00:00
7658文字
会話率:18%
前世の記憶を取り戻した高橋勇一。
激減した日常の中で、幼馴染みの天野那美や阿修羅王に助けられながら日々を過ごす。
そんな勇一達の元へ、敵対する天界の存在である一人の神が現れる。それが、あらゆる闘いの幕開けであり、一人の少年の覚醒を促す
。
だが、その目覚めの代償は、少年に対して過酷なものであった。
これは、再び集まる仲間のレクイエム。
勇一達の元へ集まるための、悲しい物語。
この作品は、「カクヨム」にも掲載されております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-28 23:38:19
73198文字
会話率:37%
能力者が世に知らされた後の世界。我々とは違う時空を生きる世界。
対能力者用兵装、通称「キューブ」が裏社会に広がり、人々は簡易的な兵器の運用が可能となる。だが、その兵器の闇を知り、そしてそれに対抗する小さな光があった。
名は「カラス」。黒のコ
ートを身にまとい、白の槍と共に闇の世界を駆けゆく。託された使命、そして己の守る者たちのために……
その槍は誰が為に穿つか?――――
これは、少年の覚醒の物語。
★が付く話は番外編です。基本的には裏話などが書かれています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-14 19:25:30
153489文字
会話率:45%