貧乏子爵令嬢が、親から売られるように次期侯爵の後妻として嫁がされた。
しかし両家の親達は知らなかった。二人が顔合わせのときに、この婚姻は三人の子供を育てるためのもので、白い結婚しようという契約を結んでいたことを。
妻にとっては理不尽と
しか言えない契約だったが、前世で息子から「生まれてきたくなかった」と言われた記憶のあった妻は、子供を産まずに済むことにホッとしていた。それに転生前の夫を今も思っていたので、白い結婚は望むところだった。
領地に引きこもって前妻との思い出の中で暮らす夫に代わって、妻は子育てと家政と社交に励んだ。
彼女は夫のことをただの名目上の夫だと思っていたので彼に何も望んではいかなったが、三人の子供達に全く関心を持たないことには腹立たしく思っていた。その中でも特に、理不尽な理由で末娘を蔑ろにすることには怒りまで覚えていた。
そしてある日、娘に暴言を吐いた夫に謝罪するように妻が要求すると、夫は激昂して彼女に暴力をふるった。このときから、彼女を実の母親だと慕っていた子供達は、父親を敵と見なすようになった。
そして二人の結婚から八年後、子供達は母親の幸せのために父親に対してざまぁを展開させたのだった。
妊娠、出産、お産による死というセンシティブな話が頻繁に出てくるシリアスな話なので、苦手な方はブラウザバックをしてください。
恋愛は後半に出てきてハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 19:10:00
24277文字
会話率:25%
夏休みに入る前、俺達は補習という名目の元、プリントを解かされた。
其れが解き終わった後、友人の彼女である此奴から、徐に声を掛けられた。
『私の事なんて目じゃないくらいに、君のこと好きだと思うよ』
注意事項1
起承転結はありません。
短編
詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛とは違う、クソデカ感情の話。
知っとくと、物語の奥行きがより楽しめると思いますよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 18:08:11
967文字
会話率:46%
え? あたしの特技? そうだなあ、行き当たりばったり、とか? 物事はテキトーにやる、とか?
うん、そうよねえ、特技って、もう少し、役に立ちそうなこと言うわよねえ。これじゃ誰の役にも立てそうにないわよねえ。
でも、そんなあたしにも出来ることが
あるって、ゾイア君は言うの。
森の妖精みたいに可憐なあの子ーーミューゼルに、人生の遊び方を教えてあげなさいって。
母親から星廻学園の理事長を押しつけられた夢木ソラ(21)。行き当たりばったりで物事を考える彼女が行事を企画するたびに、学園は上へ下への大騒動。ゾイア教授のお城で、研究に没頭しようとしていたミューゼル(12)はそんな騒ぎは無視したいけど、気が付けばクラスのまとめ役。ソラのことを天敵と見なすも、彼女は笑って言い放つ。
「さあ、みんなで、力を合わせてがんばろう〜」。
ーーこの胸で感じた孤独も、笑いも、苛立ちも、恋も、夢も、未来も。いつかすべて懐かしくなる。その日まで、さあ一緒に、思い切り遊ぼうよ。
ドリシィ・ドールの番外編、陽気なSF学園ストーリーです!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 19:00:07
34939文字
会話率:64%