かつて同じ教室で日々をともに過ごした少女、光月《みつき》を失った主人公が、降り積もる雪のなかで蘇る記憶に翻弄されながら、夜の旧校舎を彷徨う学園ダークファンタジー。
夢と現実の狭間で、月の光を帯びた蝶が示すかのように浮かび上がる光月の面影。
廊下に揺れる静寂や崩れかけた教室の片隅で、主人公は彼女との過去をなぞり続ける。
取り戻せない存在の不在に痛みを抱えつつも、雪に覆われた世界はどこか儚く幻想的で、心の奥底に秘めた想いをかき立てる。
やがて、孤独な夜を駆け抜けるうち、主人公は“喪失”という現実と正面から向き合うことを余儀なくされる。
そして月の光が雪に溶けゆく瞬間、蝶は最後の導きとして主人公の選択を促す――。
喪失から始まる再生の物語が、白い静寂の学園で静かに幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 00:54:46
38733文字
会話率:24%
ゴシックな雰囲気が漂う街の片隅で、落ちこぼれのロックンローラー・風斗(ふうと)は今日もボロい楽器を掻き鳴らしながら夢を追っている。ドラム担当の火煉(かれん)は女性ながらパワフルなビートを叩き出し、ベーシストの山河(さんが)はマイペースだが地
に足のついたフレーズでサウンドを支える。金無し・コネ無し・実績無しの底辺バンド――通称“風in火山PJT”は、明日の飯代にも困りながらも「ロックンローラーはアキラメナイ!」を合言葉に可能性を信じていた。
そんな彼らが目をつけたのは、国内最大級のバンド大会“ロイヤル・ロック・フェス”。場違いと笑われようが、まずは予選にエントリーしてやろうと奮起する。やがて出会ったのは、殆ど白に近い淡い金髪を持つソロシンガー・鈴楓(りんか)。クリアな歌声を武器に活躍中の彼女は、荒削りな風in火山PJTの音に興味を示し、意外にもコーラス参加を申し出る。また、赤髪のプロデューサー・悠栄(ゆうえい)の協力を得ることで、演出やアレンジ面を一気にレベルアップしていく。
一方、絶対的な人気を誇るライバルバンド“フレキシブルローゼス”と、そのマネージャー・林音(りんね)の存在が彼らを強烈に意識させる。冷ややかな態度を取りながらも、どこか矛盾を抱えている林音。彼女はフレキシブルローゼスの華々しい成功を支えつつ、風斗たちの“捨て身のロック魂”に興味を隠せないでいるようだ。
次々と立ちはだかる試練や勝ち上がっていくステージの過程で、風斗たちは挫折や恋心に揺れながらも踏みとどまる。シャワールームをめぐるちょっとしたハプニングや、練習不足を補おうとする必死なアピールなど、青春らしい騒がしさとコメディ要素が織り交ざりつつ、やがて迎える決勝舞台――。観客を巻き込むほどの熱狂的なサウンドで彼らは本当に頂点へたどり着けるのか? そして林音や鈴楓との関係はどう変化していくのか?
諦めずに走り続けるバンド仲間の奮闘と、揺れる恋模様。
“風in火山PJT”の熱いロックが、誰もが笑うはずの逆境を覆し、奇跡を掴み取る青春エンタメストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 01:18:26
14337文字
会話率:46%
異端審問局のシスター・エレノアは、吸血鬼討伐を生業とする才腕の持ち主。高潔な信仰心と冷静な判断力を併せ持つ彼女は、異端審問局では「猟犬」の二つ名を与えられていた。
一方、異端審問官ブラザー・ギャラハッドは、豪胆かつ真っ直ぐな性格ゆえに「猪突
猛進の猪審問官」と呼ばれる男。エレノアを信仰の道へと導いた張本人でもある彼は、まさか自分が彼女に恋をする日が来るとは思ってもいなかった。
「互いに聖職者なのだから、この想いは許されない」――そう心に決めた二人だったが、皮肉なことに彼らは“アンラッキースケベ”の宿命を背負っていた。まるで神の試練のごとく次々と色っぽい事故が発生。おまけに周囲の者たちは何かと誤解し、妙な後押しをしてくる始末。
果たして彼らは「信仰」と「恋心」の狭間で揺れる感情に折り合いをつけることができるのか? それとも、どこかの吸血鬼より先に己の理性が滅びるのか!? 神と己の理性を賭けた、笑いとドキドキ満載のラブコメ開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 00:00:00
200091文字
会話率:29%
山あいの川べりに、舟をつくる父と、その息子ユウタが暮らしていました。
ふたりの暮らしは言葉こそ少ないものの、朝の薪の音や舟を削る手の響きが、静かに心を通わせていました。
父は夜になると、ときおり川べりに小さな灯をともしました。
ある年、
春の大水で、父が丹精こめてつくっていた舟が流されてしまいます。
怒りも嘆きも見せず、ただ遠くを見つめた父の背中に、ユウタははじめて小さな寂しさを感じました。
その夜、ユウタは父のまねをして、灯明にそっと火を灯します。
川べりに揺れるその灯火は、小さくとも、父の心のどこかを照らしたのでした。
それ以来、ふたりは交代で灯をともすようになります。
ことばにはならずとも、火を見つめる時間のなかで、父と子はたしかに心を近づけていきました。
やがて、ふたたび舟がつくられ、人びとの役に立つ日が訪れます。
父は語らず、ただ息子の頭をやさしく撫でました。
その手には、あたたかさと、伝えきれぬ思いがそっと宿っていたのです。
川は今日も流れつづけます。
けれど、川べりのあの小さな灯火が、ときに揺れながらも、ふたりの心のしるしとして、静かにともりつづけているのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 22:14:01
2092文字
会話率:7%
同じオフィスの、別チームで働く3人の女性。
大人っぽくて頼れる先輩・美月。
明るく甘え上手な同期・まお。
素直になれないツンデレ後輩・蓮。
そして、彼女たちと日々すれ違いながら、
ひとつのプロジェクトで交わっていく、主人公・瀬戸悠真。
それぞれの思いが揺れる中、
「誰かを選ぶ」ことは、「誰かを選ばない」ことでもある——
働く男女が“同じフロア”で繰り広げる、
ちょっとリアルで、ちょっと切ないオフィス恋愛小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 21:00:00
8436文字
会話率:37%
文明は滅びた。
火を使いこなし、空を飛び、都市を築いた時代は、第三次世界大戦と共に消えた。 今や人々は石と棍棒で狩りをし、言葉さえも曖昧に失いながら、荒れ果てた大地で暮らしている。
しかし、すべてが失われたわけではなかった。
生き延びた人々
は「過ちを繰り返さぬように」と、岩や石に“言葉”を刻んだ。
少年ユウは、記録を守る村《ハルノ》で、未来に言葉を残す仕事をしていた。
幼なじみのミオは、命の重みと他者の痛みに人一倍敏感な少女。
仲間を失った兵士ガイ、争いと平和のはざまで揺れる者たち。
それぞれの過去と信念が交差し、やがて一つの目的へと向かっていく。
きっかけは、小さな集落が“仮面の集団”に襲われた事件だった。
火を神と崇め、他者を滅ぼすことで支配しようとする者たち――
その動きは、やがて“第四次世界大戦”へと発展していく。
棍棒と石の時代に、言葉で戦争を止めようとした少年たちの物語。
果たして彼らの声は届くのか。
それとも、世界は再び“沈黙”へと飲まれてしまうのか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:56:06
2156文字
会話率:22%
時は正徳四年十月二日――江戸・八重洲の片隅にある茶屋「風見庵」。
かつてこの店には、ひとりの浪人が度々姿を見せていた。
雨に濡れた蓑を払いながら、桂木新之助は久方ぶりにその暖簾をくぐる。
女将・お艶との再会。
静かに差し出されるみたらし団子
と湯気の立つ茶――
その茶碗の中で、運命を示す茶柱が立っていた。
忘れたい過去、取り戻せぬ誇り。
しかし、この町には、未だ消えぬ幕府の影が漂っている。
茶屋の灯りが揺れる中、新之助とお艶の再会は、やがてこの町の裏に潜むある秘密へとつながっていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:39:26
4400文字
会話率:18%
高校教師という職務と感情の間で揺れるサトシ先生と、膨らみ始めた恋のつぼみが開花した桜井美柑は、先生と生徒の関係。
女子校あるある、おっさん女子や腐女子の存在など。
教員目線では、先生あるあるを描いています。
佐藤サトシは30歳の独身高校
教師。
一度は公立高校の教師だったが心が折れて転職し、私立白金女子学園にやって来た。
入学式当日に思った。
「これまでの人生で、女子校という選択肢はなかったな」
一年A組の受け持つことになったサトシ先生。
サトシ先生に憧れる女生徒たちに、振り回される毎日。
その中の一人、桜井美柑はガチでサトシ先生に恋してしまった。
サトシ先生は、桜井美柑という生徒の存在を意識してしまいつつ、あくまで職務に忠実であろうと必死に適度な距離を保とうとするのだった。
サトシ先生を取り巻く教頭や同僚の先生たち、
桜井美柑の友人や幼馴染やライバルなど、
禁断の恋の行く手には、さまざまな登場人物による障壁や応援や繰り広げられる学園小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:10:00
384650文字
会話率:59%
(毎日19時更新中)
——「若葉ちゃん! 文樺ちゃんが、『ブルー』の襲撃に巻き込まれて、殺されたって……!」
若葉にとってその知らせは、世界が変わる合図だった。
若葉が噂の新興組織に出会い、その一員になるまでのお話。
※この話単体で読め
ます。『抗争の狭間に揺れる白』の軽いネタバレを含みます。
※この作品は『カクヨム』様にも投稿中です。
※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・国とは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:00:00
103635文字
会話率:45%
朝の教室。水面と姫月は林檎の姿が見えないことに気付き、顔を見合わせた。
三人の、学生時代のお話。
※この話単体で読めます。『抗争の狭間に揺れる白』の登場人物達のお話で、本編の軽いネタバレを含みます。
※この作品は『カクヨム』様にも投稿中
です。
※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・国とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 19:00:24
16747文字
会話率:62%
『不可侵の医師団』に所属する一般人・たまか。
ある日突然、『ブルー』『レッド』『ラビット』の三組織の抗争に巻き込まれてしまい——。
たまかが抗争の狭間にいる少女達と共に揺れ動き、目指すべき場所へ進むまでの物語。
※この作品は『カクヨム』様
にも投稿中です。
※Xや活動報告にて、登場人物のイラストを載せています。興味がありましたらどうぞ。
※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・国とは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 19:00:06
368381文字
会話率:53%
中学生の僕の前に突然現れた「自称天使」。
彼女とは学校の図書室でしか出会えない。
そんな彼女の揺れる黒髪と、真っ黒な瞳に、僕は翻弄されていた。
彼女との日々を送るうちに、だんだんと関係性が変わっていくのを感じるが、彼女の正体は…
最終更新:2025-04-16 18:54:08
3253文字
会話率:43%
玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!
叶瑶、もしもいつか君が僕を愛さなくなったら、必ず僕と言ってください。僕は君の世界から離れ消えます。
叶瑶と一緒に過ごして三百年、彼は彼女に黙って去る準備をしていた。
「システム、私はこ
の世界から離脱します。」
幽冥殿で、林笙は低い声でシステムを呼び出した。次の瞬間、金色の物体が空気から飛び出してきた。
システムが機械的に言った:【1379番の宿主、世界からの脱離を申請、システム処理中……】
三分後。
金色の光が再び一閃し、システムが言った:【申請成功!宿主は三百年前に任務を完了し、世界からの脱離は遅延しています。残り一ヶ月でこの世界を完全に告別できます。】
林笙は頷いて、了解したことを示した。
その後、金色の光は消え、幽冥殿内は再び暗闇に包まれた。
広大な殿内は静まり返り、冷たくなった彼の生誕を祝う料理が一つのテーブルに残され、微かな香りを漂わせていた。
彼は小さな声で侍女を呼び、この料理の並んだ卓を片付けるよう命じた。
ちょうどその時、外から物音がして、叶瑶が扉を押し開けて入ってきた。
殿の中では蝋燭の火すら消えておらず、林笙は一人で窓辺に座っていた。揺れる灯りの中では彼の表情がはっきりと見えず、叶瑶は彼が怒っていると思い、慌てた表情で急いで彼に駆け寄り、抱きしめた。
外では人を殺すことすらためらわない上古の女魔王が、今や指先で包み込むような優しさで、林笙を精一杯優しく宥めていた。
「阿笙、ごめんなさい。今回の怪我が重くて、閉関している期間が少し長くなってしまったの。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 15:56:52
8689文字
会話率:14%
戦禍に揺れる国で、少年リョウは家族の絆を守るため日々を生きていた。兵士にパンを奪われる現実と、敗戦へと向かう国の運命が交錯する中、人々の生存と希望の行方は風前の灯火となっていた。この物語は、残酷な現実と向き合いながらも、尊厳を失わない人々の
姿を描く人間ドラマである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 14:44:29
5251文字
会話率:9%
失踪した君が遺したのは、猫の形をした影だった——
坂と海の町、緒ノ浦。ある日、主人公坂見透の幼馴染、尾白澪が忽然と姿を消す。彼女の部屋に残されたのは、猫のような、揺れる影のみ。
"TAIL"——人々が残す「彼方へ触れ
た記憶」。
影へ触れるたび、遺された感情が透の記憶を蝕む。
記憶と感情が交わる、SFロマンス。
____________________________________________
更新は不定期ですが、週1を目標にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 14:39:48
3009文字
会話率:30%
高校三年生の春川蒼真は、毎月一度、一人で山に登る。
喧騒から離れ、静かな自然の中に身を置くその時間が、彼にとっては“自分に還るための場所”だった。
ある五月の連休、いつものように登った山で、一人の少女と出会う。
百瀬香菜。高校二年生。明る
く可愛らしい容姿の裏で、周囲との微妙な距離感に悩みを抱えていた。
偶然の出会いは、やがて小さな再会へとつながり、ふたりの心の距離は少しずつ縮まっていく。
しかし、蒼真には迫る卒業と進路の選択、香菜には自分の居場所と向き合う日々が待っていた。
気持ちは通じているはずなのに、素直に言葉にできない。
何度もすれ違い、迷い、それでもまた、ふたりは山へ向かう。
同じ道を歩いてきたからこそ、見える風景がある。
心の中の“みどりの道しるべ”をたどりながら、ふたりはそれぞれの未来に向けて、ゆっくりと足を進めていく。
これは、風の音と木々の揺れる音が導いた、小さな恋と、少しだけ早く始まった大人への物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:05:29
15840文字
会話率:42%
月が目覚め、地球が揺れる ─ 未知の鉱物ルナリウムがもたらした月面開発とムーンギアバトル。廃棄された機体を修復した少年が謎の少女と出会い、世界を揺るがす戦いに挑むSFロボットアクション!
最終更新:2025-04-16 08:51:50
208644文字
会話率:37%
湯けむりの中で芽生える、ひと夏のドキドキと恋の物語
─
高校生の悠斗が祖母の銭湯で掃除をしていると、湯船から異世界から来たエルフの少女・フィリアが現れる。マナを使い果たし、子供の姿に戻ってしまったフィリアは、次の満月に故郷へ帰るまで銭湯
に住み込みで働くことに。しかし、「働く」という概念を知らないフィリアは、慣れない人間の世界で失敗ばかり。見かねた悠斗が彼女を手助けするうちに、密かに悠斗を想う幼馴染・夏菜との間に、不思議で複雑な三角関係が芽生え始める。
銭湯でのハプニング、夏祭りの夜、海辺での対決、そして湯けむりに包まれる恋の予感…。ひと夏の間に変わりゆく心の距離と揺れる想い。湯けむりと恋が交差する、ひと夏のラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 16:03:59
183627文字
会話率:36%
夫に殺される未来なんて、聞いてませんけど!?
公爵家に政略結婚で嫁いだ初夜、私は思い出してしまった。
ここは、前世で読んだ『物語』の中。そして夫は──
王家に反旗を翻す、妻殺しの悪役公爵だった。
しかもその『妻』って、私!?
でも、
目の前の彼は噂とはまるで違っていた。
無表情で不器用で、何を考えているのかさっぱりわからないけれど。
それでも、冷えた手を包む指先の温かさに、心が揺れる。
彼は本当に、私を殺すの?
見えない陰謀、謎めく弟、そして運命の星輝石。
自分の運命も、『物語』の結末も、すべてこの手で塗り替えてみせる──
「悪役に殺される未来なんて、全力で拒否します!」
すれ違いから始まる、逆転ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 06:10:00
71198文字
会話率:32%
主人公のハインは、恋人のシルビーを『失心症』という病から救う為に旅に出る。
失心症は、心、感情が欠如していく病気で、五十年に一度だけ咲く『受心草』という花の朝露を飲ませれば治るという。
同じく失心症に倒れた恋人を持つアランと出会い、辿り着い
たのは。
ちょっぴり重めのダークファンタジーです。
Noveleeでの企画の決勝戦の作品です。
エブリスタでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 21:01:21
3809文字
会話率:34%
ザックス王国の第一王女であるリナリアは、幼い頃、神様と呼ばれる者のいたずらで、異世界(現代日本)に飛ばされた過去がある。
ショックのためか、記憶をを失ってしまった彼女は、自分と瓜二つの少女として生きていた。
ある日、神様の気まぐれで元の世界
に戻され、神様と呼ばれる存在から、この国の姫(リナリア)であることを知らされる。
彼女は飛ばされた先の異世界(ザックス王国)で、隣国の第一王子ギルフォードと、騎士見習いのカイルを同時に好きになってしまう。(ここまでが【桜咲く国の姫君】のあらすじです)
悩んだ末、より強く惹かれているのはカイルの方だと気づいたリナリアは、旅先から戻ってきてくれるよう、彼に手紙を出す。
しかし、一週間経っても、彼からの返事はなかった。
不安に揺れる彼女の元に、数日後、カイルが〝行方不明〟との知らせが届き――。
注1)このお話は、リナリアがカイルを選んだ場合の〝カイルルート〟です。ギルは最初と最後、少ししか登場しませんので、その点ご留意の上お読みください。
注2)こちらは【桜咲く国の姫君】(『桜舞う国の訳あり身代わり姫』から、元のタイトルに戻しました)の続編です。前作を未読の方には意味が通じない部分がありますので、こちらから読まれる方はご注意ください。(一応、前書きに前作のあらすじは記載してあります)
注2)前作同様、個人出版(AmazonのKDP利用)していたもの(こちらは一巻のみ)の加筆修正版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 17:20:00
444411文字
会話率:24%
転生先の異世界で、狼の耳と尻尾を持つ獣人の少女――エニと出会い、私たちの旅が始まる。
温もりを知り、距離が縮まり、心が重なる。
銀の耳としっぽに触れるたび、私は彼女の虜になっていく。
「エニ、今楽しい?」
「……普通」
「尻尾揺れて
るよ?」
「っ!……うるさい!」
不器用で、ちょっとだけ素直じゃない彼女。
でも、言葉の代わりに揺れる尻尾が、本当の気持ちを教えてくれる。
これは、私と彼女が旅をした記録。
いつまで続くのかも、どこに辿り着くのかもわからない。
それでも私は、彼女と共に歩き続けたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:00:00
99664文字
会話率:38%
「本当の美しさとは?」揺れる心の中で見つけた、自分自身を愛するためのたった一つの言葉とは――。
最終更新:2025-04-15 01:57:59
3683文字
会話率:21%
第一王太子セディスは、婚約者ヴィオレッタを愛しすぎた。
その愛はやがて、独占欲に歪み、彼女を傷つけ、壊してしまいたいという衝動へと変わっていく。
そんな自分が彼女を不幸にすると悟ったセディスは、自ら婚約を破棄し、彼女の新たな婚約者候補とし
て──従兄弟であり、幼い頃から彼女を想い続けてきたクレインを差し出した。
──それが、すべてを終わらせるための、最善の決断だったはずだった。
けれど、想いはそう簡単に消えてくれない。
忘れられないのはヴィオレッタも同じ。
セディスのいない未来に戸惑いながらも、優しいクレインと共にヴィオレッタは再び穏やかな日々を取り戻していく。
壊したのは自分。けれど、目の前にいると我慢ができない。
痛みさえも愛に変えて、セディスの狂愛がヴィオレッタを再び絡めとっていく──
一方、幼い頃から彼女を一途に想い続けてきたクレインもまた、ヴィオレッタを幸せにすると誓う。
真っ直ぐな愛と、狂おしい執着。
二人の間で揺れるヴィオレッタが最後に選ぶのは、心を壊されてもなお惹かれ合う愛か、それとも穏やかな幸せか──
すれ違いと執着が交差する、狂愛×純愛?トライアングル・ラブストーリーです
⚠︎作者の好みが反映されまくっているので、かなり好き嫌いが分かれると思います!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 08:00:00
19335文字
会話率:27%