━━━━━━━とある世界に神が存在した━━━━━━━
偶像や虚像などではなくそこに、この世界に確かに実在していた。
なぜ断言が可能なのか、それを語るには一つの授与されたものに目を向ける必要があるだろう。
それは人を統べる神の一時の気ま
ぐれだったのかもしれない。
しかし、その日人類は間違いなく転換期を迎えたのだろう。
この世を統べる神から与えられし特別な“加護”を|賜《たまわ》り受けたのだから。
人々はその贈り物を神からの息がかかった保護的な祝福と|捉《とら》え、『|神の加護《ブレス》』…と神への感謝を込めて、そう名付けた。
そんな規格外な外付けの授かりものは、誰もが隔てなく当たり前に授かり、そして行使をし、やがて一人ひとりに欠かせない生活の一部となり、人間社会を回す大きな歯車として歴史を積み重ね、我々人類の営みを助けていった。
その加護を人類が始めて受けたのは、今から約700年前の出来事である。
だが、未だ人々は知り得ない。いや、考えることなど初めからしなかった。
天からの贈り物が持つ本当の意味を…。
この世には無償からくる贈り物はあれど、無償からもたらされる“力”など何処にも存在しないのだから。
━━━━━━この物語は、神の加護を授かりし人々の織り成す、数奇な異世界ファンタジーである。
※一部ファンタジー世界観をぶち壊す女の子が登場しますが、コチラで何とかしますので御安心下さいませ…。
(著:ルシェード・ニクロフ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 19:47:08
209661文字
会話率:43%
幼い頃に去勢され、声変わりをしないまま成長した男性ソプラノ「カストラート」の登場で熱狂的な音楽の流行が起こった時代。一人の「カストラートの道を蹴った吟遊詩人」が、その長い人生の中で様々な人々に出会い、成長した、手記形式の短編連作。
時に
人に傷つけられ、時に人を傷つけた。
暗黒時代の中世ヨーロッパをモチーフにした、美しい声で鳴く一人の鳥をめぐる群像劇。
誰もが彼の歌声と穏やかな美貌に魅了される。
(一部グロテスクな表現、暴力的な表現、同性愛的な表現、性的な表現があります。)
※中世ヨーロッパに実在したモチーフが出てきますがあくまでもファンタジーです。実在の吟遊詩人やオペラの歴史とは全く関係ありません。
※この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16816452220936020996)、ノベルアップ+(https://novelup.plus/story/360026312)、個人サイト(https://plus.fm-p.jp/u/ankokunogrove/book?id=4)にも掲載しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 09:36:41
40531文字
会話率:41%
これは、とある『聖女』の手記であるーーーー。
聖女に選ばれた少女の手記形式で進む、悲しく、残酷な物語ーーー。
一つ一つの文章は、短めに区切って投稿しております。
最終更新:2019-04-09 20:24:28
5560文字
会話率:13%
『地球からの独立の気運が高まりつつある他恒星系の植民惑星』というスペースオペラ的な舞台設定ですが、登場人物は皆、スペースオペラな物語の表舞台には出てこないような、地味で普通で、それでも懸命に生きてる人たちです。
スペースオペラの裏側に生きる
人達を、酒場の主人である『僕』の手記形式で、舞台となる植民惑星で作られるお酒と共に語っていきます。
舞台……恒星間航行が可能となった時代、とある植民惑星の街の片隅にある小さな酒場
登場人物……酒場の店主である「僕」と、店に集う人達。そしてお酒。
*「カクヨム」様にも同内容で投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 20:44:22
18580文字
会話率:20%
ロードライトの国には、妖精姫と呼ばれる令嬢がいた。その名は、ユークレース・フローライト。この世の美を集結させたようなその子爵令嬢は、極度の人見知りでコミュ障害を患っていた。
このお話はそんな妖精姫の毒舌専属侍女・カーネリアンの手記帳にな
ります。『妖精姫の結婚』スピンオフになりますが、そちらは別に読まなくても支障ないかと思います。
※更新は不定期更新です※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-21 11:00:00
20980文字
会話率:1%
「僕が体験した、おぞましい記憶を語ろう」
手記形式で始まる木野目信司の恐怖体験。三年前、木野目はとある高校に講師として赴任する。どこにでもある、普通の高校だと思っていたのに……。その高校には、古くから伝わる血みどろの伝説があった。
最終更新:2015-07-30 21:01:04
24036文字
会話率:21%