かつて神様は龍の姿をしていた―――そして数千年後、神様がいなくなった世界には「理力」という神の力が宿り、人々はその身に理力を持って生まれ、不思議な力を操ることができた。
国立理力研究所で教授として働くリーリート・ロラインは、ふたまたに分かれ
た尾を持つ「理力の使えない」ゾアルの男と、幼児期に初めて口にした言葉が「理詰め」であるようなギンケイの男とともに、新しい「理力術」の開発に挑んでいた。
この世界には理力によって人生が決まる不平等や人種による差別、国を襲う疫病、そして戦争があった。頭脳と理力をもってしてリーリート・ロラインは人々の為に生きていく。けれど大いなる希望には対価が伴う。差し出した犠牲は彼女の魂を縛りつけ、輪廻し、巡り、途方もない果てで、彼女は彼と出会う。初めましてと笑う。差し出された手の先にいる貴方に向けて―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 08:10:00
592945文字
会話率:40%
※この物語はフィクションです(←これ重要)。実在する国家、組織、個人、その他諸々とはいっさい関係ございません。
かつて、大きな戦争があった。
その戦争が終わりを迎え、そこから更に二十年以上の時が流れた……そんなある日。
一
組の"母と娘"、そして従者の三人が"とある港町"へ向かうところから物語は始まる。
果たして、彼らの行く手に待つものは……
※この作品は毎月1日、11日、21日に投稿されます(予定)
(なお、投稿開始から数話分に関しては、冬休み期間という事で、1月7日まで毎日投稿致します。←なお、この一文は予定の期日が過ぎましたら削除致します。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 11:10:00
360302文字
会話率:26%
かつて、異世界と戦争があった。
そして現実世界側が勝利して幕を閉じる……とはいかなかった!
ライトノベルにありそうなファンタジー世界での一発逆転を求めていたのは、なにも小市民だけではない。
地球上にある全ての国家も同じ。
利益求めて
異世界に手を出す世界の貪欲な国家たち。
求めるは「金」「資源」「膨大な利潤」
異世界にさえたどり着ければ、無限に広がる夢が手に入る。
なろうと思えば億万長者、悠々自適なスローライフがまっているだろう。
国家に縛られない軍事組織 SOYUZはそんなことを許さない。
中国・ロシア・イスラエル。
異世界を骨と皮になるまで搾取しようとする存在を全て倒せ。
金に目がくらんだ世界そのものがSOYUZの敵、つまり「全」世界そのものだ。
守れ異世界、守れよ秩序を。
毎週土曜日10時に更新です。
前案件:No. S-22-975はこちらから。
https://ncode.syosetu.com/n4876gd/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 10:00:00
238063文字
会話率:14%
※この作品は「カクヨム」にも同一内容で投稿しています※
3年前、世界を巻き込んだ戦争があった。
月の民――通称「ルナサリアン」が地球へ宣戦布告を行い、世界各国に対し攻撃を仕掛け始めたのだ。
約半年間にわたる死闘の末、後に”ルナサリアン戦
争”と呼ばれる戦いは地球側の勝利で幕を閉じた。
この戦争であわや滅亡の危機に瀕した地球側は、二度とそのような悲劇が起こらないよう敗戦国を”再教育”することを決断。
地球側の列強諸国は本土決戦で荒廃した月に進駐軍を送り込み、ルナサリアンを取るに足らない小国へ作り変えるための占領政策を開始した。
その過程でルナサリアンは戦争遂行を支えた天然資源や科学技術のみならず、国家主権さえも剥奪され「暫定ルナサリア共和国」という名で日本・アメリカ・オリエント連邦のビッグ3による分割統治を受けることになった。
しかし、この分割統治はルナサリア国民の生活環境を大きく悪化させ時に生命を脅かすなど、地球側による一方的な占領政策としてあまりにも問題が多かったのだ。
ルナサリアン戦争の終結からちょうど3年にあたる、栖歴2135年9月19日――。
終戦記念日をささやかに祝う世界だったが、この日はなぜか地球規模でインターネットの調子が悪く、祈念式典のライブ配信が急遽中止されるなど各地でハプニングが相次いだ。
これは単なるネットワーク障害ではなかった。
「今日はインターネットに繋がりにくい日なんだ」と人々が慣れ始めたその時、突如地球圏及び月のあらゆる放送システムに対して電波ジャックが発生。
実行犯と思われる人物は犯行声明の中で次のように述べるのだった。
我々の名はレヴォリューショナミー。
世界に変革をもたらし、より良い未来への軌道修正を目指すべく……この革命を実行するッ!
【注意事項】
※タイトルの「∞」は「メビウス」と読んでください
※本作は過去作「MOBILE FORMULA 2101 -スターライガ-」「MOBILE FORMULA 2132 -スターライガ∞-」の続編にあたる作品です
※夕方6時半(18時半)前後を目安に、約5~7日に1話のペースで最新話を投稿します
※作者X(旧Twitter)の@sr32_STRもよろしくお願いします
※いないと思いますが、無断転載は絶対にしないでください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:00:00
413741文字
会話率:39%
とある酒場に【ナナシ】と呼ばれる道化師がいた。その道化師は明日の日銭を稼ぐため、今日も今日とて多くの人に演奏を届けていく。そんな道化師には素敵な相棒がいた。その名は【ミュウリン】であり、小柄な体形で枝分かれした巻角が特徴の少女だ。
少女
が歌手となり素敵な歌声を届けていくのは日銭を稼ぐためでもあるが、同時に趣味であった。なぜなら、二人とも人々が楽しそうに笑っている光景が好きだから。
しかし、歌声を届ける少女にはとある秘密があった。それが「魔族」という秘密だ。
数年前、魔族と他種族で結成された人類との間で大きな戦争があった。「人魔大戦」と呼ばれるこの世界の命運を決めるような大きな戦いだ。その戦いの結果は人類側に召喚された勇者に魔王が倒されたことによって戦いが終わったが、それが終ろうとも物語は終わりではない。むしろ、続いていくばかりだ。
敗戦した魔族は人類から隠れて生き延びるが、中には弔い合戦を企てようとする魔族もいる。その魔族を排除するための制度を敷いた人類によって、魔族が生き伸びる環境は増々難しくなる。
そんな環境の中、魔族の少女は魔族の象徴たる禍々しい角をそのままに人間社会に溶け込もうと頑張る。その相棒を支援し、より楽しく笑える日々にするのが道化師の役目であった。
そして、道化師は今日も今日とて相棒と一緒に歌越えを届けながら、人類と魔族が手を取り合い本当の意味で「平和」を紡ぐための旅をしていくのだった。
※「喜劇道」と書いて「ハッピーロード」と読みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 23:30:11
619509文字
会話率:33%
病弱な私は、十四歳にして死を迎えた。
死後、私は転生をした。
その世界には魔法があって、戦争があった。
私は、軍人として、魔法を使って人を殺した。
いつしか、悪魔だの人間兵器だの言われるようになった。
そんな私は、本当は、学校に通いたいのだ
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 07:49:21
2305文字
会話率:41%
随分と大昔に大きな戦争があったらしい。もう、千年も、二千年も前のことで、正直今を生きる者たちには何一つ関係のない話だった。人々は過去の遺跡の残骸を掘り起こし、利用し、生活に便利なものを作り上げていく。曇った空の灰色にも、肺を侵す濁った空気
にも気づかずに、それが当たり前だと思っていた。
遺跡をあさりパーツを手に入れては修理、製作し、過去の技術を追い求める技師の一人エメットは、ある日好奇心から盗みを働いた。盗んだ木箱に入ったそれは美しい赤い玉。恨みを買ってまで盗むものでもなかったかもしれない。
そんなエメットの下に「遺跡に入る研究者が街に来る」と情報が入った。それもまた好奇心から覗きに行き――。
『初めまして、私はスカーレット。あなたのお名前を教えてください』
血のような赤い水溜まりの中で人と鳥を合わせたかのような美しい機械が、優雅に淑女の礼を取った。
――きっと、その時、恋をしたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 11:00:00
43953文字
会話率:61%
かつて、世界を揺るがす戦争があった、
戦時下があまりに続いたため、各国が疲弊し、このまま続ければ
資源不足に陥ることは避けらなかった。
それを避けるため、早く戦争を終わらせるため、開発された兵器
”異能力者”。
これは、戦争を終結させた異能
力者が牛耳るこの国に一人、
剣を携え現れた、一人の”無能力者”の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 15:30:09
17071文字
会話率:52%
Lost19 最終部
~それは、最期まで諦めなかった者達を残した一冊の本である~
「王国の………人類の勝利です。魔王は打ち倒されました」
城内の王立図書館には、ウィンフォス王国第19代目女王アイナ・ウィンフォスの命により、王国が存
在する限り非公開とされている本があります。
今から五百年程前に起きたカデリア自治領における大疫病、当時の医療技術では手の施しようがなく、救助と調査に向かった王国騎士達もその殆どが犠牲となり、ついには感染により疑心暗鬼になった民衆同士の殺し合いまでに発展したと市販の歴史書には書かれています。
しかし、様々な地域に残る伝承によっては、疫病ではなく悪魔との戦争があったとも言い伝えられています。
そもそも疫病なのかという正確な資料は殆ど残っておらず、また悪魔を病気と捉える事もできると歴史家の間で意見や解釈が分かれており、当時を『失われた歴史』として多くの歴史家の議論の的となってきました。
一体当時何が起きたのか、本社では地方の伝承に焦点を当てて検証を続けていく予定です。
~ウィンフォス王国公共通信社の記事より~ (未検閲)
【お知らせ】
本稿を担当していた本社所属の記者が、三日前から連絡が取れない状況となっております。現在王国内の警察等の協力で必死の調査と捜索を行っております。大変申し訳ありませんが、しばらくの間、本特集は休載とさせていただきます。(社長)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 16:00:00
140860文字
会話率:46%
“時の子”・“空の子”。
2人が願ったりした時に「時空の扉」と呼ばれる、
この世とは違うその人自身が望む世界へと行ける扉。
この力は、元々危険なもので“桜庭家”で代々厳重に封印されてきた。
大昔、戦争があった。その戦争を止めたとされるのが
“時空の神”だった。これ以降、姿を現さなくなった
“時空の神”。何処へ行ってしまったのか。
現代になり、再び力を宿したとされる双子が現れた。
双子は本来の役目を思い出し進み始めるのか…。
それとも…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 23:27:06
7627文字
会話率:49%
☆テーマ「これは、誰かを想い続けた人たちの物語。」
☆あらすじ
――これは、たったひとりの“君”にもう一度会うための物語。
かつて、世界を焼いた戦争があった。
人と魔族が争い、英雄と呼ばれた者は最愛の少女を失った。
心を閉ざした青年は
、遠い辺境の街でただ生きるように暮らしていた。
しかしある日、彼女が生きている可能性を知った。
青年は旅に出る。彼女を取り戻すために。明日という名の可能性を手に入れる為に。
過去と向き合いながら、“まだ知らない仲間”と出会いながら。
これは世界を救う冒険譚ではない。
――喪ったものと、もう一度向き合う“旅”の物語。
☆オリヴィア
帝国出身の青年。
白と黒が混ざり合うアッシュグレイの髪と、藤色のような瞳を持つ。
寡黙で感情を表に出さず、どこか他人と距離を取っている。
戦場では闇を纏い、静かにすべてを断つ。
旅の目的は、“彼女”を取り戻すこと――ただ、それだけだ。
☆ノワール
オリヴィアの契約精霊。
艶やかな黒髪に紫の瞳。レースやリボンのあしらわれた幻想的な衣装に身を包む。気だるげに笑いながらも、時折その瞳に鋭い光を宿す。
彼女は知っている——人の心に潜む闇の味を。
「もっと自分を曝け出しなさいよ。そのほうがずっと、気持ちよくなれるのに」
☆シルフィ
風属性の精霊。小柄な身体にふわりと広がる薄緑の髪が特徴的。その瞳は澄んだ琥珀色。外見は儚げでも、心は誰より強く、優しい。
誰かのために行動することが自然で、損な役回りでも文句ひとつ言わない。
でも、心配のあまり声を荒げることもある。
「私だって…怒るときは怒るんだから!」
☆アイラ
西の辺境都市に暮らす魔術師。
整った顔立ちと淡い緑の髪、背筋の伸びた立ち姿がどこか貴族的な気配を纏っている。
言葉は穏やかで落ち着いているが、内には揺るぎない信念を秘めている。
誰よりも他人に気を配り、時には自分の気持ちさえ後回しにしてしまう。
「それでも私は笑っていたいの。あいつのためにね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 22:11:05
10979文字
会話率:59%
二章以降、一話目に前章のあらすじを載せています。
百年前、戦争があった。
後に「大陸戦争」と呼ばれるそれは、様々な種族の立場を変えた。
大陸全土を巻き込んだ戦争は、百年経っても様々な所に爪痕を残している。
上野 勇一は異世
界転生者だ。しかし彼は何故転生することになったのかを知らない。自分は向こうで死んだことは漠然と覚えているのだが、その死因すらも思い出せなかった。
保護された村に受け入れられた彼は、自分に隠されているという「強大な力」の正体を知るために旅に出ようとする。旅先で出会う者たちとの関わりを通じて、自分は何者でありたいかを見つめ、そうであり続けようと足掻くのだった。
ヴィヴァルニアと黄金同盟、戦争と陰謀、やがて勇一は大きな歴史のうねりに飲み込まれて行く。
全ての者が魔法を使えるこの世界で、上野勇一はどう生き、何を成し遂げたのだろうか。
五章執筆中です
作者Twitterにて時々、世界観の補強を投稿しています。
朝久のページ https://twitter.com/ASAHISA_narou に飛ぶか
#世界観を補強する で検索して頂くと、ちょっとしたお話を見ることが出来ます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 20:09:46
699465文字
会話率:48%
かつて、魔法とは異なる技術「ルーミナイト」を用いた国と、周辺諸国で構成される連合国との間に、長きにわたる戦争があった。
争いの果て、唯一生き残った王国「アルカディオン」は、かの国を打ち倒し得た“ルーミナイト”技術によって栄え、人類最後
の国となる。
しかし──その戦争が、どのように終わったのか。
今では、誰一人として覚えていない。
──そして現在。
アルカディオン王国。
魔法に適正のない者たちは、城とその周辺を囲う巨大な壁の外側に隔絶され、国に入ることすら許されていなかった。
「こんなこと、いつまで続ければいいんだよ…」
“いつか安全な壁内で暮らすこと”。
それだけを夢見て、彼らは王国から課せられる危険な作業の報酬で、かろうじて生活を繋いでいる。
そんな折、“天城 迅”は気づく。
精製されたルーミナイト──“ルナクタ”を、自身の力として扱えることに。
現在の人類で、それを自在に扱える者などいない。
彼は何者なのか?
なぜ戦争の結末は誰にも思い出せないのか?
記憶を失った男が、世界から忘れられた力で、世界に挑む。
毎週金曜日更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 03:55:12
36377文字
会話率:27%
かつて、人間と魔族との間に戦争があった。この話の舞台となる時代では人間と魔族は共に生活している。
最終更新:2025-03-14 02:50:45
1293文字
会話率:50%
1000年前、ロンバルシアの人族とゼウシリアの魔族との間で大戦争があった。圧倒的な力を持つ魔族を前にして人族が滅亡の危機に陥った時、人族の中に突如現れた三人の兄弟がその類い稀な力で魔族に逆襲。ついに魔王を打ち倒し、ロンバルシアに平和をもたら
した。時は経ち現在、静かな長い時を経て、再び魔族が動き出す。ロンバルシアの小国に生まれたエドワードには、不思議な力が備わっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 13:04:01
76207文字
会話率:47%
タイムマシンを開発し江戸後期へ行こうとした矢先、『異世界』に飛ばされて、タイムマシンは『時空魔法の詠唱書物』に変わった。 予言の書には『時が来れば地球から勇者が舞い降りる』と書いてあったらしく俺はこの世界で勇者として生きていくことになった
。 どうやらこの異世界では過去に神対人、魔族の戦争があったらしく俺はその神を倒すべく『時空魔法』を習得し、『神殺し』を遂行する。 地球にいた時さんざん異世界転生物の小説を読んできたため魔術を使うのは容易であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 22:56:37
2873文字
会話率:40%
ある星ールースは昔、数千年続くの戦争があった
人間と神話の時代から存在する種族との戦争は人々が終わりのない絶望の中でも続けた
だが1人の青年が立ち上がったことにより太古の種族ーヴォールン族は封印され、世界は平和になった・・・その男は後に英雄
王と呼ばれる・・・
これはその男が英雄王となってから数千年後の未来の物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 18:20:00
64824文字
会話率:79%
義務教育中にあったカリキュラム、映画教室の思出話。転載
最終更新:2024-10-14 09:17:07
1227文字
会話率:0%
皆が互いに協力しながら暮らしていたのは昔の話。
人が人ではない種族を殲滅する戦争があった。人ではない種族の代表格である魔女は、血に力を持ち自身の周囲のあらゆるものを操ると言われている。その強力な力を怖れた人間に、かつて友だったはずの純血の魔
女たちはほとんど抵抗することなく死んでいった。
そんな大戦から二百年。生き残りの純血の魔女エマと、血を糧にする吸血鬼ウィルが出会い、いろいろな町、いろいろな人と関わりながら、共に穏やかに死ねる場所を探して旅をしていた。
「いつだってきっかけはおまえらだよ"人間"」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-07 19:44:08
14068文字
会話率:59%
世界には四つの大陸があり、それぞれの大陸において【シスエレメント】と呼ばれる巨大な魔鉱石が存在していた。
北の大陸には青のシスエレメント。
東には赤。
西には黄色。
そして、南には緑が。
世界は四つのシスエレメントによって均衡が
保たれており、それは数千年もの間、【世界の秩序】として言い伝えられ、世界に於ける「天理」として、人々の教えの中に守られ続けてきた。
かつていくつかの戦争があったが、それは大陸間戦争の記録として今日の文献に残っており、それぞれの国の領土を広げるために起こった“人間同士の戦い”であったと伝えられている。
北の大陸、コルリウス
東の大陸、イーフリート
西の大陸、グレートウォール
南の大陸、ディアボロス
それぞれがぞれぞれの大陸において独自の生態系を築き、四つのシスエレメントが持つ魔力の恩恵を受けながら、豊かな暮らしと裕福な歴史を送ってきた。
創始暦2101年。
人間たちは自らの住む大陸を守るべく、それぞれのシスエレメントの恩寵にまつわる“魔法軍事帝国”を築き上げてきた。
かつての大陸間戦争は、四つのシスエレメントを巡る戦いであった。
しかし未だ大陸を超えてシスエレメントの領域が侵された歴史はなく、四つの大陸に拠点を置く国々は平和を保ち続けられてきたと言える。
東の大陸、イーフリートの中心にある軍事国家、ガルバディアの傭兵養成学校は、優れた魔法生を育成するべく、「バトルロード」と呼ばれる独自の傭兵訓練システムを構築していた。
世は戦乱の時代だった。
イーフリートに隣接する大陸、ディアボロスを支配する“グラシアル聖国”が、各大陸への宣戦布告を実施したのだ。
彼らは独自の科学技術によって開発した『人工魔鉱石』という黒色のシスエレメントを生み出し、それを人間に埋め込むことで、“ブラックタール”と呼ばれる魔物を数多く製造していた。
ブラックタールは本来の人間の能力を大きく超える代わりに、理性を失い、異形の怪物へと変化することが明らかになっていた。
そして、最も特筆すべきは、ブラックタールはあらゆるシスエレメントを取り込むことができる“変異細胞”を持っているという点だった。
グラシアル聖国はこの特性を利用し、各大陸にある3つのシスエレメントを奪おうと、ブラックタールを“兵器”として送り込むことを画策するが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 13:10:14
28213文字
会話率:11%