「お前との結婚は本意ではない」
初対面の、たった今夫となった公爵様が冷淡に私に告げていた。
事の発端と言えば。元日本人、異世界の伯爵令嬢に転生していた私エリカ・バートンの元に舞い込んだのは突然の婚姻話。
お相手は『麗しの黒公爵』と
称されるエリート魔術師様。一方の私は貴族なら当たり前にある魔術の才能が乏しく、無能の烙印を押された厄介者である。
訝しみつつも選択肢はなく、婚姻の場で夫となるその人と初めて顔を合わせればその態度は非情且つ横暴であり、告げられた言葉に思わず息を呑む。
……人のことを悪女だ何だと好き放題言い放ちますけど、確かに無能だけならいざ知らず世間で悪評を轟かせている私ですけど! あなただって噂の『麗しの黒公爵様』とは大違いですよね⁉
そっちがそのつもりなら、私だって好き勝手やらせていただきます!
エリート魔術師である公爵様と、無能な元伯爵令嬢こと私の前途多難な婚姻生活が今始まる……!
●完結まで毎日更新予定。どうぞお付き合いください●折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 19:12:06
326594文字
会話率:42%
あたしは、菅藤瑞希。13歳。
倫堂学園中等部1年生。
実はあたし、忍者なんだ。
この世で出来ないことはない究極忍術、飛燕九天直覇流奇門遁甲殺到法(ひえんきゅうてんちょくはりゅうきもんとんこうさっとうほう)を受け継ぐ女ばかりの集団、吉
祥蓮(きっしょうれん)の一員……のつもり。
可愛くて優しくて(胸が豊かで)若作りの母さん、一葉(かずは)と2人きりで静かに暮らしていたはずなんだけど……。
母さんが、死んだ父さんとは似ても似つかない草食系男と再婚したことで、あたしの生活はガラリと変わった。
そう、顔と勉強しか取り柄のないバカ兄貴、冬彦のせいで……。
それから苦労のし通し。
ドジで、お人好しで、惚れっぽい。
そして、そのお兄ちゃんがまた、高嶺の花に恋をした。
葛城亜矢。
倫堂学園高等部演劇部のアイドル。
肌で感じる、危険な雰囲気。
その人はダメ……! って聞いてんのかコラ!
「世話が焼けるんだから……お兄ちゃん!」
(『俺の妹は忍者なんだが13歳』の1人称リライトです。)
(『カクヨム』『アルファポリス』様との重複投稿です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-17 21:20:15
180952文字
会話率:18%
「ジリアン・ローウェル公爵令嬢。君との婚約について、言わなければならないことがある」
婚約者の第二王子、その隣に立つ令嬢、そして大勢が集う舞踏会。
これだけの条件が揃ったら、やることはひとつ。
――さあ来い、婚約破棄!
親友と婚約者の恋
路を叶えるために悪女となって婚約破棄される完璧な作戦……のはずが、何故か告げられたのは円満な婚約解消⁉
混乱するジリアンに、婚約者の兄である第一王子が微笑んだ。
「――俺の恋を、叶えてくれるんだろう?」
完璧な婚約破棄を目指す自称悪女な公爵令嬢と、それを利用して外堀を埋める王子のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 18:09:32
6818文字
会話率:38%
母親を亡くした平民のミネットは、実父である公爵に引き取られる。
しかし、公爵家には半年違いの異母姉イヴェットがいて、突然できた妹という存在に反発し厳しく虐めるのだった。
そんなある日、姉に中庭の池に突き飛ばされ、意識を失ったミネットは不思議
な夢を見た。
それはある悪女が断罪される夢で……
夢からさめたとき、ヒロインと悪役令嬢は何を選ぶのか。
世界をひっくり返したのは誰なのか。
※前作の短編「悪役にも聖女にもなれる令嬢はひとり猫を抱く」の裏側です。
後日談のつもりが一歩も先に進みませんでした。
まだ、ほの暗い、かな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 12:00:00
5572文字
会話率:14%
◆第1部
″神殿″と″王宮″、2つの組織が支配する国″聖王国″--古よりの習わしにより、国王の側室になることが決まっていた神殿系貴族の令嬢こと″一の巫女″エイレンは婚姻の前の晩、王宮を逃げ出して怪我を負う。そんなエイレンの前に現れたのは親切
な精霊魔術師の青年リクウ。2人は成り行きで行動を共にするようになる。
やがてエイレンはリクウに弟子入りする。エイレンの最終目的は国家転覆だが、目下の地味な弟子ライフもなかなか楽しくて捨てがたい。
しかしエイレンに国王の追っ手が迫り、エイレンは国外逃亡を決意する。
◆第2部
帝国へ移動したエイレンは、ガイド等々をからかって遊びつつ皇都をめざす。皇帝の客人として逗留が決まり、暗殺されかけたりなんだりしつつも聖王国神殿との取引を始めるよう皇帝陛下を説得し、使者として帰国していく。
第2部は気付けばいつの間にやら逆ハーレム的な様相を呈してきてしまいました。おふざけ・3の線も濃いめです。苦手な方はご注意下さい。
◆第3部
帰国したエイレンは使者団の面々を案内したり過去を振り返ったりしつつ工場建設等の資金調達のためにそれなりに頑張っています。聖王国の宗教・文化的性質や登場人物の性格・思想等から、しばしばさらっと軽くイヤらしい描写がでてきますのでご注意下さい。現在の倫理観に合わない部分もあり、その辺OKな心の広い方向けです。おふざけ・3の線は薄くなっています。
◆第4部
作者自身ですら説明しようがない……この話全体の中では信じられんほどファンタジーしてしまったラストです。とりあえず、皆しょっちゅうメソメソ泣いてる感が。
どーしてこーなった(爆)
いちおうハッピーエンドのつもりですが、そう信じて読むと文句言いたくなるかもしれません。
☆☆
登場人物には鉄板で性格良いような方はでてきません。スッキリしません。ご注意ください。
☆☆
1/13 タイトル変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-20 19:26:15
559207文字
会話率:44%
流行りがそろそろ終わるだろうかと思いつつ婚約破棄もの。
ティンときたから執筆した。
誰もがざまぁできるわけではないだろうと、比較的現実的な対処法のつもり。
大した量でもないので是非読んでいってほしい。
最終更新:2016-09-14 07:00:00
2702文字
会話率:16%