『恋愛応援同好会』は笹舟学園非公認の同好会だ。
会員は銀之上ただ一人。最早同好会と呼べるかも怪しいが、口コミは上々。
この同好会は元々二人。
銀之上は、元・相棒が転校した後も一人で活動を続けていた。
たった一人の『恋愛応援同好会』がそれ
なりに忙しく、口コミか上々な理由は彼の占いの的中率にあった。
彼の占いは外れない。
そう、噂されている。
そして、それは事実だ。
彼の占いは百発百中。
まっ、本当は占いなんてする必要ないんだけども。
なぜなら、彼には人の感情が約十五センチの矢印になって見えているから。
それ故に彼の占いは外れない。
ある日、一人で活動を続ける彼の元に差出人不明の依頼が届く。
待ち合わせ場所の屋上に出向いた銀之上が見たのは、転校したはずの元・相棒。
ここにいるはずのない彼女は銀之上の目の前で飛び降りる。
次の瞬間背中から声をかけられ、混乱が彼を襲う。再開を果たしたが色々と不可思議な織姫の言動。
再び動き出す二人の時間。
これは、七夕に起きた不思議な物語。恋をできない、『恋愛応援同好会』の少年の恋物語だ。
べる・まーくが送る渾身のラブコメディ。
どうぞお楽しみを!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-06 15:46:23
14751文字
会話率:40%