高校二年生の進藤昌樹は、ある日突然「急性白血病」と診断された。
ずっと好きだった女の子に告白して、ようやく恋人になれた、そのすぐ後のことだった。
これから楽しいことが沢山起こるはずだったのに、すべてを諦め一生を終えることになった。
体が楽に
なり、ああ、とうとう死んだんだな、と思った時、目の前が真っ白になった。
「進藤昌樹さん、お疲れ様でした」
目の前にはきれいなお姉さんが立っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 07:30:00
57765文字
会話率:33%
急性白血病を患う年子の妹を持つ主人公。
授業中、謎の光を受け源平合戦の記憶を見るクラスメイトと主人公達。
学校に通いながら闘病する妹の世話をする主人公の日常を描いた物語。
最終更新:2022-07-12 15:00:00
66155文字
会話率:49%
母の喪に服してものない頃、松本の元に差出人のない手紙が舞い込んだ。封を開いて、以前知り合った湯中淳の手紙と知る。
彼の手紙には母の事が書かれていた。数年前に湯中淳が常滑にやってきたのは彼が幼児の時に行方不明になった母を捜すためだった。
松本は聖書朗読会を通じて、湯中淳を知る。彼はクリスチャンである。湯中との付き合いは彼が常滑を去る日まで続いた。
以下湯中の手紙
常滑を出た湯中は母を捜すために各地を転々とする。やがて大阪の住之江区で工藤という青年に遭う。
後日、彼の勧めで大坂の池田市に移る。そこでバーに勤務する7名の女性達が住むアパートの1室に工藤と共に住みつく。湯中の仕事は7人の女性達の食事を作ることだった。
その女性達の紹介で京都の高級クラブに勤める高月八重子を知る。彼女もまたクリスチャンで、湯中と高月八重子は教会の聖書朗読会に出席する。2人は意気投合してやがて婚約し、高月八重子は妊娠する。
そんな時、7人の女性達の情報により、とある病院に入院中の母の所在を知る。
母の病気は膠原病の末期症状だった。
湯中の家は神戸の摩耶山の麓にあった。裕福な家庭で、格式のある名家で、父は厳格な性格。母は自由奔放で、湯中淳が5歳の時に家を飛び出して、東京へ出奔した。その時湯中淳の妹を宿していた。
東京で高村政吉という男と結婚し、彼が死んだ後、妹の由利子を連れて大阪に引き移り、某会社の社長の2号として生活する。その後社長の死後、由利子は会社に勤務、やがて母は膠原病の為、病院に入院する。そして現在に至る。
母が亡くなる1週間前に妹の由利子が見舞いの為に病院にやってくる。湯中淳がそこで見たものは婚約中の高月八重子だった。
母が亡くなった後、2人は別れる。高月八重子=高村由利子は大阪を後に、湯中は実の妹との生活に、罪の意識にさいなまれ、死を選ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-30 08:42:45
57866文字
会話率:10%
将来を誓い合ったさくらとコウ 夢にまで見たウェディングの日、だが、
その日は永遠の夢となってしまった。 運命とは残酷なもの、急性白血病という病魔がさくらから無情にもコウを奪い取ってしまったのである。 本当なら二人の幸せの門出となるその日、
二人で幸せに向かって旅立つことなく、コウはさくらをおいて一人永遠に旅立って逝ってしまった。
もし、これが夢なら…… お願い…… 夢なら醒めて……
もし、夢でなければ…… 神さまお願い……
夢でいいから もう一度 夢で逢いたい……
さくらの切ない願いが届くのだろうか……
もし、神さまがいるのなら…… 私のお願いを聞いてください……
あの人に逢いたい…… 夢でいいから…… 夢で逢いたい……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-12 04:18:02
23881文字
会話率:47%