薔薇が咲き誇る庭園で、貴族たちが集うパーティが開かれた。
心に想う相手に薔薇を贈る――とても素敵な催し。
自分には関係のないものだと思っていたのに。
あの人は、人目を忍ぶようにして、一輪の薔薇を差し出してくれたの。
……でも、あの人のまわ
りには、いつも女の影があったから。
優しい人だから、きっと、邪魔だなんて言えないのよね。
大丈夫よ。私が、全部なんとかしてあげるから――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 19:01:14
2674文字
会話率:31%
「今の自分は恋をしても許されるだろうか?」
それは王兄フィルマンの何気ない一言から始まった。
不遇な元王子フィルマンには、心に想う相手がいた。その女性の存在を知った親友の魔法使いは、彼の想いが報われるようにと、あることに手を出した。
陛下にも一度だけと許可を得て。
フィルマンの恋のお相手は異世界人「サクラ」。彼女とフィルマンを会わせるには、異世界召喚が必要となる。
異世界召喚はその昔、よその世界に住む者をこちらの都合で一方的に連れてくる=拉致として大事になり、禁止されていた。それをこちらから勝手に召喚するのではなく、相手側から了承を得て招く形にしようと魔法使いは考えた。その結果、異世界召喚は上手く行ったものの、現れたのはフィルマンが望む相手とは、似ても似つかぬ少女「サクラ」。彼女はフィルマンが運命の相手だと頑なに信じている様子だが、誰かの命を受けて動いている可能性が見え隠れする。
困惑するフィルマンのその裏では、何やら暗躍するきな臭い人々が。
本物のサクラはどこに? フィルマンの恋はどうなる?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 17:50:00
139956文字
会話率:54%
大公爵家の令嬢ルイーズには心に想う方が居た。いつかまたお会いできたらと願う日々だったが、14歳になった年、残虐で恐れられる皇太子アダンに婚約を望まれてしまう。大公家を思えば婚約が正しい。でも彼の方を想うこの気持ちは捨てられない。こんな気持ち
のまま殿下に嫁ぐなんてと嘆く日々。
揺れるルイーズに気持ちを整理する時間を与える父シリル。その期限は1ヶ月。その間に探し出し、一目会いたい、最後に一目会えたらきっぱり諦めようと決意する。そんな折、大陸の反対側にあるという聞いたことが無い国から特使一行が事故のため訳あって大公家に。そこでルイーズは想い人に酷似した人アシェルを見かける。記憶の中の彼とは雰囲気も年齢も違う。でも初めて出会ったはずなのにルイーズはアシェルがどうしても気になる。アシェルも何か言いたいことがあるようでー・・・・・・?
その裏ではのらりくらりと婚約を先延ばしにする大公家に皇太子アダンの勅命でルイーズの誘拐計画が進行していた。執着と怒りに支配されたアダンはルイーズが手に入らないなら既成事実を作ってしまえば良いと画策していたのだった。
ルイーズの想い人は見つかるのか、アシェルは何者なのか、皇太子から逃れられるのか。
大帝国ドラルヴスを舞台に彼女の運命の歯車は廻り始めます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-16 13:44:45
13233文字
会話率:63%
災厄を払う加護を持ったケイト・リリア―ジュ伯爵令嬢は、産まれた時から災厄を引き受ける呪いを受けた王太子オリバーの婚約者。心に想う人がいたにも関わらず国王陛下たっての願いで、オリバーと婚約したのに、なんで貴方は浮気をして子供まで作っているの?
わたくし何重にも被った猫の皮、剥いじゃいますわよ。お覚悟は宜しくて?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 10:17:53
19447文字
会話率:55%
春ですねー。ああ……今年も………。
最終更新:2020-04-02 06:48:50
200文字
会話率:0%