名門女子学園の生徒会長・一条綾音は、完璧な優等生を演じることに密かな疲れを感じていた。誰にも明かせない孤独を抱える彼女の前に現れた転校生・深見真昼。真昼の優しい言葉と微笑みに惹かれ、綾音は初めて自分の弱さを見せることができるようになる。ふた
りの距離が徐々に近づいていく中、学園内で囁かれる噂や周囲の視線が彼女たちを揺さぶり始める――。
孤独を知るふたりが紡ぐ、切なく甘い純愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 13:45:13
4246文字
会話率:43%
ルクシオル王国の公爵令嬢**ルルティアーナ・エヴァンシェリス**は、十七歳の誕生日を祝う華やかな夜会に身を置いていた。
婚約者である王太子レオディウスとの舞踏も、貴族たちの祝福も、彼女にとってはただの「義務」。退屈を感じながら、夜会の喧
騒を抜け出す。
静寂を求めて向かった書庫で、彼女を待っていたのは執事のフィルリス・アンブローズ。
琥珀色の瞳を湛えた彼の微笑みを見た瞬間、ルルティアーナの胸が僅かにざわめく。手袋を外す彼の指先に触れられるだけで、なぜか意識してしまう自分がいる。
彼と共に足を踏み入れたのは、エヴァンシェリス家の禁書庫。
王族すら立ち入りを禁じられた地下の封印された書庫で、彼女はひとつの魔導書を見つける。
淡いアメジスト色の光を放つその本に、なぜか強く惹かれるルルティアーナ。そして、抗えぬ何かに導かれるようにページを開いた瞬間——。
紫紺の魔法が弾け、光に包まれるルルティアーナ。次の瞬間、彼女はフィルリスと口づけを交わしていた。
引き寄せられるような甘美な口づけ。
彼の腕が強く抱き寄せるが、唇を離した途端、ルルティアーナの胸に紫の紋章が刻まれていた。そして、魔導書には新たな文字が浮かび上がる。
――契約成立。
ーー契約者は決して離れることを許されず、一日に一度、口づけを交わすことを要する。
「……つまり、お嬢様と私は、この呪いが解けるまで離れられないということですね」
琥珀の瞳が静かに微熱を帯び、彼女を見つめるフィルリス。
何かが変わり始めたこの夜、ルルティアーナの運命は大きく揺れ動くのだった——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 14:56:47
7874文字
会話率:23%
※セリフの掛け合いです。小説ではありません。
大学生、亜沙花友理と比留芽まほろの、ある一夜を迎えた後のお話。
最終更新:2025-02-27 11:46:53
3819文字
会話率:98%
12/24夜、部屋に2人きりで触れ合えば手の届く距離にいる男女。
男の膝と女の腕が触れ合い、どちらともなく二人の関係が幕をあけた。
一緒にいると心地よい、気を遣わなくていい。週末は部屋で過ごし、いつしか置かれるようになった相手の部屋着。し
かし、数年が経ちりさは、この関係をぬるま湯の状態ではないかと思い始める。
果たして二人の関係は、ぬるま湯に浸かっているだけなのか、はたまた弱いけれどゆっくりと熱があり微熱の状態なのか。
聖夜から始まった男女。一緒にいて「楽しい」のか「楽」なのか、揺れ動く恋心。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-16 18:50:00
8200文字
会話率:23%
高校生の衣緒里は生まれた時に決められた婚約者がいる。名前も顔も知らない婚約者とは十六歳になったら会えると聞かされて育った。十六歳の誕生日、たまたま街で助けられたイケメンにときめき、前々から考えていた婚約破棄を婚約者に言い出す。しかし当の
婚約者はそのイケメンでしかも近所の氏神様だという。氏神様は名を雪矢と言った。
衣緒里は生贄として氏神様に捧げられたのだと聞かされるが納得がいかない。しかし氏神様は衣緒里を気に入り溺愛する。それでも衣緒里は雪矢に心を開ききれずにいた。二人の両想いはまだまだ先が長い。
店街の夏祭りの季節が近づいた頃、神様の一人スサノオがやってきて雪矢に相談をする。なんと、浮気者のスサノオは衣緒里を新しい嫁に迎えたいと言ってしまったがために、妻であるクシナダヒメに出ていかれたのだ。雪矢も協力して探し出すことに。
夏祭り当日、花火が美しく舞った瞬間、クシナダヒメが現れて衣緒里に呪いをかける。夫を誑かした罰だと言い残して消えたクシナダヒメに衣緒里は……。
衣緒里の学校では学園祭の準備が始まった。そんな中、雪矢はというと年に一度の神様大会議に出席するため不在中。雪矢の不在に寂しさと恋しさを自覚する衣緒里。雪矢のいたお白様の神社に戻ると、そこには雪矢の兄・玄矢がやってきていた。
雪矢が弟の紅矢によって拐われたと言う玄矢。衣緒里は雪矢を取り戻すため、玄矢と神獣のコンと共に急いで天界に行く。そこにいたのは紅矢に捕まった雪矢。しかし拐われたわけではなかった。兄弟三人が企んだのは……。
衣緒里に好意を寄せているのは雪矢だけではない。幼馴染の晴臣も衣緒里のことが気になっている。なかなか進展しない二人の関係を進めるべく、晴臣は衣緒里にアプローチする。そこに恋愛の女神・ククリヒメが晴臣の味方に加わり、晴臣は急速に衣緒里との距離を縮める。雪矢は何とかして邪魔をするが、ククリヒメも負けてはいない。
雪矢が衣緒里に執着するのには理由があった。衣緒里が中学生だった頃の出来事を思い出す雪矢。初めは氏神として興味がなかった娘であったが、この時の出来事がきっかけで一気に衣緒里が気になる存在となった雪矢だった。一方、衣緒里はククリヒメの一件で寒い倉庫にいたため風邪を引いてしまった。看病をする雪矢は微熱で意識の朦朧とする衣緒里に告白をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 11:22:28
86060文字
会話率:49%
小学六年生の章子は大勢の人の前で話すことができない。
苦悩に満ちた学校生活と家庭事情。果たして、章子はこの苦難を乗り越えられるのかーー。
最終更新:2024-12-10 15:54:33
137462文字
会話率:33%
初恋とは?
男はずっと彼女を見ていた。
その物語に自らを投影し、彼女を愛した。
それは、すべての人間に与えられた権利。
それは、すべての人間が抗えない盲従。
だから男は彼女を愛し続けた。
最終更新:2024-11-07 18:35:45
9852文字
会話率:41%
買い物帰り、寒さが忍び寄る冬の街で偶然出会った二人。冬の寒さと共に訪れた出会いは、彼女に何を残したのか…。
最終更新:2024-09-17 12:30:42
2041文字
会話率:11%
とある高校生高梨悠貴はある日体調不良に悩まされていた。
前日から体調が悪く怠さと微熱に苛まれていた。そして昼食後の体育の時間終に倒れてしまい。母親を呼び出され早退。
翌日も微熱と怠さがあり欠席にそしてその翌日遂に身体に異変が、そう、性別
が変わってしまったのだ。
果たして高梨悠貴はこの事実にどう向き合い、どの様に対処して行くのか、
果たして高梨悠貴はどう生きて行くのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 22:45:18
1743文字
会話率:78%
恋人が欲しい普通の大学生がとある出会いによって恋がどう言うものなのかを学び恋をする事と愛を同時に感じる物語。
キーワード:
最終更新:2024-08-22 05:05:14
4462文字
会話率:73%
強制力のない風邪に掛かって早二日。
好調と不調は波を繰り返し、明日の難航を極めていた。
そうして好調な時ほど、罪悪感に苛まれるものである。
だから動画を見る事にした。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
注意事項2
かなりレアケースなので、自分でも持て余しているんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 17:14:20
893文字
会話率:0%
《Febreto de la Gxemeloj》
ちいさな幻想をあつめた、マイクロノベルアルバム。
旧作に筆を加え、あらためました。
最終更新:2023-11-27 02:00:00
6712文字
会話率:0%
大学生の大滝は、容姿端麗な辻堂に想いを寄せている。そんなある日、辻堂から突然空き教室に呼び出され……
最終更新:2023-07-30 11:15:47
15877文字
会話率:50%
「本を、読ませたくないんです。ウチの娘に」
真っ直ぐなその言葉を受けて、私はただ「はぁ……」と言った。想定内の事態だったのに、実際に目の前で言われると戸惑って、それしか言えなかった。あまりにも間抜けだったと思う。机を挟んだ向こう側、凜ちゃ
んが口を閉じたまま、退屈そうにどこか遠い所を見ていた。
三者面談の時期がやって来ると、教員一同ある種の覚悟をする。毎度、ひとりくらいは厄介な保護者がいるものだし、生徒側に問題があるパターンも、両者に問題があるパターンもある。憂鬱な期間だ。それも中学三年次の三者面談なんて言ったら、手がかかることが最初から目に見えている。将来のことを考える大切な時、みたいな。そんな緊張感がそこにはある。そういう空気を大人が作っているのだから当然だ。中高一貫校であっても、それは変わらない。見えない未来を考えてみる。ほとんどの場合、中学三年で将来は決まらない。確定しない。ただ、具体的に未来を想像する訓練を行う。
凜ちゃんのお母さんは、私が国語科の担当だと知っていて、さっきの言葉を投げたのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 13:03:11
10824文字
会話率:41%
「微熱」の原型である2011年に書いた「エンジェルフィッシュ」をお蔵出し。
瑠美視点のSSです。あとこの作品の設定は今は採用していないので、パラレルワールド的なものだと思っていただければ。
なおこの小説は自サイトおよびぷらいべったーにも
同一のものを投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 23:58:03
3640文字
会話率:30%
私の姉とその友達、一途なオタク人生の先にあるもの
最終更新:2023-06-20 11:42:53
32323文字
会話率:3%
崇高な理想で、築きあげようと。
粗野な欲望で、築きあげようと。
其処は我らにとっての黄金郷。
虚ろで、脆く、帯びていた微熱を失いつつあっても。
最終更新:2022-06-08 09:58:30
342文字
会話率:0%
2回目のワクチンを打った記録を公開します。
結論としては、やはり2回目の方が副反応が強め。
最終更新:2021-08-23 08:00:00
2535文字
会話率:0%
《中の島》にある名門校・セントゥル学園に編入することになったセレナ。学園に向かう船上でセレナは二人の少年と出会う。剣が得意なヒビキと陰陽師のユイリィ、彼らと共に目指すのは各専攻の代表であり、この学園の特権階級である《エンブレム》!
最終更新:2021-05-23 01:33:52
16049文字
会話率:58%
風邪ひいて…眠りこんでいましたら……急に目が覚めまして…どうしても、昨日中に、1作…投稿したかったのですが……
最終更新:2021-04-01 02:07:15
367文字
会話率:0%