「政略結婚の見本」とまで言われる婚約をエルバート・ヴァルグナー伯爵子息と交わしたリーシア・エルムガング子爵令嬢。彼女と一切の関わりを持たないように務める彼に彼女は納得しながら諦めきれずダンスパーティーの招待状を片手に彼を誘う日々。普段は冷た
くとも婚約者が強く頼み込めば是と答える彼に、リーシアは自身を納得させようと思っていた。
しかし無事16歳を迎えた彼女は2年前から婚約者が通う貴族学園への入学を義務付けられた。そして、入学した先にはリーシアの友達になりたいと名乗るピンクブロンドの女の子が。
リーシアは新しい友達に喜びながらも彼女アリアが語る自身の婚約者エルバートの話を聞く。
「それでぇエルバート様ったら〜」
「まぁ、彼にもそんな一面があったのね。知らなかったわ」
そんな会話をいつも横で聞いているリーシアの幼馴染は終始顔を顰めている。
「アンタ、いい加減余裕こくの辞めなさいよ」
彼女の言葉にリーシアはどうするのか。
ぼんやりとしたように見えるその眠たげな瞳は今もアリアを見つめてる。
さて、この後のエルバートの卒業パーティで一体どんな波乱が巻き起こるというのか。
やっぱり展開がちょっとアレ。
短編のつもりだったのにな。
2024/02/11 から 2024/02/15 の木曜日まで毎日18時投稿予定です。
五話完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 18:00:00
14279文字
会話率:36%
人の生活を新しいステージへと導く存在〝妖魔〟という存在。だが、人々は彼等が何処から来たのかを知らない。
しかし、その能力は絶大だった。
新しいエネルギー。様々な物を作り出す物質。ありとあらゆる病を治してしまう治療薬。その用途は多岐に渡る。
そして、それらに必要な物は別にその〝妖魔〟の素材では無く、彼等の感情の揺れから生まれるエネルギーである〝妖力〟が必要。
そして、その〝妖力〟を収集する為に、様々な実験が行われ……遂に日の目を見る事となる。
しかし、〝妖魔〟とはその名がつけられたように、あやかしや魔のモノと言える存在で、彼等の機嫌を損ねれば大きな被害を生む。そう、人ひとりぐらい簡単に捻り殺せるぐらいなどお手のモノだ。
それ故、彼等を相手する者は……とある企業にて色々と問題のある者が選ばれる様になった。
〝妖魔〟を発見し、〝妖力〟の確保と実用化に成功した事で、今や誰しもが耳にする大企業。
その様な企業に就職できたとあれば、もはや勝ち組と言えよう。
しかし、中にはどうしようもない人物もいるもので……。
そんなどうしようもない存在が起こした大きなミス。それを擦り付けられた男は、彼の上司から遂に悪夢と言える宣告を受ける。
「君、明日から〝妖魔施設〟送りだから」
どうやら、どうしようもない奴はこうした悪知恵だけは一人前以上だった様で、幾ら男が自分のミスでは無いと訴えても、聞き入れてもらえることが出来ず。
逃げだす事も出来ない彼は、泣く泣く〝妖魔施設〟へと向かう事に。
そして、その施設にいたのは……何とも可愛らしい姿をした〝妖魔〟だった。しかし、その妖魔は獰猛。
更に言うなら、名前など名乗る気も覚える気も無い先輩たち。
そんな、危険かつ頼りにならない人達が居る職場で……男は何が何でも生き延びてやる! と決意。
其処から始まる、もふもふな〝妖魔〟との日常。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 07:28:35
10854文字
会話率:19%
異世界召喚されるも追い出された、王道からはぐれた少女とその周囲の異世界トリップ物語。常に行きあたりばったり注意。
最終更新:2010-08-25 21:13:24
21840文字
会話率:34%