昭英明音(あきはな あかね)はプロンプトエンジニアの25歳。キーボードを通してAIと向かい合う日々を過ごすだけの悲しき独身男。
19時過ぎ、今日も今日とてローカライズとカスタマイズのためキーボードを叩いていると、外からの聴いたことのない大
轟音とともにオフィスの電源が全て落ちて真っ暗になる。オフィス中の「嘘だろぉ!!!!」の大合唱に参加していた明音は、急な酷い眩暈に思わず膝をつく。
「ヤバいー目が回るぅ」
非常灯の薄暗い中、椅子に手をつき立ち上がろうとするが、椅子がクルんと回りバランスを崩し、デスク下のPCに激しく頭突きをかましてしまう。
「痛ってー!!」
目から火花が出たぁ…と思ったら比喩表現ではなく、額とPCの間にスパークが走っている。
「何…だ…」
バチン!! という大きな放電音がすると、明音の体はスパークに包まれ、その瞬間オフィス内から姿を消した。
次に明音の見た光景は、見知らぬ街の雑踏の中、冷房対策のストールといつものオフィスカジュアル、オフィスで履き替えたふわふわスリッパ。熱帯を思わせる気温のここでは似つかわしくないこの姿。
「…どこ?」
唐突に突き付けられた異世界生活。
でも、明音の表情は徐々に明るくなる。
「ええやんええやん! 全部リセットじゃ!!」
魔王もいないし、戦争もしていない。いつの間にか良さげなスキルも持ってるし、文明レベルもストレスなさそう♪ よっしゃ!異世界楽しんじゃうよ!
明音はアカネとなって異世界に一歩を踏み出す。
「あれ? 僕…俺、こんな性格してたっけ…?」
んー後回し後回し♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 15:03:46
9714文字
会話率:54%
「聖女ジェシーヌ! 貴様との婚約を破棄することを宣言する!」それがミーシス国公爵子息、ラクーヌ・リーブの言葉だった。ジェシーヌ・エフィアは、五歳で聖女の認定を受けた。だが、義母を呪術で殺害したと断罪された。ラクーヌはジェシーヌの婚約者であっ
たのだが、父の再婚相手の連れ子に、いつの間にか奪われていた。婚約破棄は、実際はどうでもよかったのだが、ラクーヌは追い打ちをかける。
「偽りの聖女よ。我が国を謀った罪、軽くはない。ミーシス国、議会筆頭公爵家は、貴様に即刻、国外追放を命じる!」
こうして、その日の夕刻、ミーシス国首都の第三外壁西側に、ジェシーヌは放りだされた。右足腱を切られ、咽喉を薬で焼かれ、両手は魔力封じの縄で縛られ、左目を深く切られていた。
破邪の呪文詠唱も、神への祈願奏上も叶わない。
――なんで、なんで私がこんな目に……
この物語は、すべてを奪われた少女が、聖獣と、騎士に助けられ、国に長く沈んでいた呪いをすべて解いていくお話である。
最初はダークですが、徐々に明るくなります。ハッピーエンドですのでご安心ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 21:54:46
9478文字
会話率:16%
『軌跡は何から始まり、何処へ続くのだろうか』
勇者に妹を奪われ、自らは殺されてしまう青年、ショウ・リベリオン。
彼は何の因果か、魔王が封印されている宝石を拾い、夢の中で魔王との出会いを果たしていた。
故に彼は復活する。魔王と交わした、望
む願いを叶えてくれる約束とともに。
そして魔王を従え、勇者への復讐を誓うのだ。
必ず殺してやる、と。
――これは、剣と魔法が栄える世界で、ショウが勇者への復讐を果たすまでの旅路。様々な出会いと葛藤の果てに、やがて全ての魔族を束ねる青年の物語。
そこに、従えた魔王との心温まるやり取りが添えられている――ありふれた復讐劇だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 23:01:42
246604文字
会話率:51%
”彼”と出会ったのは、変わり果てた私の故郷でだった。* * *
1話は暗めです。2話目から徐々に明るくなっていく予定。
最終更新:2020-09-28 00:47:11
12694文字
会話率:61%
人生に絶望したひきこもりの中学生・吉川諒は、ある日、魔導書アイリーンを拾った。その魔導書に導かれるように異世界に転生した諒。彼が転生したのは魔術師学校の劣等生だった!
多感なお年頃の主人公が、面倒見のいい魔導書お姉さんや精霊たち、同級生た
ちに囲まれて出世していくラブコメタッチの成長物語です。
最初は鬱展開あります。
*本作はカクヨム様とノベルアッププラス様にも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 00:47:57
160941文字
会話率:39%
生まれた時からの見えない不遇。
マイナススタートとしか言いようのない人生。
全てを諦め、諦め切れない現実(いま)と現状(いま)。
それでも幸せだと思える普通だけど穏やかな日常生活を送っていた。
穏やかに暮らしていきたい、という思いを噛み締め
て。
しかし、そんな彼女『音袙 南月(おとは なつ)』の日常は、親族の決めた縁談にて打ち砕かれる。
何もかもを諦め続けてきた南月は、今度こそ抗うと決めていたが・・・。
全てを諦めた30代独身女性に、平穏な日常は来るのか?
マイナスからプラスへ。
暗い始まりですが、徐々に明るくテンション上げていく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-06 18:09:36
74802文字
会話率:15%
母が遺した小さな鏡には不思議な力があった。
奇しくも繋がった二つの夢と二つの泉。現れる異世界。踏み出した先に現れるものは…。
古(いにしえ)から受け継がれる鏡をきっかけに、今が動き出す。
出だしがかなり暗いです。でも徐々に明るくなっている
…はず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-11 02:00:00
197233文字
会話率:31%
君は泣き笑いを浮かべながら言った。
ー泣いてもいいんだよ
※女の子に「泣いてもいいんだよ。」と言わせたいが為に書いたんですが…。思った以上にシリアスになりました。徐々に明るくする予定です。なんでも大丈夫な方は読んでみてください!
最終更新:2018-06-01 23:41:20
11708文字
会話率:51%