いざ、夢で見たかの地へ。数学の才能を燻らせて、放蕩学生に身を落としたオトハは、恋人の秋名隆史と生き別れて以来訪れていなかった、秋名が命を懸けて作っていた現世の桃源郷『月の都』へ赴くことを決意する。秋深まる夜、月が満ちて最も明るく輝くとき、オ
トハは奇跡の邂逅を見る。平成レトロ×切なめ×和風テイストBL短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 20:46:14
10048文字
会話率:42%
時は1999年。東京湾に浮かぶ人工島「昭京府」に首都が移転された、「ちょっと違う歴史を辿った」日本。
島で暮らす「碧陽」はある日、他愛のないトラブルに対処した直後、「時國セシル」と名乗る女と出会った。
セシルは陽と過去に接点があったと言い張
るが、陽にその覚えはまるでない。
勢いのままセシルに付き纏われる形となった陽は、セシルと「夜の日常」を共にするが…
人には言えない「力」を持ち、夜の間しか起きられなくなった男。
そんな男と接点を持ち、男に執着し、遂には男の隣に居座った女。
この2人の周りで起きる、ちょっと危なくも、シリアスになり切れない夜の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 23:00:00
114410文字
会話率:70%
平成がレトロなわけないだろ。平成ほど軽い時代はないよ。
最終更新:2022-12-27 14:32:40
1449文字
会話率:0%
「私」は学生街の喫茶店を久しぶりに訪れた。
何もかも当時のままの店の中で、「あいつ」が置いていった『めぞん一刻』を読み耽るが・・・。
10年以上前、今はなき『さるさる日記』に投稿した掌編です。
当時、1000文字程度でどれだけドラマを書
けるかについて夢中になっており、そのひとつです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 20:16:54
995文字
会話率:16%
スマホとかSNSとかなかったけれどもケータイ(ガラケー)だったら結構みんな持っていた。
PCメールやネット上のBBS(掲示板)が新しいコミュニケーション手段としてもてはやされていた。
夜行列車がまだ全国を走っていた。
そんな平成10年代。
列車の窓から虹色の雲を目撃した「僕」は、BBSで知り合ったけれども突然姿を消した女性の影を追って、彼女が住むという熊本へ向かう列車に飛び乗った。
※第2回「Yahoo! Japan文学賞」(2006年・テーマ:メール)応募作品(落選)を、一字一句変えずにそのまま投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 20:41:21
7372文字
会話率:5%