ある女が言った。
「ここには何もないのね」と。
その哀しそうな横顔を見つめて、私は言った。
「え、なんて?風が強くてわからんかった」
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最終更新:2024-07-11 01:25:30
1967文字
会話率:25%
おじいさんもおばあさんも、そのまたおじいさんもおばあさんも知らない、昔々のこと。
里から離れた山際に一人の男が住んでいました。男は忌み子として生まれたので、何も悪いことはしていないのに、罪人として里の人々から疎まれていました。男は村の人
達が何も知らずに自分を怖がっているのを見て、なんとも可哀想な人達だと思っていました。それでも男は彼らをばかにすることはなく、自分の仕事を毎日せっせとこなして生きていました。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-02-09 18:32:12
2054文字
会話率:16%
完結済み作品を投稿します。全21話。文字数は合計55,000字です。
初日4話投稿、毎日AM7時に1話ずつ投稿します。
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主人公の庄助(しょうすけ)は、集落から少し離れた山際で暮らす貧乏な男。
春先に両親が相次
いで死に、隙間風の吹くボロボロの家に一人暮らしをしている。
仕事は薪売りだが、決して暮らし向きは良くない。常にすりれた着物を着て、食事も満足にとれていない。
ある日、身なりの変わった子供が訪ねてきた。
「助けてください、兄が死にそうなんです」
子供はユノーと名乗り、カイセルという兄が血を流して死にそうだと訴える。
面倒事を嫌う庄助はユノーを追い払う。ユノーは食い下がるが庄助の剣幕に怯み、諦めて他を当たることになった。
しかし、ユノーが向かったのは、集落への道ではなく危険な崖へと続く道だった。
庄助は無視しようと戸を閉めるが、結局はユノーを追いかけ、流れで兄のカイセルを助けることになった。
そこから庄助、ユノー、カイセルの共同生活が始まった。
庄助は二人のことを煩わしいと思いながらも、少しずつ受け入れていった。
――――そしてそれゆえに、血生臭い王位継承争いに巻き込まれてしまう。
妖艶の美女が、爪に付いた血を舐めて、うっとりした声で言った。
「あなたの血、おいしいわよ。今までたぁくさんの人間を食べたあたしが言うんだもの、間違いないわ」
※舞台設定は江戸後期ですが主人公の思考と語彙がかなり現代寄りになってしまいました。そこは少しだけ目をつぶってください。うっすらと雰囲気を感じていただけたらと思います。
※作中にある「嫁も子供もいないのなら生きていても仕方ない」という旨の発言は、世界観を演出するためのものであって作者の考えではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 07:00:00
56856文字
会話率:35%
【あらすじ】
かつての名門アマチュアチーム川島製鉄サッカー部は、「ガビアータ幕張」として生まれ変わり日本プロサッカーリーグ一部(JSL-A)の初期メンバーとして日本におけるプロサッカーの黎明期から何度かの危機を乗り越えて二部に落ちることなく
二十数年間参戦してきた。
その間に獲得したタイトルは、なんとゼロ。
毎年のように、
崩壊する守備陣。
点の取れない攻撃陣。
意気込みだけで前半戦が終わると更迭されるヘッドコーチ。
親会社から送られてくるやる気も能力もないフロントたち。
サポーター達は暴れ、ホームスタジアムである「川島スチールアリーナ」では、ホームゲームにかかわらず閑古鳥が鳴くように。
親会社もチームを売却することを検討し始めたという噂が立ち始めた。
しかし、サッカー好きの球団社長、山際が進退を掛けて指名した無名のGM、日向彗(ひゅうがけい)を迎えて202x年シーズンを迎えることになり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 09:57:10
85317文字
会話率:40%
例えば此処に、不死の薬があるとして。
その薬を、あなたはどうするだろうか。
最終更新:2023-04-03 00:00:00
1058文字
会話率:8%
田舎に住む高校二年生瀬戸現海《せと うつみ》は、料理オタクである。一人暮らしなのをいいことに、山菜、魚釣り、畑いじりと、食材収集に余念がない。
これは、幼馴染を巻き込んでは野生のものまたは畑のものでワイワイ騒ぐ、田舎でのびのびと育ちすぎ
て雑草みたいになった、少し迷惑だが憎めない馬鹿のお話。
登場人物紹介にはネタバレが含まれるので、好みに合わせて読む読まないを決めてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 00:02:04
173248文字
会話率:51%
―退屈が僕たちを、面白くない大人にさせようとしてる気がした
だから、大人になる前に少しだけ、子供だった事を忘れない為の冒険がしたかったんだ―
東国の片田舎、朱槻(あけづき)市。清条ヶ丘(せいじょうがおか)の夏祭りの日。
茹だるような夏
の日差しの中、山際で祭りの設営が始まっていた。
幼馴染の三人。マナブ、サトル、シオリは怠惰な日常を過ごしながらも、変わり映えの無いこの友情が心地よくもあった。
例年通り、代わり映えしない祭りの賑わいの中で、三人は子どもの頃にかえって「冒険ごっこ」をしようと提案する。
賑わいを抜けて神社の裏手を抜け、草をかき分けながら獣道を下る三人の前に、見覚えのない泉が広がる。
その美しさに足を止めた一行は、ほんの好奇心に駆られ、その泉へと入ってゆく。
泉の中心には古ぼけた祠と、そこに古めかしい石棺を見つける。
周りの制止を振り切り、サトルが石棺の蓋に手をかけたその時、辺りは眩い光に包まれた。
頭の中で鐘の音が鳴り響き、気がつくと3人は夏祭り当日の朝に戻っていた。
そうして、あの夜を巡る繰り返しが始まった。
全ての始まりとなる第一章『フラクタル』
世界を巻き込み、時間も時代も超えて交錯する少年少女の冒険譚の序章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 13:00:00
16325文字
会話率:57%
ある日街角のテレビ画面で、涸沢琴はビッグスター山際巧の演奏を目にする。自分の大学生生活にくだらなさを感じつつ、山際へのあこがれを募らせ、琴は自分で曲を作るが……。平凡な女の子の恋愛サクセスストーリー。
最終更新:2021-05-06 14:25:42
35352文字
会話率:33%
出版社の編集者である「私」こと山際公彦は、ライターの矢永敬一郎、後輩編集者の三枝美香とともに、長崎県の島原半島にある造り酒屋「中浦酒造」を取材で訪れる。
山際たちが秋のお披露目会を取材中、社長の中浦隆と顧問弁護士が、何者かによって毒殺さ
れる。当初は、会社内での権力争いに纏わる殺人ではないかと考えていた三人だったが、やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる。
――お気に召して頂けましたら、目次下の「アルファポリス」のバナーをクリックして頂けますと幸いです。――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 15:09:56
185840文字
会話率:35%
戦場カメラマン土岐敏也(ときとしや)。
シリア政府軍に襲撃されて逃げ込んだ防空壕から救出してくれたのは、戦場カメラマンで先輩の山際さんだった。
彼の依頼で、出身地の謎のビル”国際交流センター″の取材を引き受ける。
それは、自らの過去に夢の果
てを問われる旅となる。
夢を追う、夢がかなうとはどうゆう事なのか?
いつか夢がかないますか?と過去の自分に問われたとき
どう答えるべきか?
切ないショートストーリー全話怒濤の投稿開始です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-21 02:55:51
9988文字
会話率:39%
仕事から帰るともうお腹が空いてて我慢出来ない!
ダイエット?なにそれ?食べること大好き系事務員女子が行く。日常系ぐだぐだ小説。
「冷蔵庫なんかあったっけ?」が口癖と化している。「(明日は玉ねぎが安かったなぁ…)」「コラァ!山際ぁ、ボーッとす
んな!!仕事が溜まってんだよぉ!!」「まぁまぁ、坂下さん。飴でも舐めます?」「チクショウ!梅味はきらいなんだよ!」
食べることしか考えてませんキリッ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-06 23:32:57
6406文字
会話率:47%
買い物帰りの自転車で、突っ込んだ先はファンタジー。異世界トリップ物です。
勢いで始めてしまった物語で、いきあたりばったり不定期更新です。
本作品には性的なものを含めた暴力的な描写がございます。苦手な方は回避してください。
最終更新:2016-06-24 01:24:31
797538文字
会話率:42%
異世界において魔獣を愛する趣味人の博物記。執筆中の『風と異邦の精霊術師』の世界での別ストーリーです。試験的な要素があるので見苦しくなる予定です。すみません><
最終更新:2012-04-10 00:31:35
22919文字
会話率:37%
人口論的にも生物学的にも、そして政治的世間的にも結婚相手を女性が選ぶ立場であり、男性は強制的に参加させられ、一方的に選別されるという企画に、世の独身男性達が立ち向かう?物語。
最終更新:2011-12-24 22:34:51
4279文字
会話率:30%
私、長山志奈乃の通っている高校には風紀委員会がない。そんな学校の風紀を維持するため、私、姫、騎士の3人は風紀部を創設して、そこへやってくる風紀を乱しかねない様々な悩みを抱えた生徒の悩みを解決していた。
最終更新:2016-06-01 23:22:09
7143文字
会話率:58%
高校最後の夏、主人公の上島明人(かみしまあきと)はある日ふらっと立ち寄った公園で同じクラスの山際春(やまぎわはる)とあう。そこから二人は少しづつ仲良くなるが・・・
最終更新:2015-08-01 01:15:00
5570文字
会話率:41%
高校一年生の瀬戸山高史は高校時代からの親友、砂金光哉(すながね こうや)に影響され萌え系深夜アニメ等にのめり込むようになってから学業成績が酷くなる一方。二学期中間テストの結果もやはり悪かったことから母にスパルタ教育式進学塾、烈學館行きを命じ
られてしまう。次の土曜日、高史は憂鬱な気分で烈學館へ入塾申込に行くが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-13 20:28:33
96432文字
会話率:51%
山際侑が月の雫を拾った時、事件が始まった。月がもたらす魔力によって、人間が獣と化すのだ。未知のウィルスに感染した侑と親友の悠は隔離される。
最終更新:2012-05-24 09:05:28
10199文字
会話率:39%
水田を抜けて山際の図書館へ、その屋上には彼らがいます。
最終更新:2010-02-11 04:09:47
7268文字
会話率:42%
今まで全然意識していなかった、何かが動き始めた。友達だった、中野が友達以上恋人未満という微妙な関係になる。中野と私のラブラブ宣言がうわさで回ったりして、関係が崩れ落ちてしまう。が―――――。
最終更新:2007-08-09 13:10:32
1901文字
会話率:56%