夜の帳が降りる頃、世界の隙間にだけ開く“帳面”がある。
そこに記されるのは、死者の未練、生者の罪、そして言葉にならぬ情念──。
炎を宿す女・斑(まだら)と、狐火を従える男・紺(こん)は、
現世の片隅で、届かぬ想いにそっと火を灯してゆく。
救済か。贖罪か。それとも、ただの慰めか。
誰にも知られず、何も残さない。
それでも確かに“灯る”物語を描く、一話完結型・幻想依頼譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:10:00
24253文字
会話率:32%
距離を越えて育まれた初恋は、東京で会う約束を交わすまでになった。しかしある日、彼女から突然の別れを告げられる。その言葉を受け入れられない主人公・村田悠嵐(むらた ゆうらん)は、周囲の反対を押し切り、彼女の本心を確かめるため、田舎から東京へと
向かう決意をする。新宿の雑踏、渋谷のスクランブル交差点を抜け、彼女の通う学園の門前に立った悠嵐が知った衝撃の真実とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 23:55:54
3026文字
会話率:39%
妻を亡くして五年、仕事だけの日々を送る斎藤修一。新プロジェクトで出会った高橋明美に心惹かれていくが、彼女には夫がいた。次第に親しくなる二人。ある日、明美は衝撃の事実を告げる。彼女は大学時代の修一のサークル仲間で、修一に密かに想いを寄せていた
姉・明子の妹だった。さらに、明美は修一の亡き妻・由美子の従姉妹でもあった。
運命の糸に翻弄される修一。明美との距離を置き始めたある日、彼女から離婚と転職の知らせを受ける。去り際、明美は修一に一枚のマフラーを渡す。それは明子が未完成のまま残した、修一への想いが詰まったマフラーだった。
一年後、退職して故郷の九州へ戻る修一。マフラーから見つけた紙切れには長崎の住所と「いつか会えることを願って」のメッセージ。かつて届かなかった想いが、新たな形で続いていくのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-17 15:14:31
4122文字
会話率:46%
『マイア』と呼ばれる物質によって人類が繁栄している国、『シューメル』。そのマイアは熱、電気、水といった生きる上で必要なものをもたらし、人々はそれを享受していた。
その平和は、突如崩れた。
国営のマイアの実験施設が謎の勢力によって襲われる事件
が相次いで起こった。人々は混乱に陥り、多数の死傷者も出た。
リーゼ・カールトンも例外ではなく、彼女が住んでいる村もまた被害に遭った。そこで二人の傭兵と出会うことで、彼女はこの国の未来がかかった戦乱に巻き込まれてしまう――。
――過ちを砕け
――氾濫に溺れろ
【重要】
© 2017 XICS. All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 17:00:00
344019文字
会話率:42%
届かぬ想いに胸を痛め蹲っている男の背中を見た私は、そっとその肩に手をやった。
キーワード:
最終更新:2024-04-02 13:52:44
513文字
会話率:0%
【 8/3完結 】ファンデール国王の妹・エレーヌは、恋を知らないまま結婚相手が決まった。相手のエルドラード国王とは親子ほど歳が離れている。
エルドラード国王を主賓に招いた舞踏会で、エレーヌは異国の少年と出会う。ファンデール王妃の弟・マクシム
である。エレーヌは十二歳、マクシムは十八歳であった。
歳月を重ねるうちに二人は惹かれ合うが、既にエレーヌは結婚が決まっており、マクシムもいずれ帝国に帰る身の上である。決して届かぬ想いと、二人は自身の感情を押し殺す。
エレーヌは嫁ぐ日まで故国のためにできることを一つずつやると決め、マクシムは荒れ果てた異国に実りを取り戻すべく奔走する。
やがて、革命の歯車が回り出し、二人は窮地に陥る。国難を乗り越えた先、二人の想いが運命に変わる。
ロミジュリ風味の純愛×ヒストリカルでハッピーエンドをお約束します。
★番外編は糖度高め&溺愛が暴走気味です。甘々が苦手な方はご注意下さい。
★このお話はカクヨムにものせています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 21:00:00
178778文字
会話率:46%
詩、のような純文学のような。
かつてのアオイハルの心の一切れ。
それがそれだと知ったのは、彼がそれを知ったあとだったのだ。
その四文字を口に出すのはどんな時だろうか。
それは、報われる時だっただろうか。
それとも涙の時だっただろうか。
そんな言葉に想いを馳せて、この詩を贈ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-17 22:13:52
901文字
会話率:48%
萌えいずる春の気配を眺めつつ、こころは冬の、まだ名残りある
最終更新:2022-03-22 13:00:00
246文字
会話率:0%
運命は決められたものなのか…。
小さな集落で育った少年リオラ。16歳で行われる天賦(ゲイン)授与式に参加するため初めて集落を出て隣街へと向かう。
まだ見ぬ外の世界 まだ見ぬ出逢い まだ見ぬ自分自身
彼の運命の行く末は…
最終更新:2020-10-30 12:00:00
38460文字
会話率:57%
新作、[蒼月華]完成しました。
届かぬ想いと、現実を見据え
されど、想い続けることを
テーマとしてみました。
一読戴ければ幸いです。
キーワード:
最終更新:2019-12-26 21:12:12
291文字
会話率:0%
第十代ラクレイド王の正妃であり、第十一代ラクレイド王の母であるカタリーナ王太后の、若き日の話。
夫であるスタニエールのまたとない妃であり、参謀であり親友であるが、彼の恋の対象ではない自覚のあるカタリーナ。
心に秘めた彼女の思いを語る。
最終更新:2019-01-18 21:07:07
20528文字
会話率:17%
内気で虐められっ子の主人公が、ある日不幸にもトラックに轢かれて意識を失う。
そして目覚めた先は、異様な力を持った能力者が蔓延る世界だった。
その世界で心の内に秘めた願いを叶えれば、無事に元の世界に帰れると聞いた主人公は、その世界で出会う様々
な人物と協力し合っていく。
評価、感想お待ちしてますん( ´ ▽ ` )
感想を頂けたら嬉しいなぁ…(届かぬ想い)
この作品は「ハーメルン様」にも上げております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-18 00:32:09
54258文字
会話率:38%
「魂に刻まれた過去の願い。」
主人公の和輝は死ねない体質を持っている。
どうして、死ねない体質を持っているのか。なぜ死なないのか。
過去から繋がる願いによる1人の人間の変化と、混乱と葛藤、そして迫られる選択。
そんな物語。
最終更新:2018-08-05 10:06:22
2302文字
会話率:36%
5人の乙女は月を見上げ、想い人のことを想う。決して自分に振り向くことのない、想い人のことを。あぁでも、もし……
※短編『え?本当にいらないの?』の前夜に当たるヒロイン視点です。そちらを先に読まないと分かりづらいと思います。
最終更新:2018-05-25 18:15:31
5748文字
会話率:24%
停滞し続けるこの思いは恋か執着か
空に吐き捨て続けるばいつかは進むのか
最終更新:2018-05-04 02:39:19
1150文字
会話率:0%
届かぬ想いよ。
飛んでゆけ。
最終更新:2018-02-03 00:00:00
239文字
会話率:0%
みなさんには、伝えたくても伝えられない、そんなもどかしさに隠れた恋心を体感したことはありますか?
これは、とある高校3年生桜木拓人の恋物語です。
ハレとは、儀礼や祭り、年中行事などの「非日常」
ケとは、普段の生活である「日常」
を表していま
す。(wikipediaより)
主人公は、常に一方的な恋をしています。
届かぬ想い、届けなくても届けられない思い。
相手は、同じ学校の少女、至陽美。
凛とした彼女はとってもとってもモテています。
なのに、誰も告白しません。
主人公は、行き場のないこの想いをいつか伝えてやろうと、約500人、いや、約5億人の世の全ての男を敵に回してでも、彼女の『大切な人』になってやろうと心に誓う、そんな物語です。
主人公のもどかしい想いに共感されながら読んで頂けると幸いです。
1日目は少し度が過ぎた愛になってしまいかけていますがお許しください。
主人公と一緒に、恋しましょう。
この作品は「ノベルバ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-05 01:10:25
1769文字
会話率:8%
実体験と虚構と入り交えながら書きました。6月の梅雨の時期にふさわしい紫陽花をイメージした作品です。雨に濡れた紫陽花の色合いも、また美しい限りです。
最終更新:2017-06-26 16:18:23
1306文字
会話率:18%
どこにでもいる普通の高校1年生の高砂翔太。彼の所属する将棋部にはアマチュア5段の超実力者、内海瞬がいる。彼女は全国でも名の知れた強豪であるうえ、校内一の美人だ。翔太は彼女のことが気になるが翔太は初心者…果たして翔太は瞬の心を読み切れるのか…
最終更新:2017-05-28 03:37:36
1337文字
会話率:47%
さらわれた姫は僕が助ける。絶対に。
最終更新:2016-04-16 23:23:08
426文字
会話率:13%