孫と祖母 小説家になろう　作者検索

かつて家族が手放した山が、時を経て甥の手に戻った——。 「次の世代のために使いたい」と語られた贈与の提案は、孫の進学を機に家族の心を揺らし始める。 すれ違い、葛藤、そして希望。 春のカフェから始まる、静かな再生の物語。

俺の知っている世界ではない世界（これが異世界なのか！？）で、孫と祖母が経営する温泉宿『秘密基地』の、不思議な世界のお話しです。

勇者と聖剣の出会い――「流光のレインブレイブ　―Stream Light's Rain Brave―　勇者と聖剣」や、孫と祖母のお正月のお話――「お年玉」といった様々な短編小説を集めた短編集です。　各話の前書きにタグが書いてあるので、そちらを参考にして読んでいただけると幸いです。　※以前投稿したものに加え、新たに投稿したものも含みます。折りたたむ>>続きをよむ

何を言おうかと考えていた。 良い想い出と、悪い想い出、どっちの方が多いかな？ あなたはどうだったんだろう？ 私はあなたに何を伝えられていない？ 今なら素直に言える気がするから。 最後の言葉はー…。 とある孫と祖母のお話しです。

あの頃、私たちは果ての見えぬ群青の下で懸命に生を駆け抜けました。だから、かけがえのない今があるのです。たとえ、あなたたちはいなくとも――。孫と祖母のある夏の日のできごと。

夏。藤の花が枯れ、種を包む大きな鞘がぶら下がる頃、裕明は祖母の家へ毎年訪れる。その都度、祖母は裕明の為に食事を用意するのだが、30過ぎの裕明の胃はもう若くない。祖母にとって、孫は幾つになっても孫。そんな大人になった孫と祖母との、少し他人行儀な会話。折りたたむ>>続きをよむ