2〇2〇年 月見島。
柔道、剣道といったいくつもの武術がある世の中に、新しく刀道という真剣を使ったスポーツが出来た。それは熱狂的なほど世界を震撼し、刀道が強い名家も生まれる。
その刀道を専門とした月見高校で、主人公、四季透(しき と
おる)は鍛冶師として、刀を打っていた。
しかし、二年生の春、妹の入学と同時に状況は一変する。
かつて、悪鬼羅刹の鬼と呼ばれた呪いの一族。
呪いのせいで、かつての英華から落ち、底辺の落ちぶれた一家。
それがある模擬戦から公になってしまい、透は妹達も家の名誉も守る為、刀道全国大会優勝を目指さなければいけなくなる。
しかし、透には開祖が残したチート級の剣術と刀がある。
でも、世の中そんな上手くいく話もなく……。
これは、そんな鍛冶師が悪戦苦闘しながらも成り上がっていく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 07:26:41
146120文字
会話率:30%
大陸中央煌国。
うちは貧乏なので16歳で嫁に行けと言われている。そして明後日16歳。つまり私は近いうちに誰かの嫁になる。
誰だろう? 長屋の年頃の男性? と思っていたのに衝撃的な結婚お申し込みが来た。
上級公務員の家系、卿家の跡取り息子か
らの結婚お申し込み。
竹細工職人の3女、貧乏長屋娘には2度とない幸運な縁談。両親は結婚お申し込みの日に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
ぼんやり、覇気がない、もたもたした娘だから誰も嫁にもらってくれなそうと困っていたらしいのに、無事にお嫁に行けることになった。
お相手は卿家跡取り息子ロイ・ルーベル。
そろそろ結婚しようと考えたので、そろそろ嫁に行く娘を探し、さらにその中でルーベル家の求める条件に合う娘を選んだという。
条件は家事一切を任せられること。手足の悪い義母の世話を出来ること。健康なこと。跡取り息子を産めそうな娘。子が産めない場合に養子をもらうことが出来る家であること。
母は6人の子を産んだ。娘は5人。私も子が出来やすいだろうし、子が出来なくても姉や妹達の誰かしらから養子をもらえるだろう、と言われた。
結婚お申し込みでは美しい簪を贈られ、結納用の着物一式を贈られ、指定された花嫁授業後には花嫁道具一式も贈られた。
簪以外は本来嫁側が用意するものらしいのに全て相手持ち。
身分差があり、うちは得しかないという不思議な縁談。
こうして、私リルは苗字のない平民から卿家ルーベル家の嫁になった。
☆★
とにかく「リル」が良い。どちらかというと無口な息子が、祖父母にも父親にも自分にも逆らったことのない息子が、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、こう言った。
「他の娘なら、誰も嫁にもらいません。母上が家を守り続けて下さい」
体の悪い母親に一生働けとは恐ろしい脅迫文句を思いついたものだ。なぜ卿家の嫁が貧乏長屋の馬の骨なのか……。
【15Rは念の為です。山も大したオチもなく、ライバルの登場もなし。主人公が幸せな生活を送っていきます。ほのぼの暇つぶし系恋愛話として書きました。30話くらいで終わる予定です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 22:43:18
2108894文字
会話率:50%
九州にてアイドル達の義兄として三年間過ごしていた北郷一刀
ついに彼は三姉妹達から逃れるべく中学を卒業と同時に上京し、三姉妹から逃れることに成功したのだが┅
最終更新:2024-11-02 22:03:36
45666文字
会話率:57%
主人公ちゃんは現実世界で割と愚かな死に方をしてしまった!
本人は覚えてないが神様の笑いのツボをクリティカルヒットして転生させて貰ったのだ!
神様に願ったことは2つ
実家がそれなりに裕福な自営業、楽したい
美人に生まれたい、後できれば可愛い妹
欲しい!
大笑いしてた神様も自分勝手な願いをされてちょっとイラっとしたので、転生した後にデスゲームに巻き込まれるように運命をちょちょいのちょい
フルダイブゲームでデスゲームを生き抜き、リハビリして改めて始まる物語がいま始まる?
※主人公は重度のシスコンです
※主人公は命がけで戦った結果、殺気やらを感知します
※主人公は本当にどうしようもない治療の施しようのないシスコンです
※たまーに掲示板回があります、やってみたくなったので
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 12:00:00
174962文字
会話率:62%
「天の魚。地の翼。( Nコード : N9179EG )」のすっぴんおふです。時代設定は「天の魚。地の翼。」と同じく、ちょっとだけ未来。完全機械化代替身体、通称「擬体」が実用化されて久しい時代。福島県、会津地区選出代議士の長女「菖蒲」と、年の
離れた双子の妹達「マヤ(次女)」と「アイ(三女)」達の物語です。菖蒲は、突然に実母を失ったばかりでなく、年の離れた双子の妹達を支える日常への没頭を余儀なくされます。「在り来たりのドラマ」と言う日常に翻弄されながらも、三人姉妹達は力を合わせて強く生きて行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 19:00:00
1127945文字
会話率:12%
ここは異世界ローデンス。時は神代。神の時代。数多の神々が群雄割拠し、天を焦がし地を溶かし海を毒に染めるような、天変地異が日常茶飯事であった時のこと。ある争いで敗北した時空神ノロクの作りし疑似神が初号機にして、最初の娘グレースは、ノロクから死
に際にその権能を継がされた。そして彼女は、その力を操る術を物にする前に、それを妬みし弟妹達により神域から地上に落とされ、とある草原に墜落した。
場所は変わって冥界。冥界神が作った疑似神ルナもまた、母である冥界神ルヘスの権能を継いだは良いものの、本拠地陥落に伴う脱出のために地上に発射され、これまたとある草原に到着したのだが、頭だけを地上から生やす羽目になってしまった。
そんな二人の少女が出会うとき、世界は変わるかもしれないし変わらないかもしれないが、二人は世界を楽しまんと歩みを進めるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 00:56:06
230261文字
会話率:61%
「突然ですがシルヴィ、アナタには魔王を討伐して貰います」
「なにを隠そう、アナタは魔王の子だったのです」
「アナタの父親はとても不思議な力――ちぃと能力とやらを持った異世界人でした」
「魔王災害に各国が苦しめられ、とうとう人類が追い
詰められた――というところでアナタの父親が魔王を見事打ち倒したのです」
「しかしながら魔王の血には隠された力があったらしく、一番近くでそれを大量に浴びてしまったアナタの父親が新しい魔王になってしまってしまいました」
「異界のちぃと能力を持った魔王には世界連合の精鋭も歯が立たず、さてどうしようかとなったところで――各国の姫君達の懐妊が判明しました」
「実はですね、魔王化以前のアナタの父親は好色でして、大国の姫君から奴隷まで、色んな女性に手を出しては孕ませていたらしいのです」
「その魔王の子たちはみんな一様に父親のちぃと能力なる物を一部受け継いでいる事が分かりました」
「そうです、ちぃと能力を沢山持つ魔王にはこの世界の精鋭も敵わない……なら、そのちぃと能力を受け継いだ魔王の子達を育て上げ、魔王を討伐させようと、そういう事です」
朝食の席で自らの出自を明かされたシルヴィは、同じく自分と同じ魔王の子である腹違いの兄妹達を集める旅に出る。
目的は言わずもがな魔王――自分達の父親を討伐する為に。
元聖女であったらしい母親から習った規格外の祝祷術と結界術を無自覚に行使しながら、シルヴィは見知らぬ家族に会いに行く。
異世界の少女、合法ロリの姉、裸族の弟など、個性溢れる仲間達をシルヴィは何を考えているのか分からない顔で振り回す。
彼女もまた常識知らずで、自分の事に無自覚で、そして唐突に突飛な事をしでかす癖があった――
この話はなろう系チーレム主人公の子ども達が色々頑張る……みたいな話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 00:00:00
249737文字
会話率:49%
ほぼ親変わり育てて来た妹達にもう遅いにされる。
最終更新:2024-10-23 17:30:35
405文字
会話率:40%
『10万人記念は本人が歌っていたがいいな』
ボカロPとして活動している九 皙《いちじく なつめ》は記念動画の内容を考えているときにこんなコメントを見つけた。自分の歌声に自信がなくボカロPをしている彼にとってそれは死の宣告だったが,二ヶ月程
前にリリースされた兄妹達とプレイする予定のVRMMO〔Liberty・each・online〕のキャラメイクで克服する。
「え?種族が『人間?』ってなってるんだけど?」
理想の声を求めすぎて人間をやめた皙の十万人記念は成功するのか...?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 18:00:00
60096文字
会話率:59%
№―4・では7組の家族達が登場します。後期高齢者の突っ込み事故が
後を絶ちません、認知症試験に受かっているのにも関わらず、相変
わらず、ブレーキとアクセルの踏み間違い、速度制限標識の見落とし
交差点での信号機の色の見落とし見間違いが多数を占
めています。
臓器移植コーディネーター・メディエーター等に拠る臓器提供の勧誘等
年齢が低く成れば成る程困難を極めます。可愛い弟、可愛い妹達の臓器
提供に家族達は中々踏み切れません。意見が分かれます。難病を患って
臓器移植に夢を乗せて待っている幼い子供達も大勢存在します。
後半の話では送迎バス園児置き去り事件を取り上げました。炎天下の
送迎バスの中の温度は想像を絶する温度に成っていると推察されます。
幼い保育園児の身体には重くのし掛かり、多大な恐怖感・絶望感を
与えてしまいます。保育園の園児達への安全管理体制のズサンな管理・
のどがカラカラに乾いて声が出せません、助けてくれるのをひたすら
待ち続けますが誰も来てくれません。遂に力尽きて意識不明の重体を
引き起こします。五時間後に発見されますが手遅れに成ってしまいます
園長に因る保育士の先生方へのセクハラ行為も発覚します。下半身に
手を侵入させると言う行為は目に余るものが在ります。最後に園長は
【死者の番人】に依って魂を耳ごと抜かれます。黄泉の世界へと連れ
去られる事に成ります。五十億年間さ迷い続ける事に成りました。
黄泉の世界から二度と這い出す事は出来ません。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-17 15:34:20
149565文字
会話率:26%
家族嫌いな三井 健士郎には、ろくでなしの父親によってできた3人の義妹が居る。
3人とも健士郎には冷たく厳しい態度をとるが、本当は…素直になれない義妹達と織り成すラブコメ開幕
最終更新:2024-10-07 13:54:06
182803文字
会話率:41%
異世界に転移して妹や弟が出来たまではいいが、なんだかんだでギルドマスターに!
2年前までは、妹や弟の面倒をみてきたが、今やすっかり面倒をみてもらう立場に逆転!!
基本的に、やる気もなく、のんびりと、流れに身を任せ、できれば何もしたくない主人
公が、いろんなことに巻き込まれ・・・・。
兄を溺愛する妹達のほのぼのストーリー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 19:42:45
21343文字
会話率:32%
魔王アスタロッテの息子であるライシには、五人の妹がいる。
長女アリッサ、次女エスメラルダ、三女エルトルージェ、四女カルナーザ、末女クルル……五人の姉妹はライシを兄としてではなく一人の異性として過剰に愛していた。
大きくなったらお兄ちゃんのお
嫁さんになる……幼少期の宣言を成長してからも実行しようとする妹達にライシはいつも振り回される、そんな日々をすごしていた。
そんなライシにはある秘密があった。ライシは魔王の息子ではなく、その右腕であるアモンに拾われた人間の捨て子である。
本物の我が子は生まれてすぐに他界し、精神の崩壊を防ぐためにアモンはまだ赤子であったライシにある契約を持ち掛ける……成人を迎えるまで魔王の子供のフリをしろ、そうすればそれまでの間手助けをしてやる――すべては生きるため、ライシはこの契約に承諾するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 00:00:00
39859文字
会話率:31%
白い手の悪夢にうなされ、目覚めた場所には、見知らぬ部屋。そして、居ないはずの七人の兄妹。
彼らの言う自分が、『自分ではない』と解っていながら、証明するための記憶は欠損したままの主人公と、そんな彼を心配し、見守る不思議な7人の兄妹達。
記憶を
失ったまま、ギクシャクと始まる『家族ごっこ』
そうして暮らしていくうちに、主人公は、彼の兄妹達の『隠された秘密』に気付いていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 05:33:46
22982文字
会話率:40%
割と平凡な人生を送り保険会社に就職した主人公。しかし突然の病に倒れ入院。両親や双子の妹達の手厚い看護を受けていたが、その生甲斐空しくその生涯を終えた。
そこまでだった筈なのだが、どうやら薄紫髪ツインテール少女神様?に選ばれて記憶を持った
まま異世界へ転生する事になったらしい。
その際、付けてくれるという得点に生前便利だと感じていたネットスーパーを使えるように希望して了承され転生する。
ところが、いざ転生してネットスーパーを使おうと思ったら、まさかの『円建て』!!
「円」の存在しないであろうファンタジー世界で、いろいろ工夫しながら生きて行こうとする。
諸事情により不定期投稿となりますので、気長にお付き合い下さい(掲載中の『転生課』との兼ね合いで投稿しましたが、完全に見切り発車ですのでこちらは『一所懸命★魑魅魍魎♪』や『俺が魔物を倒すと地球のアイテムが空間収納にドロップされるんだが』同様ものすご~く遅いです)
同じく、諸事情により感想等の返信は、あまりできないかもしれませんのでご容赦下さい。(何らかで対応したいとは思いますので、意見を頂けると助かります。わがままですみません)
なお、この物語はフィクションです。登場する人物・団体名・商品名等は架空の物です。
全体を通して残酷な表現があります。苦手な方はご注意下さい。
同じく全体を通して「寸止めエロ」や「微エロ」的表現があるかもしれませんので苦手な方はご注意下さい。
以降、タイトルは独自解釈が入りますので悪しからず
☆評価をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 06:00:00
172783文字
会話率:23%
未来に存在するMMORPG『ラグナロク』のサービス終了日、そのゲームに人生の全てを捧げ、その圧倒的な強さからかつて魔王とまで呼ばれたヒナは、自室のパソコンの前で終わりの時を待っていた。 自分の人生の全てを費やしたと言っても過言ではないゲー
ムが死ぬ時、己の命すらも終わらせようと心に決めていたが、1週間前から睡眠を取れていなかったことが災いしてサービス終了1分前に意識を手放してしまう。 目を覚ますと、そこにはかつて自分が家族にと望んだNPCが生きているかのように存在し、自分を本当の家族のように慕ってくれた。 これが幸せな夢であることを願いつつ、突如として転移した異世界で、終わるはずだった人生を新たな家族達とやり直す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 23:19:24
1198725文字
会話率:30%
冒険者になる事を夢見ながら、孤児院の弟妹達を養う為日々懸命に働く少年、ティルはある日酒場の歌唱依頼の帰りに悪酔いした冒険者達に絡まれていたところを、レティスという冒険者の少女に助けられる。自分の歌を気に入ったというレティに初め好感を抱くティ
ル。だがすぐにレティスが都市でも有名な2つ名持ち冒険者『熾天剣』だと知る。そしてティルはレティスにこう問われる━━━━━━━━どうして君は、冒険者にならないの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 10:08:56
3183文字
会話率:50%
俺の名前は久世八雲だ。
自分なりに波乱万丈な悪ガキ人生を送り、偶然知ったゲームで何時しか課金廃人となり、無我夢中でやり込んだゲーム「リンカーネイション・ロア・オンライン」の自身のキャラになって異世界に居る。
しかも拠点やギルドが丸ごと、でだ
!
そして、強さも……
まあ、心残りは家族に別れの言葉を伝えられなかった事だけだな。
さて、今、俺にはゲームの中での事とはいえ、家族とも言うべき弟妹達が俺を主人として慕っている。こいつらを守る長男として頑張るしかないか。
しかし、ゲームの強さがそのままなら、戦闘面なら心配が無い……かな。
課金に課金を重ねたからなぁ。
課金関係の記録全てが個人なら俺が1位なんだよ。
投資と株で爆稼ぎした。
単位が「億」でしかも2桁で、最初の数字は「1」じゃない。
だから、限界まで課金したら、「不正にハッキングしてチートした!」と一時期は運営会社がクレームでパンクしかけた程だ。
そんなんだから、心配はしてないが長男だから皆を守ろうと思う。
……ゲームで手に入れた全てが有る!?
効果がゲームと同じなら、世界征服が夢物語ではなく現実の実現可能な目標になるぞ。
折角の異世界での第2の人生だ。
楽しく生きる事を目標にしよう。
……だから、胸やお尻を触った理由はちゃんと有るんだからな。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 21:00:00
252245文字
会話率:54%
ホワイト男爵家の長女ジャスミンは二つ年下の美しい双子の妹達が生まれてから両親の愛情全てを奪われた。
幼いジャスミンはそれでも両親の愛情が欲しくてわがままを言った時、聞き分けの悪い子と言われ別邸に追い出された。
悲しくて寂しくて死にたい
と思った時、突如頭の中にユイカという異世界の女の人が住み始めた。
根暗で自己肯定感の無いジャスミンと、積極的で自由な性格のユイカは時々人格を入れ替えながら協力し合い大人に成長して行った。
そんなある日砂浜に倒れている美しい男性を助けた。
この男性は帝国のラファエル王子様だった。しかしジャスミンとユイカはその手柄を双子の妹達に奪われ、妹達のどちらかがラファエル王子の妻になる事が決まった。
そんな中、ホワイト男爵は双子の姉であるジャスミンの存在を皇帝達に隠していた。ジャスミンは根暗で家に引きこもっており、行儀作法も知らない恥ずかしい娘だと思っているからだ。
しかし結局その存在を隠し通すことができず皇帝に招待された晩餐会にジャスミンを連れて行った。皇帝に挨拶するジャスミンの優雅な所作や物言いにその場の全員が驚いた。その後、ジャスミンに代わって表に出ていたユイカの能力の高さを皇帝が見抜き、ラファエル王子の右腕に抜擢した。
その後、ラファエル王子の元で仕事を始めたジャスミンとユイカだが、冷たいラファエル王子とその従兄弟チェスター侯爵の無関心に何度も悔しい思いをする。
だが諦める事なく必死に働き功績を上げ、二人に認められるようになった。
ジャスミンとユイカは交互に表に出て仕事をこなすうちにジャスミンはラファエルの従兄弟チェスター侯爵に恋をした。一方でユイカはラファエル王子が気になる。
一人の体に二人の人格がそれぞれ違う人を愛し、家族や妹達、根暗なジャスミンに対する偏見と戦いながら愛に生きてゆく女の子二人の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 07:00:00
230408文字
会話率:28%
この世界には数多の国々が存在する。その中の一つクロデウル帝国。
この国にはこの世界で最も最強とされている人物がいた。
その人物は、数々の国同士の戦争を力でねじ伏せ、掌握した。その人物に牙を向けようとする者は尽くその圧倒的な力の前にひれ伏し、
消えていった
その人物こそ、クロデウル帝国第一皇女──リリアス・アーズ・クロデウル。又の名を……黒烏姫。
齢10にしてソードマスターという称号を手にし、12歳を迎える頃にはその国随一の魔法使いとなり、同盟国との戦争に参加し、その腕前と判断力により見事勝利を手にした。
そして時は流れ、ついに18歳となり、皇位を受け継ぐ時がきた。この事に他の周辺国及び国民に反対の意見は1つも無かったという、それはなんと本人が無自覚の天然人たらしで、国民や貴族、はたまた他の国の王やその国民達にまで愛されていたからである。だが、中には不満を持つ者もいた。彼女に家族を奪われ、国を奪われ中には身体の一部を奪われた者達からは忌むべき存在とされていた。
そしてついに正式に皇位を受け継ぐ日まであと一日となった。
その日のリリアスは、いつもの様にメイド達の手伝いをし、剣術の訓練をしていた。
「よし、今日はこの位でいいだろう。」
「明日は余の人生にとって一番大事な日だからな。もしもの事があっては今までの苦労が無駄になってしまう」
まぁ…皇位自体にそれほどの興味はないし、そういう堅苦しい役職は余にはあっていないのだが…。
仕方あるまい。第一皇女として産まれてきてしまった以上これは運命だ。それに皇帝なんて危なくて面倒臭い役職に、余の大切な大切な妹達を就かせてなるものか!妹達には、ちゃんと自分達の選んだ人生を自由に歩かせてやりたい……
「さて、そろそろ部屋に……」
「…?なんだ…あれは……っ」
自室に戻ろうとその場で振り返ったところ、何やら空の上に見慣れない構造物の様なものが浮かんでいた。丸い形をしており、僅かだが魔力を感じる。
「……なんだか嫌な予感がするな…一応父上にも報告を───」
そう振り返ろうとした瞬間、その場にあったものや建物が一斉に吹き飛んでしまった。当然、"余も"。
余の視点は一転し、空と地上が逆になった。最後に見えたのは、何も無い更地に立っていた風穴だらけの、"自分の身体"だった───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 21:13:37
6364文字
会話率:49%