由子(ヨウ・ヅゥ)は両親と早くから死別し、2つ年上の姉が親代わりとして育ててくれた仲良し姉妹であった。ある日その姉が、たまたま通りかかった領主に見初められて乱暴され、辱められた事を恥じて首を吊り亡くなってしまう。
姉の敵討ちで由子は領主
の館に乗り込むが、逆に叩きのめされて打ち捨てられてしまう。己の無力さに絶望して、姉の後を追おうとして首を吊ろうとしている所を、坊主によって救われた。
その坊主に師事して剣術、体術、兵法などを学ぶと才覚を発揮し、僅か3年で全てをマスターする。もう教える事は無いと立ち去った坊主の正体は、超大国・斉の暗殺集団「影」の創設者であった。
由子は、10回繰り出した斬撃が1振りに見えるほどの高速の剣技「飛燕剣」を編み出し、後に「一振り十殺」と天下に恐れられた。
坊主が立ち去った後、由子は領主の館に音もなく忍び込んで見事、仇討ちを果たす。お尋ね者となり亡き姉の仇を討ったものの、己がもっと強ければ姉を救えたのにと、やがて強さだけを求める様になって行く。
折しも中華を支配していた魏帝国は、北方騎馬民族・北遼の南下によって滅亡した。南中華は、斉・楚・呉・秦・越・大南・周・魯の8国の王が支配し、北遼の北伐と魏帝国の後釜を狙っていた。
由子は女性である事を秘しており、縁あって越南国(大南国とも、後の晋国)に士官する。この激動の時代をどの様にして乗り越えて、大韓帝国を建国したのかを綴る歴史物語である。
第1部 魏滅んで晋興る
外伝1 南遼の公主
第2部 五柱国の乱
外伝2 趙嬋の後継者
第3部 大韓帝国の滅亡
上記の3部構成+外伝2部構成となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 11:11:37
53308文字
会話率:35%
金正論。
父親に「正論を大事にしろ」と言う名をつけられた朝鮮人である。
彼は大韓帝国末期で、王妃がカルト宗教に課金するのを知って「止めて欲しい」と言うと罵倒され追放されてしまう。
正論は「愛する祖国が、カルト宗教に蝕まれているのが残
念」と思って悲しむ。
王妃は国費をカルト宗教に課金、ロシアから借金してカルト宗教に課金、そんな奴だ。
そして親友の金玉均と一緒に「日本みたいな維新を俺達でやろう」と誓い合う。
金玉均は福沢諭吉と会って「日本の協力」を取り付けて、正論は嬉しくなった。
さらにしばらくして、金玉均が閔妃に殺されてしまう。
正論は悲しみ、閔妃の政敵である大院君派につくことを決意。
朝鮮民族七百万人の命運の為に、一進会に加入して日韓併合を成し遂げる。
「国税をカルト宗教に課金するなんて間違ってる。ましてや、民が苦しんでるのを無視して、ロシアから借金してさらにカルト宗教に課金するなど、言語道断!」
未来の朝鮮人の為に、良い朝鮮を作りたい。
そう思って生きて、正論は工作活動をして閔妃を打倒する。
そんな正論は政治の世界から距離を置こうと思ったら、福沢諭吉に仕事を任される。
朝鮮で初めての辞書を作れ、という。
金正論は、妻も子供もいない。彼は結局、国に尽くすという行為に勤しむことになる。
※金正論は架空の人物です。しかし親日派と罵倒される朝鮮人ってどんな風に生きたのかな? と私なりに思ったらこんな人物になりました。
今の韓国では「親日派=売国奴」のイメージですが、調べた私によるとそれは間違ってます。
親日派と言われた人々はクソ塗れの朝鮮を変える為に行動したんです。
そして、カルト宗教が国を乗っ取る。
まさに今の日本人にも刺さってくれるかな……と淡く期待しました。
まぁ、日本人の方に読んで貰いたいですね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 23:03:55
8068文字
会話率:28%
架空戦記創作大会2019夏 参加作品です。
お題1の架空の枢軸国を題材とした架空戦記です。
最終更新:2019-08-01 00:00:00
3291文字
会話率:0%
朝鮮王朝最後の皇女としてこの世に生を受けた徳恵姫(とくけいひめ、本名は李徳恵、韓国の呼び名は:徳恵翁主)。
日韓併合から終戦後に至る激動の時代に生きた彼女の本当の姿を語った本はいまだありません。特に日韓併合期の歴史の多くは語り継がれることな
く埋もれており、それは徳恵姫についても同様です。一方で韓国では昨年公開された映画『徳恵翁主』のような、反日フィクション・アクション映画に彼女の姿を貶めた作品が発表されてしまいました。
この小説は小説の形態をとりつつも彼女の生きて来た真実の姿を、筆者が発掘した日韓併合期の資料を突き合わせながら書き表したものです。
徳恵姫が幸薄いことが定められていた母から生まれてから、父である元大韓帝国皇帝高宗の寵愛を受けた日々、そしておそらくもっとも彼女が幸せを感じたであろう京城(現ソウル)日の出小学校での日々と、日韓でとりあげられラジオ放送でも紹介された「童謡の姫君」としての徳恵姫。こうした日韓の歴史のはざまで埋もれた、いや埋められてきた徳恵姫の実像を、彼女自身や証言者の言葉を用いつつ紹介したいと思います。
エンディングの夫婦の会話は完全に創作ではありますが、彼女たちをつなぐものが確かにあった訳で、病気が無ければ幸せな夫婦となったのではないかと惜しまれてなりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 00:01:19
8232文字
会話率:14%
架空世界十九世紀のアジアでは、巨大列強大日本帝国が猛威をふるっていた。それに反旗を翻し迎え撃つは大陸の巨大軍事国家清帝国と異民族国家大韓帝国。世は正に、三国志、いや、惨獄死!!!
最終更新:2009-04-12 16:24:19
1298文字
会話率:34%
戦後数年の日本。大日本帝国の植民地となった祖国を捨て、両親とともに帝都東京に逃れ、なんとか裕福な生活と差別の中での幸せを手にした旧大韓帝国の捨てられし皇女、無為(ムイ)。彼女は何者かに邸宅を焼き討ちされ、両親を殺害されてしまう。燃ゆる寝室に
現れたのは、背に蜉蝣(カゲロウ)の如し薄羽根を広げた黒き死神、サカキであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-13 16:31:39
634文字
会話率:70%