明治24年(1891年)5月、来日していたロシア帝国皇太子ニコライ殿下が滋賀県大津町にて警備の巡査に襲撃され、負傷した。後に言う大津事件である。
ロシアに誠意を示すために犯人を処刑にするか法治国家の立場を貫くために現行法で処罰するかで国が揺
れる最中、医者の野並魯吉は犯人の精神状態を鑑定するため膳所監獄署に招かれたのだった。
短編習作です。作者の郷里である滋賀県を舞台に、歴史的大事件の裏を妄想してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-18 11:28:10
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会話率:39%