ヒトの世は無知蒙昧の連中で溢れていて神も仏もあったものではなかった。――いや、一応は神々や仏、精霊と呼ばれる方々はおわしまして、だがしかし、ヒトの世とは大した関わりも無くあっちはあっち、こっちはこっちと神仏もヒトも銘々がてんでばらばらに、
それぞれ好きな様にその日その日を暮らしていた世界。
しかし或る時、ヒトの中の変わり者達と神々の中の変わり者達によって神々や精霊達の持つ知識や技術がヒトの世にもたらされる事となった。「頒明解化(ぶんめいかいか)」――それにより、ヒトの世の生活が変化し始めた。
そんな世界の日之許(ヒノモト)国、東の京・塔京で懸命に生きる青年、島津結三郎の物語――。/
「マジナイ神」の執筆がおろそかになっていますが、どういう訳か新しい物語の構想がずるんとまろび出てしまいました。ジャンルは相変わらずのガチムチ汗くさ男子しか出て来ないボーイズラブの様なゲイラブ物語です。「マジナイ神」と違い、全く物語の先の展開とか考えていない見切り発車で執筆を始めてしまいました。
ですので、物語の更新速度も、内容の展開もとてつもなく遅いですのであらかじめ充分に御理解の上での御拝読を御願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 17:41:08
526426文字
会話率:39%
「図書監の防衛戦」
その小説の舞台は、帝都・塔京(とうきょう)の図書管理施設である「搭京国立図書監」。その地下に広がる広大な螺旋状の書庫に所蔵されている本の中からは時折「その本の登場人物」達が抜け出し、様々な事件を起こしていた。
通称「
図書渡り」と呼ばれる異端者達と、図書監の「保全課」の司書として働く青年・鶯(うぐいす)達を巡る、レトロ・ミステリー・サスペンス。
その物語を読み終えた主人公であるOL・春芽(はるめ)は、余韻の中で眠りにつく。
次に目覚めたとき、自分はもう見知ったベッドの上に居ないのだとは知らずに。
「春芽さん。おれはずっと、あなたに会いたかった」
「Nolaノベル」にて連載を開始した作品の加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 23:49:50
47501文字
会話率:42%
ある日、塔京ドームのマウンドに直径2メートルほどの穴があいた。その穴は奇妙で、苗字が鈴木でないと入れないという。
最終更新:2023-04-16 09:51:43
2926文字
会話率:38%
一世紀前。世界各地に塔(バベル)が現れた。特にその規模の大きい【中央塔(セントラルバベル)】が出現したのは日本を含めた7カ国。その未知なる存在に人々は恐怖した。そこは一歩踏み入れば近代兵器が然して通用しない化け物が跋扈する掛け値無しの地獄だ
った。しかし同時に興奮した。その化け物を死に物狂いで倒した先に現れる鉱石は世界が抱える問題を解決できる可能性を秘めていたのだ。
それでも世界は『静観』を選んだ。
登場から十年後。しかし全ては一変する。
【ビギンズデイ】。【中央塔】から化け物たちが溢れ出した。なすすべなく蹂躙される人類は絶望した。だが星は人類を見せてなかった。
『運命に抗うこの星の民よ。生きて、生きて、そしていつの日か全てを踏破せよ。
その為の鍵を、汝らに与えよう』
降り注ぐ流星群が化け物を一掃した。そして人類は希望を手にした。
時は流れて現代。高校生の降谷一海(ふるやかずみ)は幼い頃の体験から塔(バベル)を登る者【探求者】またの名をカードを扱う者【マスター】になることを目標に日々を過ごしていた。
そして春、二年生に進学したタイミングで一海は動き出す。全ては塔(バベル)への叛逆のため。あの日の借りを返すために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-21 00:03:52
24281文字
会話率:56%
メロウ共和国には他国にはない強みがあった。ダンジョンの召喚技術である。しかし、ある年の儀式の最中、想定外の事故が起こり、異界から呼び出してはならない存在を招き入れてしまう。
それは、こことは別の地球の更に未来、衛星エウロパの崩壊とその破片
の影響で致命的な海面上昇と地球外生物汚染により、かつての首都と同じ名を持つアーコロジーに閉じ込められて生活することを余儀なくされた人類の円形閉鎖都市の一つ『塔京』だった。
失われた生命の熱を求め今、異世界を安寧のディストピアが侵食する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 18:28:26
58526文字
会話率:40%
二〇二X年。突如、東京二十三区中心に、ダンジョンを内包した巨大な塔が現れる。
それと同時に、二十三区を囲むように壁が現れ、外の世界と遮断されてしまった。
それから五十年後。探索者、海崎勝太郎の元にある依頼が舞い込む。
それは消息不明
の父から、誘拐されたハーフエルフの少女を救出してほしいという内容だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-27 04:05:51
139903文字
会話率:47%
西暦2062年、日本首都新塔京都。
科学の著しい発達により、神仏への「信仰」が薄れていった時代。
しかし、神仏は人々の心から消え去ろうとしている「信仰」取り戻そうと、狂い、ありとあらゆる手を使って巷を跋扈(ばっこ)しはじめる。
世間に認
識されない、そんな怪事件に巻き込まれた高校生の少女、名椎比女(ナヅチ・ヒメ)と、狂った神仏を人知れず調伏しつづける「神滅(カメツ)」の青年、速水八雲(ハヤミ・ヤクモ)が織りなす、日本神話と近未来ファンタジーの融合話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-18 18:00:00
194110文字
会話率:39%