国道495号線の垂水峠には、中を読んではいけない手紙と999個の尻が詰まった荷物を、河童から託されたという怪奇伝説が伝わっている。
全国に分布する「河童の手紙」系伝説の一つだ。
映研の脚本書きである水口舞は、クレイ(粘土)アニメー
ションを作るにあたり、この伝説に「どうしても納得できない点」を感じ、知恵袋の片山修一に相談を持ち掛けた。
「どうやったら、12t弱もの重さになる999個の尻を、観客に疑問を抱かせないように一つの樽に詰め込んだ映像を作れる?」
対する修一の答えは「北部九州限定だとしたら、江戸時代に実際にあった事件だと仮定しても、合理的・物理的に実現可能だよ」というものだった。
安楽椅子探偵が導き出した、河童と999個の尻の謎の真相とは?
なお微グロ描写を含みますので、念のためにR-15指定とさせて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 11:04:09
6532文字
会話率:52%
「いつか誰かが命を落とす――」
そんな漠然とした不安とスピードという麻薬に取り憑かれた青年は、さらなるスリルを求め、出口のない公道レースに嵌っていく。
※大垂水峠最速と呼ばれる青年は、ある日友人に誘われて向かった首都高速で「天使」と呼ばれ
るケンメリGT-Rと出会う。天使の強烈な走りを目の当たりにした青年は、水曜日の深夜に現れるという神出鬼没の天使に挑むべく、その走りの舞台を首都高速環状線へと移していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-25 20:02:01
368120文字
会話率:23%