余は楽しみにしておったのじゃ。パッとせぬ息子ではあるが、救国の聖女と結婚すれば安心して立太子できる。
その後は安心して王位を渡し、余はゆるりとした余生を過ごすのじゃ。
なにせ帝国は攻めてくるし、魔を払う聖女は不在の時代が長く、余の時代は王
国にとって苦難の時代じゃった。それを救ったのは聖女アリア。
なぜか彼女に対してそっけない侯爵に頼み込み、長男であるエリオットの婚約者となってもらった。
そしてあと数日で彼らはともに学院を卒業する。そうすれば結婚させられる。
なのに……貴様今なんと言った?婚約破棄じゃと!?ふざけるな!
そんな余の想いも知らず、勝手なことを言い、分けもわからぬ小娘を持ち上げる元息子とその取り巻きたち。全員処刑してくれるぞ……止めるな騎士団長!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 18:25:37
12531文字
会話率:29%
その昔、とある王国に年老いた国王がおりました。重い病を患い、己の命の終わりを悟った国王は三人の息子の誰かに玉座を譲ろうとします。されど、息子たちは三人とも一国の主としては相応しくありませんでした。絶望しながら眠りについた夜、国王の夢に金色の
水仙を持った女が現れます。
これは国を愛し、国を亡ぼしたとある国王の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-30 13:47:12
2697文字
会話率:14%