ビルツ邸の裏庭で、花々が氷下の眠りにつく冬。
記憶喪失のアンナは、美しき地下牢の青年・眠りの君と出会った。一目で恋に落ちた彼女は、他者を寄せつけようとしない青年になんとか振り向いてもらおうと決意する。
青年は、誰かからの命令なしには地下牢
を出ることができない身だった。
アンナは、とある事情から、夜になれば狩人から命を狙われる日々を送っている。
そんな二人は、日が昇るたびに地下牢で逢瀬を重ね、ささやかで穏やかな時間を送る――はずだった。
凍月の夜、青年がアンナへ刃を向けるまでは。
罪を自覚した人間は不思議な力を手に入れ、魔女となる。
革命を終えた国の片隅には、花々の咲き乱れる裏庭がある。
そして革命家だった少女には魔女殺しの瞳が、暗殺者だった青年には魔女の力が宿った。
逃れられない過去に追いつかれたとき、彼女たちが手を伸ばす先にあるものとは。
四季の花々と魔女に彩られたロマンスファンタジー、ここに開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 18:13:14
367770文字
会話率:45%
薬草取 あらすじ
医学生の高坂は、医者から見放された大事な人を助けるために、医王山に薬草を取りに行く。その途中、思いがけず一人の花売(はなうり)の娘と出会った。
娘との話の中で、彼が幼い頃、母の病気を治したい一心で、そこに薬草を取りに行っ
たことがあると打ち明ける。それは彼にとって一生忘れられない思い出であった。
花売の娘に昔を物語りながら、求めている薬草のある、四季の花が同時に咲くという「美女ヶ原」まで行くのだが、その結末は、そして花売の正体は……。
艶(あで)やかで儚(はかな)く、繊細な心情を鏡花が独特の筆致で描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 13:15:00
20468文字
会話率:28%
遠い昔の娘との想い出です。
*一部、重複投稿
最終更新:2018-05-24 00:00:00
1125文字
会話率:30%
とくべつな おもてなしは しませんが、
遊びにきませんか?
料理は好きだけど ごちそうはありません。
ご飯が おいしく食べられて
共に 笑ったり 泣いたり 怒ったり
「そうそう。あるある。」
「うんうん、ばっかだな~(笑
)」
「だいじょうぶ、だいじょうぶだよ、」
なんて、
ドンと盛った大皿料理のような
ワイワイ騒がしい詩集です。
季(とき)を映(うつ)す。
『季映』ときばえ
よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-07 00:06:48
91138文字
会話率:22%
人間が住む『現世界(うつしよ)』と、邪鬼妖魔が跳梁跋扈する『常世界(とこよ)』は、古来より激しく争っていた。現世界の守護者である『破邪の血族』は、高科家・桐生院家・直江家らによる御三家に率いられ、常世界の侵略を防いでいた。
四季家の居候
である影生栄斗は、自身の変調に不安を抱く。そしてそれは、四季家の四姉妹、春陽・夏凛・秋良・冬莉らを巻き込んでいく。それと同時に進められていく常世界の侵攻、破邪の血族の思惑とが絡み合い、現世界は混迷を迎える。
漆黒の虎狼と呼ばれる存在が浮き彫りになり、四季四姉妹と影生栄斗の戦いが始まる。
※mixiとpixivにて載せてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-03 13:18:55
149305文字
会話率:49%