心理療法家が仕事の合間に書斎で見た夢のお話
虐待や喪失体験などの辛い現実のお話を聴くという仕事の合間に、猫と語らいながら心理師自身が自分の心の痛みをいやす過程や、比ゆ的な表現でクライエントにどう向かうべきかの答えを導き出す様子をふんわりと書
いている物語です。
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最終更新:2025-03-24 18:33:33
2284文字
会話率:23%
若くして妻に先立たれた主人公は、ある晩遅く帰宅すると、倒れ息絶えた妻を見つける。
警察や病院での手続きに追われながら、遺体安置所で対面した妻の顔は苦しそうにむくみ、受け入れがたい現実を突きつける。
急遽行われた家族葬では、戒名に戸惑いつつも
、最後まで見送るしかなかった。
妻の骨は遠方へ持ち帰られ、気軽には参れない墓の存在が、主人公の心にさらにぽっかりと穴を開ける。
その後、独りの空虚を埋めようと人と会い、飲み会に参加し、時には夜の店で一瞬の温もりを求めてみるが、記憶が呼び起こすのは常に妻の笑顔と喪失感だ。
それでも時が少しずつ前に進むにつれて、主人公の心はかすかな再生の予感を抱くようになる。
この先も悲しみは消えないと悟りながらも、彼は妻が残した思いを抱え、歩み続けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 01:48:44
4420文字
会話率:8%
最愛の人を失った主人公が、深夜のアパートの一室で孤独と向き合う。
静寂に包まれた部屋には、もう聞こえないはずの声がかすかに響き、行き場のない悲しみが胸を締め付ける。
自分の身体に触れるたび、その人との思い出が痛みとともに蘇り、忘れたいのに忘
れられない。
深夜の静寂に身を沈め、主人公は罪悪感と安らぎの狭間で揺れ動く。
愛した人の面影が消せないまま、自分の体温にすがって寂しさを紛らわそうともがくが、思い出はますます鮮明になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 04:36:43
2539文字
会話率:9%
大学研究室での好奇心から、ある女性のソフトSM写真と彼女の死の痕跡を見つけた隆也は、メンタルヘルス系掲示板に導かれる。
そこで出会った桜井美月は抑うつと解離性健忘を抱え、愛を衝動的に求める“天然の悪女”として生きていた。
二人は周囲の混乱を
恐れながらも互いに惹かれ、同棲を始めるが、彼女の突然の死が隆也の世界を崩壊させる。
悲しみを共有できる相手もおらず、彼は涙に暮れながらSNSの大喜利アカウントや飼い犬だけを支えに日々を送る。
やがて、時間が苦痛を少しずつ鈍化させ、彼は残された喪失とともに前へ進む術を模索し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 17:43:21
15943文字
会話率:10%
願い事をかなえてほしくて、流れ星を探すこどもの、ちょっと切ないお話です。
幼稚園や児童館などで、子どもたちを前に絵本を開いて、「読み聞かせ」する状況を思い描いて言葉を選びました。
一貫するテーマは“喪失体験”“生と死”“愛”で、内容
そのものは大人向けかもしれません。
昨年投稿した童話「さがしもの」と同じ設定で、
自作の長編小説のキャラクター(水谷潤)の子供時代、抱えている過去と重ねて描いていますが、
まったく無縁の単話でも問題なく読めるように仕上げています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 00:00:00
814文字
会話率:10%