彼女を雇うと必ず死ぬーーと恐れられている【呪われた侍女】ティファニー。
前世で死に別れた【運命の恋人】を探して、何度も人生を繰り返す少年アクシス。
主従関係にある彼等二人が、ある晩夜空を見上げていると、ひと際光輝く流星が……。ティファ
ニーは、咄嗟に願い事をする。
『アクシス様が、早く【運命の恋人】と幸せになれますようにーー。もしも願いが叶ったら、この身を悪魔に捧げても構いません』ーーとーー。
一方。魔界では、王子ロージック ジェファーソンが次期王位継承権を得る為の、古から続く、世界最悪の試練が執り行われようとしていた。
それは、流星に込めた人間の欲深き願いを、ありとあらゆる魔術を駆使して現実にするーーと言うもの。幾千万もの中から選ばれたティファニーの願い。しかし三年後ーー。彼女が願い事の最後に付け加えた言葉は、ロージックとアクシスにそっくりな黒騎士ライムをも巻き込んだ、恋の駆け引きへと発展してしまうのだった。
嘗ての勇者と次期魔王。そして、天涯孤独の少女との、切ないラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-20 21:40:56
114983文字
会話率:33%
銀灰髪のレギオンは、連れ谷に住まう人族の長シグルドの息子。
幼少のころから里を荒らし、数々の悪行を重ねたやんちゃ坊やなのだっ。
そんな彼も十と九つの春季を迎えるにあたり、
連れ谷の漢として、独立するための試練を受けねばならない。
それは通
過儀礼ともいえる、越えねばならぬ命懸けの試練。
里の若者達を伴い絶対者ドルドレイの狩場に立つ。
腕に覚えのあるレギオンは難なく狩りを終えるが、
その帰路の途中で一振りの魔剣ライトニングとの邂逅があった。
それは会うべくして会った運命と言えるべきものだろうか。
果ては、その身を滅ぼす破滅への誘いなのか。
未だそれを知りえる術など彼にはない。
今、因果の歯車輪が軋み廻りはじめる。
それも、恐ろしく、ゆっくり・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-15 13:19:12
542678文字
会話率:51%