わたくしには、婚約者がいる。
どこぞの物語のように、平民から貴族に引き取られたお嬢さんに夢中になって……複数名の子息共々彼女に侍っている非常に残念な婚約者だ。
「……っ!?」
ちょっと通りすがっただけで、大袈裟にビクッと肩を震わせて顔
を俯ける彼女。そんな姿を見て、
「貴様! 彼女になにかすることは許さんぞ!」
なんて抜かして、震える彼女の肩を抱く婚約者。
「彼とは単なる政略の婚約者ですので。羽目を外さなければ、如何様にして頂いても結構です。但し、過度な身体接触は困りますわ。変な病気でも移されては堪りませんもの」
「な、な、なにを言っているんだっ!?」
「口付けでも、病気は移りますもの。無論、それ以上の行為なら尚更。常識でしょう?」
「彼女を侮辱するなっ!?」
ヒステリックに叫んだのは、わたくしの義弟。
「こんな女が、義理とは言え姉だなんて僕は恥ずかしいですよっ! いい加減にしてくださいっ!!」
「全くだ。こんな女が婚約者だなんて、わたしも恥ずかしい。できるものなら、今すぐに婚約破棄してやりたい程に忌々しい」
吐き捨てるような言葉。
「そうですか、わかりました。では、皆様ごきげんよう」
さて、本当に『恥ずかしい』のはどちらでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 18:31:15
3401文字
会話率:56%
【この作品は拙作「婚約解消なんて彼女にとっては些細な出来事」の続編となっております。前作もご一読いただければ幸いです】私、「傾国の美尻」の持ち主ナーダレイ・ジルバには親友、ミンミことミンナザータ・ハリージャ嬢がいる。彼女には双子の兄がいてミ
ンミと同じく希代の天才なのだが、「変人の人嫌い」であるらしい。世間と違うことを変人と呼ぶのであれば、「その通り」と力強く同意したいと思う。その変人ぶりが原因で、ずいぶん昔に婚約解消したとか。いや、べつに、あの方がなんと呼ばれていようと、気になんかなりませんってば。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 20:00:00
5298文字
会話率:52%
私の人生観
ただの一般人が、書きなぐっただけの人生観
否定したいのならばどうぞ
同意したいのならばどうぞ
でも、自分は自分だから
どうぞ、人生の主役を演じきってください
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最終更新:2024-07-31 23:00:57
961文字
会話率:0%