──「今年も、ひとつ歳を迎えられる保証はない」──
誕生日が「年に一回の配給制」になった世界。
年齢の加算は〈リング〉と呼ばれる金属製の装置を通じて“運用”され、国の認可が下りなければ人は年を取れず、「更新待ち」のまま取り残される。
1
6歳の少女・猩目双葉は、祖母とふたり暮らし。
彼女の手元には、なぜか2つの〈リング〉がある。
誕生日の夜、旧校舎の地下に眠る「酸素制御バルブ」を回したその瞬間、反転する雨と共に、少女の時間が──“空洞”になった。
酸素、水位、更新申請、そして“年”。
すべてはリンクしている。
これは、静かに世界の縁から崩れはじめる青春の、“遅刻”の物語。
登場人物紹介
■ 猩目 双葉(しょうもく ふたば)
本作の主人公。16歳の高校生。
母を早くに亡くし、祖母と2人で静かに暮らしている。
内向的ながら観察力が鋭く、制度の歪みに違和感を覚えつつも、それを表に出すことができない。
誕生日当日、地下施設で〈リング〉と“水位のバルブ”を同時に操作してしまい、世界の時間軸に干渉してしまう。
■ 希来(きら)
双葉の幼なじみで同級生の男子。
表向きは明るく社交的だが、過去に「更新を止められなかった」経験を持ち、その罪悪感を今も引きずっている。
双葉を誰よりも心配しており、行動を共にするが、時折見せる強引な判断が物語を左右する。
■ セヴィン グロス
地下施設のガラス越しに現れる謎の少女。
〈リング〉技術に深く関わる“水界”の住人であり、逆流する時間と泡の中から双葉を静かに見守っている。
彼女の正体は、失われた「更新記録」の鍵を握る存在。
■ 映里(えり)
双葉のクラスメイトで、情報収集に長けた少女。
掲示板「Twitcher」やPDF化された学校便りから、“誰が年を迎えたか”を記録している。
■ 茅吞 一葉(かやのみ かずは)
かつて年齢配分に異議を唱えた研究者。
既に故人だが、彼女が残したデータや遺品が、地下施設やSevynとの繋がりを明らかにしていく。
■ 双葉の祖母
寡黙ながら双葉を大切に想う女性。
年齢の更新が滞ったことで徐々に弱りつつあるが、心の支えとなる存在。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 15:45:45
2119文字
会話率:5%
【2020年12月25日】に小説版6巻とコミック1巻が同時発売中!!
---
「あなたのステータスは一般人以下ですね」
異世界転移した一年A組の中で、ダントツに弱い『高月マコト』。
『勇者』や『賢者』の強スキルを持つクラスメイトたちは旅立ち
、たった一人取り残される。
初期設定の寿命は10年? そろそろ大魔王が復活? 俺は魔法使い見習い? バランス悪過ぎだろ。クソゲーかよ、異世界は!
「私の信者にならない?」って声をかけてくる女神サマは、信者ゼロだし! しかも『邪神』だし!
あかん……クリアできる気がしないんですけど。信者ゼロの女神様は凄い美人で、どこかに囚われて助けを待っているらしい。女神様を救い出すことが『最初にして最難のミッション』。
逆境しかない異世界を攻略していく、最弱の魔法使いの物語。
・2018/8/16 総合日間ランキング1位 ありがとうございます!
・感想は目を通しておりますが、返信はできていません。すいません。
・2018/11/30 書籍化のためタイトルを変更。旧題:女神サマのお願い折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:12:08
1882026文字
会話率:36%
今、流行りの「人が消える怪奇スポット」。
八俣智彦は恋人や友人とそこを訪れ、闇夜に染まる廃村へと紛れ込んでしまった。しかも裏切りにあい、1人廃村へと取り残される。智彦は生き延びる為に、生きて帰る為に、理不尽へと抗い始める。だがそこはまるでホ
ラーゲームの世界の様で・・・智彦は知らぬ内に、異能ともいえる力を身に付けて行った。斯くして彼は、己の夢の為に、力を振るい始める。寝取られ描写があります/ざまぁ展開もありますが中盤以降となります/どこかで見たようなホラーゲームの要素をエッセンスに書きました/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:24:04
668481文字
会話率:29%
神様チートを貰って転生したものの、強大な力を振いすぎて迫害された転生者、ユウヤ。
パンのひとつも売ってもらえなくなった彼は、誰にも遭遇しない超高難易度ダンジョン『深淵の穴ぐら』の奥深くに潜むことになる。
何もない場所での唯一の趣味は
、石像作り。石化能力を持つ魔物を利用しながら、石像を制作して日々を過ごしていた。
それから長い年月が過ぎ、そろそろ地上に戻りたいという欲が湧いてきた頃、ものすごく久しぶりに人間の声を聞く。
ユウヤが潜んでいるのは超高難易度ダンジョンの奥深く。
生半可な実力では辿り着けない。
そこに辿り着ける者が現れたということは、自分の力も迫害されない状況になっているかもしれない。
そう考えてその人間たちに近づこうとするが、ユウヤの目に映ったのは、彼が簡単にあしらえる石化能力持ちの魔物に追いかけられている五人組の姿だった。
アテが外れて落胆するも、そのうちの一人がこけて、石になってしまう。
引き返そうとする者はいたものの、結局残りのメンバーは逃げてしまい、石になった冒険者が取り残される。
その様子を見ていたユウヤは、地上の様子を知るために、助けることを決意。
が、あまりにも美しい石像に、ユウヤの悪い部分が刺激される。
結局、欲に負けてその人間の石像を複製したユウヤ。
あまりにそっくりでどちらか分からなくなりそうになった彼は、勢いで石化を解呪した。
石にされていたのは、クレア・ウィンストンという名の女シーフ。
彼女曰く、ユウヤが迫害されていた頃から百年ほどが経っていて、ユウヤは『冤罪の大賢者』として祀られているとのことだった。
ユウヤが迫害される前の酒の席で話した、転生前の現代アイテムが実用化されたことに起因するようなのだが、もはやユウヤの手を離れ、現代そっくりのネットや配信が出来ているほどに。
地上のことを教えてくれたお礼をしたかったユウヤは、クレアがこけたのは人為的なものだと口を滑らせてしまう。
その流れのまま、復讐を提案するユウヤ。
その復讐とは、クレアそっくりの石像を使ったドッキリ配信企画だったーー。
某人気番組の要素を異世界に取り入れた、新感覚ファンタジー。
準備回、ざまぁ配信回、掲示板回を一セットにした、オムニバス形式のざまぁ連作集。
カクヨム、ハーメルンにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 07:10:00
68153文字
会話率:30%
北海道の奥地...さらに奥地。
全校生徒9人の中学へ通う、雨宮雪。
彼の夢は、「ラブコメがしたい」というささやかなものだった。
しかし。
「どうしてたった2人しかいない女子に彼氏ができるんだよぉ〜!」
男女比率が絶望的だったので、悲し
いことに取り残される男5人。
どうしても青春を諦められない雨宮は、高校進学を期に東京の名門『私立MAX高校』へ入学することに。
「ここでなら...!平穏でちょっと素敵なラブコメができるぞ...!」
浮かれる雨宮。
その遥か上空。
天界にいた神はとんでもないミスをした。
「しまった!『私立MAX高校』に在籍するヒロインたちにトラブルばかりが降りかかるミスをしてしまった!」
さあ、雨宮は狂うヒロインたちをヒロインのままでいさせてあげられるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:10:48
46678文字
会話率:42%
宇宙進出時代に花形産業となった発芽食品の会社に勤める主人公、オノガワ。
彼は新製品開発のため、辺境惑星に赴任するが、運悪く一人取り残される形となり、しかも人工冬眠の副作用で記憶を一部失ってしまう。
救助を待ちながら研究を続けるオノガワだっ
たが、その研究対象であったはずの宇宙植物の芽が、ある日彼に話しかけてくるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:10:00
9234文字
会話率:30%
かつて世界を救った伝説の賢者がいた―――。記憶喪失の少年「ディン」の住む辺境の村にはその様な伝承が残されていた。ディンには類稀なる魔法の才能があった。その才能を見出され、王都の魔法学院へ招かれる事に。そこで様々な人間関係や試練に揉まれながら
も「力を持つ者の在り方」という問いに直面していく。やがてディンは魔族との大戦に巻き込まれていくのだが、その中で少しずつ「自分自身の過去」について思い出していく。自身が「不老不死の存在」であり、遥か昔にも同じように世界の終焉を目の当たりにし、救おうとして失敗した過去を―――。今度こそ救えるのか。失敗すればまた自分だけが時の果てに取り残される。そうして彼が取った選択と犠牲が、後に「賢者」と語り継がれる物語となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:20:05
9820文字
会話率:41%
何者にもなれなかった男が、異国の空の下に立っていた。
輝きは誰かの手に渡り、栄えある道はもう踏みならされていた。
名を残すこともなく、誰に知られることもなく。
それでも、小さな火を絶やさぬようにと、今日を生きる。
終わりでもなく、始まり
でもない。
――その“あいだ”に、ひとつの歩みがあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 16:05:31
5702文字
会話率:6%
好きな場所の一つは水族館である。
あの薄暗く、青白いライトに照らされた世界が好き。
しかしもっと大きな視点で眺めると、また別の事が浮かぶ。
水槽の中の魚が此方を認知しない様に、観客もお前を認知しない。
入れ子構造みたいだね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
人が多く集まる場所に、一人で行くのが好きで。
ほら、神様になった気分になれるから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 11:59:07
826文字
会話率:36%
鈴木ありさは社畜成人女性。
周りに取り残される孤独感や変えたい気持ちを抱えてはいるが気力が出ずに日々過ごしていた。
唯一の癒しは宝石を漁ること。
将来の夢は有名ブランドのジュエリーを買うこと。
だが神はそれを許さなかったらしい。
痺れを切ら
した神は人生を変えるチャンスを無理やり与えた。
転生してイージーモードかと思いきやなんと没落寸前からのハードモードスタート!
これ以上辛いことに甘んじたくは無いと立ち上がる決心をする。
記憶や家の本を辿っていくと元は宝石商として栄えていた貴族であることがわかる。
これは私へのチャンスだ!
今度こそ成り上がって幸せになってやる!
異世界転生×宝石×成り上がりの物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 03:07:53
15136文字
会話率:40%
神の声が響き渡る「神託の夜」。
15歳となった少年少女が神に名を呼ばれ、【勇者】として旅立つその日、少年・レインの名は、最後まで呼ばれなかった。
村での評価は「ただの村人」。
剣の才もなく、魔力も弱く、特別な血筋でもない。
幼馴染であり、光
のように輝いていた親友・エルドが【勇者】として選ばれる一方、レインは何者にもなれないまま、村に取り残される。
それでも彼は、立ち止まらなかった。
誰からも見向きされない「村人A」として、
誰にも知られぬまま、地道な修行を始める。
夜の森で命がけの実戦を繰り返し、遺跡に眠る古代の知識や、失われた魔術の断片を拾い集めながら、
彼は少しずつ、着実に、自分だけの“力”を積み重ねていく。
やがて、世界を蝕む巨大な陰謀が明らかになるとき、運命に選ばれた勇者たちと、選ばれなかった村人の道が交差する。
「選ばれなかったからこそ、オレは、自分の足で立つ」
誰よりも地を踏みしめて歩んできた少年は、
気づけば、神に選ばれた英雄たちすらも凌駕していた――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 01:45:49
2001文字
会話率:11%
独身サラリーマンの植良侑神(35)は、会社の異世界出張で未知の世界へ。しかし、古い魔法陣の暴走により孤島ミシラニィ島に取り残される。
薬草知識を活かして島民の信頼を得た彼は、幻の花「『ファンタージア』」の情報を元に本土への旅を決意。
旅の途
中、竜族のラスタ、獣人のトリム、傭兵団「紅炎の刃」ら多様な仲間と出会い、険しい山脈踏破や魔物、謎の敵との戦いを乗り越え、絆を深める。
『ファンタージア』を発見した直後、地球への帰還が可能になったという報せが届く。
安定した地球の生活か、異世界で得た生きがいと仲間との絆か。
葛藤の末、侑神は異世界で生きていくことを選択。
ケモリーナ村に定住し、癒しの庭園で薬草の研究と普及に励む。
かつての同僚との再会も経て、異世界に自身の居場所を築き、新たな人生を歩み始める物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 07:00:00
62726文字
会話率:10%
異世界転生した人間の身体が取り残されるようになった現代日本では、なんと異世界から【逆転生】してきた転生者の存在でてんやわんやに!?
主人公・継橋修久(つぐはし なおひさ)はある日、交通事故で一度死んだ男性の中に「元公爵令嬢」が逆転生してきた
ことにより【逆転生】の存在を知った。そして彼は、【逆転生者】のための組織「転生庁」への就職を決める。
「転生庁」の仕事は【逆転生者】が日本で住みやすくするためのもの。日本の紹介から【逆転生者】用の戸籍登録。仕事の斡旋、や生活のフォローまで、とにかく【逆転生者】と一般市民のための架け橋となるべく、「転生庁」は日々奔走していた。
修久もまた、「元公爵令嬢」ルティと共に【逆転生者】が出現する地点に発生する〝魔力嵐〟の対応に追われていた。
しかしある日に発生した〝魔力嵐〟は普段とは違う強さで、しかもそこにモンスターまでやってきて……!?
逆転性が増えた原因とは?
今地球で起きている問題と、異世界との因果関係は?
異世界転生者の逆視点を描く、ドタバタ日常ファンタジー、開幕です!
(他サイトにも掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 06:13:37
14285文字
会話率:26%
ある日突然、妻が命を断とうとした。幸い命は助かったが、主人公は、その理由を探るために、妻のSNSを覗く。
最後の投稿には、
『長生きって良いことだって思われてるけど、映画の上映が終わったのに、ずっと劇場に取り残されるみたいで、何よりも怖い』
と残され、そして、あるアカウントとのDMの履歴が残っていた。主人公は、妻の自殺の理由を探るために、そのアカウントの主を会おうとするが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 16:16:28
3111文字
会話率:32%
超能力が使えること(濫用はしない予定)以外は至って普通の中学生(卒業済み)である 白原 啓(しろはら けい)。彼は親の海外転勤に伴い、故郷に一人取り残されることに!
頼れる親戚はおらず、姉は県外。しかも向こうで家を買うために今ある家を
売り払う!?啓はどうなってしまうのか。
そこに父からの提案(という名の脅し)が。家事のできない父の上司の一人娘、彼女の家で住み込みの家政婦をすれば住むところには困らない。
困惑する啓にさらなる衝撃が!その相手は中学の同級生で同じ高校に通う予定の失恋相手 星影 光(ほしかげ ひかり)だった!?
失恋相手(未練たらたら)と一つ屋根で暮らすという最高とも最悪とも取れる提案。しかしこれを受けなければホームレス一直線。受けざるを得なく光と一緒に暮らすことになった啓の運命やいかに!
これは彼とその身の回りで起こるドタバタ?コメディ(時々超能力)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 08:52:58
65058文字
会話率:56%
現代の天才化学者だった主人公は、研究中の事故で死亡。
次に目を覚ますと——異世界の赤ん坊として転生していた。
しかも、両親はダンジョン探索中に死亡し、生後間もなくして魔物がはびこるダンジョンの奥深くに取り残される。
普通の赤ん坊なら即死す
る環境。
だが、彼には転生時に授かった**《万能錬金術(アルケミック・オムニア)》**があった。
・ダンジョンの素材を分解し、**「万能栄養液」を作成!
・魔物の死骸を利用し、「毒薬」「爆裂ポーション」**を開発!
・魔石を触媒にして、魔法を解析し、新たな戦闘スタイルを確立!
こうして、**「錬金術で生き延びた赤子」**はダンジョンの最奥で成長し、
5年後には「迷宮の覇者」として君臨していた——。
しかし、ある日外の世界へ出たことで、強者たちとの戦いに巻き込まれていく。
「この世界、俺と戦える奴はどれくらいいる?」
彼の天才的な錬金術は、王国、魔族、そして神々すらも震撼させる——!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 16:41:02
44068文字
会話率:42%
タオ・イ=グールスはどこにでもいる小貴族の末弟。金もなければ力もない。そんな泡沫貴族家に食い扶持などなく追放同然の形で聖戦に駆り出される。そこで得たスキルは「エコシステム〈経済圏〉」
聞き慣れないスキルに周囲から馬鹿にされ、使い方もさっぱり
分からず、ついに辺境の戦地に一人取り残されるが、実は5と0のつく日はポイント五倍で––折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 22:45:34
2828文字
会話率:72%
四人の少年少女が、一年前に失った青春を奪還する物語。
※以下、結末まで記載していますのでネタバレ注意※
加々美航は中学校の頃に同級生の夏狩彩智に告白をされた。航は自分が選ばれた理由がわからず、返事を保留する。月日が経ち、
高二になった今も決められずにいた。何故自分なのかということと、他に好きな人が出来てしまい、余計に言うことが出来なくなってしまっていたからだ。彩智も航の気持ちが自分に向いていないことに気付いている。
月光寺ミカ。それが航の想い人の名前だ。一年前の四月、航と彩智、そして勝山朋也と有栖乃々子の四人は一つ先輩のミカの勧誘で新聞部に入部。しかし新聞部とは名ばかりで、その部活内容は全く違った。
ミカは約百五十年前に絶滅したとされる魔法使いの生き残り。世界で唯一、魔法を使える人間だった。彼女の力で航たちはどこにでも行くことができ、充実した毎日を送っていた。しかし夏休みが始まる前日。航たちの無理なお願いで、ミカは部員を異世界に案内する。ミカは技量を超えた魔法を使ってしまったことが原因で、本来予想していたところとは別の場所に到着してしまう。結果、ミカが犠牲となり航たちを元の世界に返し、彼女だけが異世界に取り残されることになる。新聞部は廃部。ミカが消え、航は後悔の念と共に更に彼女への想いを強くしていく。
現在に至り、高二の二学期始め。航の様子を心配した彩智が新聞部を再結成しようと動いた。光城高校の部活は五人からの為、あと一人を探しているところでミカの妹の花月が一年生として在学しており、花月を含めた五人で再スタートを切る。最初の部活は乃々子の提案で彼女の祖父の家に旅行に行くことになったのだが、有栖家は月光寺家と同じく魔法使いの家系で、ミカの力を悪用しようと考えている祖父に、同盟を結ばないかと迫られる。航たちはそれに反発。自分たちの力でミカを取り戻す決意を固める。そんな中彩智は航に、ミカが帰って来ても来なくても中三の頃の返事を欲しいと伝える。
航たちの健闘も虚しく、ミカはこちらの世界に帰ってこなかった。しかし航は諦めないことを決め、一年以上保留し続けた彩智の告白を、受け入れない決断をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 15:44:36
99623文字
会話率:52%
取り残されるのって、嫌な気持ちだよね?
友達に追いつくためなら、何でもする。
でも、どこに導かれているのか気をつけないと、危険な場所に落ち込むかもしれないよ。
最終更新:2024-10-20 23:04:27
2811文字
会話率:33%
国崎は事故を目撃しそこに現れた少女を彼女である琴美宅に連れ戻るが、曖昧な意識の中で眠ってしまい、一人取り残される。
ネットニュース記者である春野は明市の事件を知り、現場へ向かう。
警部人見は、事件を受け二人の部下を連れ明市へ赴く。
異常な能
力を発揮する犯人と、土地に残る伝承、権力争いに巻き込まれながら、三人はそれぞれの立場で、事件の解決と収束に向かってゆくが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 23:55:42
129999文字
会話率:57%