闇! その中にごく薄い靄が漂っている。よく見ると、それは光っていた。プラズマの発光。キラキラと薄く、闇と反応して…… 「エリア718に到着。これから〔非在〕領域内に突入する。こちらの機器の応答はいまのところ順調だ。この先追尾よろしく」『イ
グザ34了解。レート・レーザには良く見えているよ。こちらの装置にもまだ異常はない。確率変数も安定している』〔非在〕はその存在を知る少数の誰もが予期せぬうちに人体に巣喰う癌のように時空に点在して広がっていった。初の調査隊が向かった[非在]はノルウエー・フィヨルド先の海底百メートルの位置に発見されたものだった。時代を遡って最初にそれを観測したのは天体物理学者だった。異常な重力場領域として観測されたのだ。詳しい解析の結果、その原因は等価原理の違反であると判明した。重力質量と慣性質量の不一致が時空の重力異常として観測されたのだった。ある考えではそれは特殊なスピンとして素粒子内部に隠された空間または時間が部分的に開放された結果なのではないかと解釈された。その場合、観測された重力異常周辺領域には余計な時空が付随することになる。また重力異常領域ではヒッグス粒子の質量がユニタリティ限界を超えた大きさを持つ可能性もあり、その場合には確率の保存が破られる、すなわちその領域内では原因と結果(因果関係)が崩れてしまっている可能性も否定できないのだった。また、それが学者たちが今回の重力異常領域を〔非在〕と名付けた理由でもあった。『わたしたちをここに跳躍させた質量転移について疑問がわいたんです』調査隊員のひとりが隊長に告げた。「というと?」隊長が答える。『質量転移の観測依存性についてですが、あの式に出てきたオブザーバブル=可観測量の導出は間違った仮定の上に求められたのではないかと思えるんです?』「具体的には?」『わたしたちがすでにこの〔非在〕自体に包摂されているという可能性です』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 06:40:52
16535文字
会話率:48%
【第9回ネット小説大賞 一次審査通過作品】
【第11回ネット小説大賞 一次審査通過作品】
この世界には未だ、人類にとって未踏の領域が数多く存在していた。
歴史上、数々の国家や開拓者が、新天地を求め未踏領域に挑んだが、そのどれもが何らかの
形で失敗に終わっている。
原因は単純であった。
未踏領域はどれも、人類が生身で踏み入れることが不可能な程、苛酷な領域だったのである。
イクス暦1978年、それでも挑戦を続けていた開拓者達に、ある転機が訪れた。
搭乗型の機械人形、デウスマキナの発見である。
自然災害により偶然開放された未踏領域。
その地で発見されたソレは、苛酷な未踏領域の只中にありながら、ほとんど劣化することもなく、ただ静かに鎮座していた。
人々はソレを回収し、研究することで、ついに人造デウスマキナの製造に成功する。
人造デウスマキナは人類に、今まで踏み入れられなかった領域へ踏み入る資格を与えた。
これにより人類史は、長い大開拓時代へと突入したのであった。
この物語は、まだ見ぬ未踏領域踏破に命を懸ける、開拓者達の物語である。
※この作品は章単位で公開している中編シリーズをまとめて長編化したものになります。
多少修正は行っていますが内容はほぼ変わりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 01:08:17
39380文字
会話率:33%
この世界には未だ、人類にとって未踏の領域が数多く存在していた。
歴史上、数々の国家や開拓者が、新天地を求め未踏領域に挑んだが、そのどれもが何らかの形で失敗に終わっている。
原因は単純であった。
未踏領域はどれも、人類が生身で踏み入れること
が不可能な程、苛酷な領域だったのである。
イクス暦1978年、それでも挑戦を続けていた開拓者達に、ある転機が訪れた。
搭乗型の機械人形、デウスマキナの発見である。
自然災害により偶然開放された未踏領域。
その地で発見されたソレは、苛酷な未踏領域の只中にありながら、劣化することもなく、ただ静かに鎮座していた。
人々はソレを回収し、研究することで、ついに人造デウスマキナの製造に成功する。
人造デウスマキナは人類に、今まで踏み入れられなかった領域へ踏み入る資格を与えた。
これにより人類史は、長い大開拓時代へと突入したのであった。
この物語は、まだ見ぬ未踏領域踏破に命を懸ける、開拓者達の物語である。
※この作品は『機神冒険活劇<カリュプス プロヴォカーレ>』の第二部となります。
キャラクターや設定はそのまま引き継がれているため、予備知識がある前提で語られる箇所が随所にあります。
予め、ご承知おきください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 12:24:57
52263文字
会話率:38%
この世界には未だ、人類にとって未踏の領域が数多く存在していた。
歴史上、数々の国家や開拓者が、新天地を求め未踏領域に挑んだが、そのどれもが何らかの形で失敗に終わっている。
原因は単純であった。
未踏領域はどれも、人類が生身で踏み入れること
が不可能な程、苛酷な領域だったのである。
イクス暦1978年、それでも挑戦を続けていた開拓者達に、ある転機が訪れる。
搭乗型の機械人形、デウスマキナの発見である。
自然災害により偶然開放された未踏領域。
その地で発見されたソレは、苛酷な未踏領域の只中にありながら、劣化することもなく、ただ静かに鎮座していた。
人々はソレを回収し、研究することで、ついに人造デウスマキナの製造に成功する。
人造デウスマキナは人類に、今まで踏み入れられなかった領域へ踏み入る資格を与えた。
これにより人類史は、長い大開拓時代へと突入したのであった。
この物語は、まだ見ぬ未踏領域踏破に命を懸ける、男の物語である。
※この作品は『機神冒険活劇<カリュプス プロヴォカーレ>』の外伝にあたる作品です。
→https://ncode.syosetu.com/n5791gx/
この作品単体でも読めますし、読む順番が前後しても問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 19:01:53
54503文字
会話率:29%
これは、生涯でただ1人の運命の女性と共に、傷を負った天才が己を取り戻す物語……
セレニアで死んだ天才科学者が、海を越えたルルアで堂々の返り咲き!!
そこにあった物語とは……
キリハたちを翻弄したあの事件から二年。
ルルアの大統領とし
て、キリハやターニャの友として尽力してきたノアは悶々としていた。
その原因は―――セレニアにいる、ジョー・レインという男。
彼の本当の名前は〝アルシード・レイン〟。
九歳で新薬を開発し、その後不慮の事故で帰らぬ人となったとされている天才科学者だ。
兄から受けた手ひどい裏切りをきっかけに、兄の仮面を被って復讐の道へと進んだ彼の背中を押し、アルシードとしての一歩を進ませたのは自分。
そんな経緯から、彼は自分に対してそれなりに気を許しているはずなのだが……
取引関係が終わってからというもの、一切連絡を寄越してこない!!
もどかしい感情を持て余すノアの元に、ルルアの大学へ留学することになったキリハと、彼に同伴したシアノが訪れる。
そこでひょんなことから、ジョーがいつの間にか軍から先進技術開発部へと異動していたことを知ったノア。
怒り心頭でキリハに命じた結果、キリハに勝てないジョーをルルアに呼び寄せることに成功。
それは、溜まりに溜まった不満をぶつけるための行為だったはずなのだが……
「……ああ、そうか。私は―――あの日、こいつに惚れたのか。」
〝アルシード〟への恋心を自覚してしまった彼女のバトルは、一瞬の内に彼を手に入れるためのラブバトルへ!!
そして魔性の改革王の猛アタックにお怒りだったはずのジョーは―――案外あっさりと折れちゃった!?
周りを悶絶させながら発展する二人の関係。
復讐のステージから離れることが増えたジョーは、ルルアで徐々にアルシードとしての自分を取り戻していく。
しかしそれは……彼が必死に自身の中に封じ込めた傷が、再び開く予兆でもあって―――
セレニアとルルア。
海を越えて実った愛は、死んだ天才科学者をどう生き返らせるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 00:00:00
32892文字
会話率:33%
恋なんて嫌い
ただまっすぐ誠実に生きていたいだけなのに
どうして人を傷つける結果にしかならないかな
ほんとに…バカ
私は高校一年生の佐々木華。只今絶賛修羅場中です。
原因は…入学式の時にの理人くんから告白されたけど、初日でいきなり
付き合えないですってお断りして
一ヶ月後にクラスで隣の席になった南くんに告白されたけど、お断りして
その後も何十人かに告白されたけどお断りして
それでいつのまにかぼっちになっちゃった。
クラスでカリスマ性があって可愛い原田さんが山﨑先輩と付き合ってたけど、山﨑先輩が私のこと好きになったからって理由で振られたみたいで、それが原因で私がいじめられるようになった
いじめられるって言ってもそんなに大したことじゃないけど
調子乗ってうざいとか陰口言ってたり
机に変な液体ばら撒かれたりしたぐらいかな
陰口も気にしてなかったし、
机だって綺麗にすればよかっただけだったから
気にしてなかったんだけど
クラスの男子達がめちゃ怒ってて
大丈夫?って何回も聞かれて
大丈夫だよ。気にしてないよ。って答えてたんだけど
担任の先生とか学校の校長先生とかも出てきて大事になってきてしまって
大丈夫なのでってずっと言ってるんだけど
健気だとか本当に優しいねとか言われて
そんなつもりじゃないんだけどな
だって大好きな人が取られて辛い気持ちになるし、衝動的にやってしまう気持ちもわからなくもないし
原田さんが校長先生や親に呼び出しされて怒られてる姿を見てる方が辛かった
クラスは完全に原田さんの味方である女子チームと私を哀れに思う男子チームの二極化されたまま
遠足に行くことになった
帰りのバスで不運にも事故に巻き込まれて
前方の方に座っていた私含め女子数名が亡くなった。
目が覚めるとなんか陽気でチャラそうな神様がいて
君達は乙女ゲームの世界に転生して貰うよ
華ちゃんはもちろんヒロインね!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 23:39:50
201945文字
会話率:77%
魔術師を育成するグリフォンパーツ学院大学、通称GFP学院に通う者の前世は魔術界(ヴァール)で魔術を悪用した罪人の生まれ変わりである。
その中の1人、新條雅稀は魔術学部魔法戦士学科に在籍する大学生。
GFPはグリフォンパーツだけでなく、緑
色蛍光タンパク質の意味も込められていた……!
そのため、雅稀はGFP学院の入学式の前夜に、夜や暗闇では虹彩が緑に光る謎現象を目の当たりにしてしまい、原因はGFP学院の撲滅を目論む組織、フォール=グリフィンの仕業で、彼らに命を狙われている事実を知る。
その連中について研究している魔術研究学科のマーシャル・ディールス・ロザン准教授の情報を頼りに、雅稀はルームメイトの榛名利哉と琉根一翔と共に学生生活を送る傍ら、フォール=グリフィンと戦う決意をする!
魔法戦士と緑に光る目と前世をテーマにした、SFを含むハイファンタジーです!
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 20:40:00
15069文字
会話率:34%
今から約1300年前の奈良時代、国には政治を統べる表天皇と祭事を澄める裏天皇の二人の天皇がいた。
表天皇に付く陰陽道の始祖と言われる吉備真備(きびのまきび)は、その超人ぶりに鬼退治の吉備津彦のモデルとされている。
そんな吉備真備に従った備前
に住むたたら鉄の鍛冶集団、温羅一族は裏天皇を崇拝していたため、吉備真備の謀略で窮地に立たされる。たたら神の加護、加重加速の術が使える陣、火、水、光、影の五人は辛うじて難を逃れたが、そのまま修羅道に落ちてしまった。
修羅道で1300年間戦いに開けくれ、五人は祟羅陣、焔羅彩夏、氷羅柊、煌羅七星、影羅陸として現代に転生した。
吉備真備はその間に秘密結社「八咫烏」を結成し、陰陽道の最大奥義死者を強化して操る「死霊術」の媒体元素である瘴気を祓う裏天皇「祓戸大神」を封印した。八咫烏の傀儡となった天皇によって現世の地獄化が一気に進むはずだっかが……。
進まない原因は封印された時空の狭間で瘴気を祓い続けた祓戸大神だった。祓戸大神は迷い込んだ浦島太郎に助けられて現世に浦輝夜として生まれ変わる。
祟羅陣が死霊術による式鬼神から浦輝夜を救い、自分が温羅一族の生まれ変わりだと思いだす。
そのキョンシーや式鬼神たちとの戦いが八咫烏の十二天将や陰陽道の素質を持つスターシードたちの戦いに他の4人を巻き込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 20:04:31
54186文字
会話率:32%
元冒険者にして現冒険者ギルド職員のサズは左遷された。
原因は、大臣にコネを持つヒンナルという男。
彼は理不尽にも、ヒンナルがサズの仕事を横取りしたのだ。
冒険者引退後、必死になって仕事を覚えたギルド職員。
周囲から認められ、初めて任さ
れた新規ダンジョン攻略の計画立案。
その準備が整い、あとは実行に移すだけという時に、これ幸いとばかりにヒンナルは権力を使って仕事を奪い取った。
このままでは自分だけでなく、ダンジョン攻略する冒険者にも迷惑がかかるとサズは抗弁。
それが悪かったのか、辺境の支部へと左遷が決まってしまった。
行き先はピーメイ村。
かつて世界樹と呼ばれる大ダンジョンが存在し、今では廃れた消滅寸前の集落だった。
このまま山奥で一生を過ごすのだろうか、そう思っていたサズだったが、事態は思いも寄らぬ方向に転じる。
辺境で起こる様々な事件、
それに対応するための冒険者復帰、
新たな力、
頼れる同僚、
素晴らしい温泉、
そんな多くの出会いと出来事が、左遷され、将来を断たれたはずのサズの未来を照らし出していく。
一方、諸悪の根源のヒンナルは、想像以上に難しい仕事に直面し、徐々に破滅への道を歩んでいた。
※残酷な描写あり、は念のためです。
※カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 18:00:00
311169文字
会話率:47%
超高度に発達した科学文明が一夜にして滅んだ。原因は予言の書に記されていた魔法文明との衝突災害だった。
200憶人が死に、それまで人類が築き上げた歴史や文明の利器は、すべて過去の遺物と化した。
災害のわずかな生き残り達は、コロニーという孤
立した生活圏の中で魔界のモンスターや、エルフやゴブリンなどの異世界人の存在に怯えながら暮らすようになる。
それは一片の光すら見いだせない絶望と混沌の時代。
だがそんな逆境の刻において、失なわれた旧文明の遺物を求めて死地に潜り続ける異端者たちが存在した。
たとえ恐ろしいモンスターが待ち受けていようとも、彼らは欲しい物の為なら命すら惜しくない。
己の富や名声の為に遺跡に潜る命知らず達を、ダイバーと呼んだ。
ある日、〈ダイバーシティ〉に一人の少女が訪れた。
彼女の名は月見里望。
とある遺物を求めて旅してきた望とダイバー達との出会いは、やがてこの混沌の世界を変える事になる。
※カクヨムにて連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 16:20:00
127113文字
会話率:49%
ツリ目美人の祓い屋同級生と、ほぼ毎日キスをすることになりました。
名前負けする不幸体質がコンプレックスな高校生・黛 四葉(まゆずみ よつば)は、ひょんなことから、猫みたいなツリ目で美人な『祓い屋』の同級生・鳴崎 菖(なるさき あやめ)とほ
ぼ毎日キスをする契約を結ぶ。
実は四葉の不幸体質の原因は『霊力過剰症』という大量の霊力を持っているせいで、霊力が常に足りない『霊力欠乏症』を患う菖に『キス』という形で提供すると収まるのだとか。
この契約は、菖が悪霊を退治に必要な霊力を補うために使っていた『神域』が直るまでの期間限定で、契約終了後には霊力を隠してくれる『霊具』をもらえるという約束。
「俺のことを好きになったりするなよ?」と釘を刺されながら、四葉は不幸体質を治すため、放課後ほぼ毎日、菖の仕事に『非常食』としてついていき『キス(霊力)』を提供することになるのだが──。
期間限定の凸凹コンビによる、アンラッキーな青春BLバトルコメディ。
※キスシーンを含む話にはタイトルに「*」をつけています。
※カクヨムにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 07:30:00
100172文字
会話率:43%
開発中のオリジナルTRPG『パンゲニアTRPG』のワールドガイド・VS 天空の民編です。
およそ一万年ごとに<大破滅>を繰り返し、次の滅びが二千年後に迫る大地<パンゲニア>。破滅の原因は地上のどこかに何基か存在する巨人兵器<アーカディウス
>。巨人兵器による滅びを回避するため、<パンゲニア>の民は<討伐者協会>というものを組織し、兵器の発見・破壊もしくは機能停止のために日夜捜索と研究・攻略に励んでいる。
<討伐者>たちが巨人兵器の殲滅を目指すその裏で、人知れず地上を奪い取ろうと暗躍する『天空の民』がいた。そして、それを食い止めんと日陰の者たちが奔走する。これは<アヴェクス史>には残らない、『無かったことにされた』者たちの物語である。
※ボーイズラブ要素ありのタグが付きますが、マジメな恋愛要素はほとんどありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 12:12:21
134386文字
会話率:54%
開発中のオリジナルTRPG『パンゲニアTRPG』のワールドガイド兼、前日譚です。
およそ一万年ごとに<大破滅>を繰り返し、次の滅びが二千年後に迫る大地<パンゲニア>。破滅の原因は地上のどこかに何基か存在する巨人兵器<アーカディウス>。彼ら
は一万年の充電を経て目覚めると、地上を蹂躙するかの如く破壊し、焼き払うのだという。
<討伐者>と呼ばれる、様々な種族で構成された<パンゲニア>の民はそれを阻止するため、兵器の発見・破壊もしくは機能停止を目的とし、捜索と研究・攻略に励んでいる。
これは<大破滅>を滅ぼすために生まれた<討伐者協会>発足の経緯と、巨人兵器を発見し<パンゲニア>の民が初めてそれを討伐するまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 12:50:40
116457文字
会話率:57%
窓に張られた蜘蛛の巣にかかった蝶が、今、力尽きようとしている。 5年の恋が、後輩によって奪われた紗和は、元彼の健一と、一緒に働いていた会社を退職した。 新しい会社で、紗和の周りに自然と集まってきた仲間達と楽しい時間が過ごしているうちに、その
中の1人、健一と同じ高校だった航大と会い、2人の距離はだんだんと縮まっていく。 航大は、初めは健一への嫉妬から紗和に近づいたが、なかなか心を開かない紗和に、だんだんと惹かれていく。 ある日、健一が職場で倒れたと聞き、再び会った健一と紗和は、後輩の嘘による誤解で、2人は別れてしまった事を知る。 本当の事を知っても、すでに航大と付き合っていた紗和は、健一に別れを告げ、そして、航大にも別れを告げた。 紗和は、自分をおいて出ていった母を、ずっと憎んでいた。誰かを裏切ってまで、自分だけ幸せになる事を、紗和は許せなかった。 新年度になり、秘書課に配属になった紗和。女性だけの閉鎖的で封建的なその部所は、厳しい女課長の下、教育されたエリートの集団とも言われた。 少しずつ、ついていけなくなってきた紗和は、風邪を引いた事をきっかけに、会社へ行く事ができなくなってしまう。 心配した健一と航大が紗和の家に入ると、そこには、すっかり心が壊れてしまった紗和がいた。 健一は、紗和の父に連絡をとり、幼い頃に築けなかった親子の関係を取り戻そうとした。 しかし、紗和が心を閉ざしてしまった原因は、他にもあった。 航大が、秘書課の中に良くない噂がある事を知り、健一に伝えた。昨年、新人の女の子が、その事で自殺をしていた。 時々、ひどく怖がる紗和を見て、健一は、自分の家に連れて行く事を決める。ちょっとした事がきっかけで不安定になる紗和を、健一はその度に、そばについて落ち着かせた。 会社で仲の良かった航大達5人が、紗和を元気づけようと、会いに来た日、紗和は会社であった事を、健一に話す。 みんなの協力を受けて、紗和が職場へ復帰する日がくる。 そして、健一との新しい生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 03:51:07
57086文字
会話率:61%
キレイな街が、ごみが散乱している街に変貌する。
誰も目に留めなかったが、ある日、主人公脂川が、眼にしたことで、プロジェクトを立ち上げ、元のきれいな街に戻すストーリー。
ごみが散乱する原因は果たして何なのか、どうしたら元のきれいな街に戻せ
る
のか・・・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 00:04:09
7131文字
会話率:22%
世界で唯一の男の魔法少女である|千月浅葱《ちづきあさぎ》は頭を抱えていた。
魔法少女アリスブルーとして変身すると女の身体になってしまうため、その生活自体が悩みの種でもあったのだが……変身の不具合か、原因は分からないままだが身体が男に戻らなく
なってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 07:10:00
64428文字
会話率:50%
侯爵令嬢カトリーヌ・カドレッドの人生は、十の時にやや脱線した。
原因は、幼馴染の伯爵令嬢リリア。曰く「前世を覚えている」「この世界はオトメゲーの世界」「自分はヒロイン、カトちゃんは悪役令嬢」。
そして、カトリーヌが破滅するのがわかっていなが
ら「ギャクハーエンドを目指す」とのこと。
この話をきっかけに、複雑な家庭環境に疲弊していたカトリーヌはなにもかもがどうでもよくなり、どことなく気力に欠ける地味で物憂げな無愛想令嬢へと育っていった。学園に入学したのちも、おばかなリリアを叱り飛ばしながら、父のばら撒く実のない見合い話の尻拭いをしながら、いつでも物憂げ無愛想。
鬱々とした日々の中で、唯一の癒やしは友人ソキウスとの交流だけ。
今日もカトリーヌは池畔で憂鬱げに踊る。たったひとりの観客のために。
悪役令嬢から無愛想地味令嬢に自ら転落した少女が、たった一枚の布をきっかけに、少しずつ前を向いていく物語。
※主人公は転生者ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 18:00:00
465701文字
会話率:35%
令和◯年、突然世界は静止した。
世界中の電子機器が沈黙し、船は漂い、飛行機は墜落。
人類に未曾有の危機が訪れた。
原因は世界中に突如として出現したダンジョン。
――それから10年。
人類は、なんとか元の生活を取り戻しつつあっ
たある日。
ある男の家の裏に大きな黒い穴が出現した。
アラフォー男の令和ダンジョン生活が、今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 08:05:54
406162文字
会話率:38%
【重要】連載中断のお知らせ
誠に申し訳ございませんが
作者が連載しています”異世界で目指せ発明王(笑)” ですが
11月15日の更新で2部完結。
11月末で、第2部を全削除、第1部の一部を改稿することにしたしました。
連載再開に備えて執
筆は続けていきますので、その時にはラストまでアップロード出来るものと思っております。
今まで読んでいただいた読者の方々、そして応援してくださいました方々
誠に申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
朝倉一二三
――あらすじ――
わけも解らず、異世界に紛れこんだ俺、元世界のネットでググッて溜め込んだ知識と異世界の魔法を駆使して、発明王を目指せ(笑)
異世界に迷い込み、野垂れ死に寸前の俺を助けてくれたのは、美人で巨乳の魔法使いのお姉様。
彼女の詳しい話しを聞くと、この世界で科学者&技術者&賢者を兼ねる『真学師』(しんがくし)という職業だという。
元世界の知識を生かし生活の糧にするために、その『真学師』になるべく美人のお姉様に弟子入りして魔法を会得。
そして、国を治める可愛いお姫様のお抱えになり、次から次へと発明品を開発して国の英雄になっていく。
だが、英雄になったのもつかの間、再び元世界と繋がる門の出現に、超大国とのいざこざに巻き込まれる。
原因は、異世界での利権と、異世界から持ち込まれた技術による既得権益の破壊。
「だが、相手が誰であろうと、10倍返しだ!」
お色気シーンも多いので、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-30 16:13:21
1271279文字
会話率:37%
「地味キャラのボクが美少女になってる!」
高校入学を控えたボク、一色白(いっしきつくも)は不思議な夢を見て朝起きると白髪ロングの美少女にTSしていた。しかもゲームのようなステータス画面が現れ、表示された職業(クラス)はなんと『魔王』。たぶ
ん、原因は全世界に出現している『異界迷宮』にあるんじゃないかと結論付ける。謎を解くには『異界迷宮』を攻略するしかないけど、メンタル弱者のボクには無理に決まってる。そんなボクに……。
「私、『探宮者《たんきゅうしゃ》』になりたいの」
片想いしている同級生の幼馴染が学費を稼ぐため『探宮者』になろうとしていることを知り、ボクは彼女と共にS級迷宮を目指すことを決意する。二人とも同じ高校に入学を果たすが、地味キャラ属性のボクとしては目立たず高校生活を送りたいと願っていたのだけれど……。
第一部は攻略準備編として高校生活がメインとなる予定です。
カクヨムでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 00:06:52
149870文字
会話率:42%
中華風の世界に暮らす少年、黄天芳(こうてんほう)。
彼は父が連れてきた少女と出会い、ここがゲームの世界だということを思い出す。
そのゲーム──中華風ファンタジー『剣主大乱史伝(ヒストリー=オブ=ソードマスター)』で、黄天芳は『天下の
大悪人』として英雄たちに滅ぼされる運命にあるのだ。
黄天芳が大悪人になった原因は、父が連れてきた少女、柳星怜(りゅうぎんれい)にあった。
成長した星怜は後宮に入り、王に寵愛され、悪女となる。
その義兄である黄天芳は権力を握り、『黄天芳破滅エンド』へまっしぐらに進むことになるのだ。
ゲームスタートは、今から10年後。
それまでに天芳は『破滅エンド』を回避しなければいけない。
天芳は義妹の星怜が悪女にならないように、彼女を大切にすることを決める。
さらに、いざというときのために『逃走スキル』を身につけることを計画するのだった。
そうして修行を続けるうちに、天芳は義妹に愛され、親友と出会う。
やがて武術を究めた黄天芳は、国の重要人物になっていくのだった。
これは『破滅エンド』を回避し続けた少年が、愛される大英雄になっていく物語。
※R15は念のためです。
※「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 16:00:00
705158文字
会話率:39%
冒険者として仲間と共に旅をしていたユーキは、仲間の1人であり10年来の親友でもあるアレクから突然別れを告げられる。ユーキは突然のことに反発するが、別れの原因はアレクがユーキのことを「嫌い」だからと言う。当然、納得するわけがない……、と思い
きや、ユーキはすんなりと受け入れる。予想とは違う反応に戸惑うアレクだったが、達観したユーキのおかげで揉めることもなく2人の別れは決定してしまう。最後の別れを告げ、去るアレクの瞳には大粒の涙が浮かんでいた。
アレクはなぜ、別れを告げたのか?ユーキはなぜ、すんなりと受け入れたのか?2人はなぜ、旅に出たのか?そして、2人の今後は?
10年前、アレクとユーキの出会った日から物語は始まる———。
※注意
本作はテーマの1つとして追放ものに近い構成をとっておりますが、復讐・ざまあ要素はありません。また、チート無双・ハーレム要素も(たぶん)ありませんので、ご理解の上でご一読ください。
※構成
本作は全13章構成を予定しております。(内容は予告なく変更する可能性があります)
各章の大まかな内容は以下の通りです。
1章 ~ 3章 …… ユーキとアレクの出会いから旅立ちまで
4章 ~ 7章 …… 旅立ち、仲間たちとの出会いからユーキとアレクの別れ(オープニングの内容)まで
8章 ~13章 …… ユーキとアレクの視点を交互に描き、エピローグまで
※更新
3章終了までは毎日投稿させて頂きます。
4章以降は、週1回の投稿を予定しておりますが、予定通りにいかない場合や、不測の事態が発生した際には、あとがきなどで報告させて頂きます。
※作者から一言
ブックマークや評価をして頂く必要はありません。(もちろん頂ければ望外の喜びではありますが)
あなたに読んで頂けるだけで、私は至上の喜びです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 13:13:12
842503文字
会話率:41%
楽木 悠斗(かぐらぎ ゆうと)は高校を卒業したばかりの引きこもり気味なVRMMORPGプレイヤー。 彼は、唯一の楽しみであるゲームの中で自分が制作したNPCたちと大事件を起こしながらも共に過ごす日々を送っていた
しかし、現実の生活は孤独で、
友人もおらず、特に目立った出来事もなく過ぎていた
ある日、買い物を終えた悠斗が、自分のアパートに帰ると、部屋の中に泥棒が侵入しているのを発見する。
泥棒を撃退しようとした瞬間、突然部屋の床が光り、意識を失ってしまう
気がつくと、見知らぬ荒廃した世界に立っていた
現代に似ているが、荒れ果てたこの世界は、彼の知っている現実とはかけ離れていた上に、自身の姿がゲーム内のキャラクターになっていた。疑問を抱えながら、人がいないか探していると、制作したNPCたちが暴れ回っているのを発見する
NPCたちの前に姿を現すが、襲われて気絶してしまう。病院で目を覚ました悠斗。そこで世界が荒廃した原因は制作したNPCたちだと知らされる
あべこべ世界に戸惑いながらも、地元の人々と協力し荒廃した世界を救うために立ち上がる
何故NPCが実体化して暴れているのか…
黒幕は誰なのか…
戦いがはじまる
カクヨミでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 01:11:42
24126文字
会話率:68%
如月稜真35歳。職業声優。彼はある秋の夜、突然女神に異世界へ飛ばされた。
「歪みをなんとかしてと言われても…。は? 歪みの原因は、俺の大ファンだった女性が転生した少女? 力をあげるから、なんとかして欲しい!?」
飛ばされた先はなんと、自分が
出演した乙女ゲームの世界だった。
──そして。女神に貰った微妙なスキルに振り回される主人公と、乙女ゲームの舞台である学園入学を目差して貯金に励む腐女子気味なヒロインとの、冒険者生活が始まったのである。様々な人々との出会い、ふわもふ、もちもちな従魔に精霊、時には神も乱入し、主人公はこの世界に馴染んでいく。
423話で、ようやく学園に入学しました!
★たま~にシリアスありの、のんびりペースなコメディです。
★お暇な時間にぶふっ!と噴き出して頂けたなら、作者としては本望です。
★人物紹介作成しました。誰だっけこれ?と思った時にご参照下さいませ。 https://ncode.syosetu.com/n3430es/
★カクヨムにも投稿してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 22:17:48
3065767文字
会話率:49%