「女神は他を愛へ導く象徴である。決して女神自身がを他を愛す事は許されない」
禁を犯した女神は呪術を掛けられて赤子になり、地上へ追放される。 伯爵に拾われた赤子はマルゼラと名付けれて大切に育てられる。侯爵令息のエルメールと運命の出会いをし
て婚約する。しかし、理由も分からず一方的に婚約破棄されてしまう。そこからが、マルゼラの試練の始まりだった。全てを失い、愛されるものから裏切られたマルゼラは生きていく意味を失くし、死ぬ事を決意して実行するが何故か上手くいかない。
こんな所に居ては駄目だと館を飛び出して旅を始める。命を絶つ方法を探しに・・・
旅の途中で訪れた、人里離れた小屋の老婦人と出会い、呪術、占術、魔法を教えて貰った事で、彼女の人生は大きく変わることになる。元女神の才能が開花し、占術師として迷える奥方の恋の悩み相談が評判になり相談が殺到する事に。 今迄の受け身だけの人生から、自分で考え行動し、時には葛藤しながらも、人助けをするマルゼラの成長と恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 10:21:25
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会話率:44%