カレン・フェーデルラントは、《狂気の才媛》と呼ばれる当代一の錬金術師。帝国騎士パウル・ゼクレスとは幼馴染だ。
そして現在、二人のいるクラナッハ帝国は、未曾有の危機に陥っていた。未知の金属生命体────《ティネル》の襲撃にあっていた帝国だが、
その第二波が近々やってくるというのだ。そこで帝国は、カレンのところにパウルを送りこみ、軍への協力を要請したが……。
※幼馴染の二人が、わりと緊張感なく国を救ったり、ヒーローがうっかり魔改造されて半機械になったり、幼馴染から一歩前進したりする話。ヒロインはやる気ない系美人。
※タイトルの「黒鋼」は「クロガネ」とお読みください。(当て字)
※以前、別名義、別タイトルで公開していた作品を改稿したものです。
※二十話ちょいで終わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 19:40:00
60239文字
会話率:36%
機械神教団【メルキセデク】が持つ粛清部隊【鉄の神兵】。教えに反する人間を暗殺することを生業とし、歴史の闇にて暗躍する存在である。
かつての哲学者の言葉によって武力交渉を否定された世界の中、人間を物理的に攻撃できるために半人半機械の肉体を与
えられ、意図的に人権所有をあやふやにされたヒト型兵器[ハイブリッド]で部隊は構成され、教団の命に従って背信者の粛清を行っている。
部隊の中でも凄腕の暗殺者と名高い少年――アーテムは、時折見る夢に不思議な既視感を覚えていた。懐かしいようでそうでない曖昧模糊な感覚に引っ掛かりを覚えながらも、アーテムは今日も暗殺に赴く。
そんなある日の休日、少年は『聖域』内で天使のような美貌と雰囲気を持つ少女と出会う。彼女は『女神』と呼ばれる崇拝の対象だったが、少年の初めての友人だった。
過ごす日々、目まぐるしく。けれど、辟易はせず。ヒトでありながら人ではない少年には、新鮮な時間。そして、彼は次第に自分の在り方について疑問を抱き始める。半人半機械だからこその、心底から湧き起こる違和感。
少女との回合が、少年の運命を大きく変える――。
これは、銃によって紡がれる粛清の年代記。
歴史の闇に存在した、暗殺者の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-31 18:34:43
54978文字
会話率:28%