地上は人間という者たちの楽園でもあった。
然(そう)していつか……。
天の生まれた刻。
そこにミカエルという存在がいた。
……それは見忘れては浮き上がる睡夢なのか……。いつの事か地上の楽園の支配者気取りでもいた人間という生命体
の存在……。
超時空間の天はそれにある生命体を……悪魔と呼称(よ)んだ。
物語は堕天使と呼ばれた存在でもある。
地上の楽園……大地というその表面にいたはずの人類。凡ての生命体。然し既に魄という精神体の存在にだけに変わってしまっていた。それにある事でしかない人間という者たちは……幾千年という刻の一点、時間の移り変わりのなか……それを見守り続けていた存在の者を知る。
いつからかそこにある場所。天の生まれた刻。熾天使……ミカエルはいた。天は地上からも遥か遠き場所……。超時空間の天の楽園は緋(あか)き石……粧青(あお)い石。魔石と呼称(よば)れた。地上の凡ての生命体に関わるそれを守護するようにもあった者だった…。
人間という存在。
魄という祈りの存在。
自然的動植物の存在。
天とは何者の存在なのか…。
地上の楽園。超時空間はそこにある生命体を統括していると思うばかり。生命体の凡ての頂点だと、そんな全能気取りの時空を超越した存在は、凡てを否定した刻に始まる誤算があった。
堕ちては燃える速度に思う。ミカエル。後のルシファーの睡夢にも似たその想いを語ろう。
この世に生まれた刻の一点、時間の移り変わりにいた。聖なる堕天使の睡夢譚を……今……これに語り継ぐ。
ルシファー回顧録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-14 16:11:40
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会話率:24%