僕は正義のヒーローの話を書くことにした。
勇者が魔王を討ち取るお話。
事実は小説より奇なりというけれど――
僕の書く物語は、僕の想像の中のお話で、僕の想像を超えたことは起こらない。
僕にとって、これほど安心で安全な世界は存在しない。
そう思ってペンを取った。
初めで書くけど、上手に書けるかな?
書き進めていくうちに、なんだかおかしなことが起きてるけど、大したことではないし、気にするほどでもないかな。
だって、僕にとっては勇者が魔王を討ち取ることの方が大切なんだから。
『さぁ、ファンタジーの話をしよう』
※ 中編作品です。ジャンルはホラーにさせていただいていますが、サイコホラーやダークファンタジーなどの要素も含んでると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 20:23:56
8083文字
会話率:12%
母さんと大家さんが結婚して、早くも二年。
ゆるゆるなラブコメとしては、絵に描いたようなハッピーエンドで。
めでたし、めでたし。
のはず、ですが……。
そうは問屋が卸さないのが、このお話です。
二年前は、次々におきるトラブルにそ
れなりにドタバタしましたが。
騒がしいだけで、僕にはこれといった実害はありませんでした。
でも、これから始まるお話では。
僕にとって、二年前の出来事がたわいもないことだったんだと思えるほどの。
とんでもないことがおきるんです。
その原因の一端を担うのは、もちろん母さんなのですが。
あくまでも一端にすぎないわけで、根本的な原因は……。
相変わらずのメンバーに、新顔も加わって。
にぎやかさを増した結果、よりパワーアップしたドタバタ。
これから僕におきることを、じっくりと楽しんでいただけたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 16:05:12
33845文字
会話率:52%
かつて僕のすぐ横にいた、星に捧げる歌。
何度でも思い出す光へ
決して消えない光へ
君へ 君だけのために書かれた、この歌が
私の、この眼に映る世界の、
永遠に語り継がれる歴史になりますように。
深く、深く、
たとえ人の世が進ん
でも、時代を時間が刻んでも
何万光年先だろうと関係なく、君の歌を歌い、
そして故に、この愛の、決して変わることのない重みが、
僕にとって、人類という歴史の、意義そして普遍である重み、そのものになるまで
天秤の器を揺るがす、絶対恒久の愛を、君に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 08:41:27
507文字
会話率:0%
夜空には星が瞬いていた。その小さな光たちは、静かにそこにあるだけで、どれほどの人を救っているのだろう。僕にとって、その星々は手を伸ばしても届かない「理想」だった。
けれど、星が手の届く距離にあるなら、それは星ではなくなるのかもしれない。
僕は今、20歳。小さな部屋でノートパソコンを開き、この物語を綴ろうとしている。自分という存在を、言葉で少しでも形にしようとしている。でも、この話は、成功した誰かの輝かしい人生の物語じゃない。むしろ、それとは真逆だ。
これは、足掻き続けた僕の話だ。誰かの星になれる日を夢見ながら、それでも手を伸ばし続けた僕自身の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 22:00:07
2753文字
会話率:38%
目覚めた瞬間、そこは地獄だった。薄暗く、じめじめとした臭気が鼻を突く洞窟。平凡な大学生である僕にとって、非日常どころか悪夢そのものだった。
意を決して、震える足を一歩ずつ踏み出し、洞窟内を探索する。すると、信じがたい光景が目に飛び込んで
きた。漫画や小説でしか見たことのない、醜悪な生物──ゴブリンだ。
恐怖で体が金縛りにあったように動かない。しかし、ここで死ぬわけにはいかない。無我夢中で武器を振り回し、ゴブリンに立ち向かう。激しい攻防の末、ついに僕はゴブリンを倒した。
その瞬間、ゴブリンの体から不思議な光が溢れ出し、僕の体内に吸い込まれていく。光が体中を駆け巡ると同時に、今まで感じたことのないような万能感、力がみなぎってくるのがわかった。まるで、世界を支配できるかのような錯覚に陥るほどの強烈な感覚。
この圧倒的な快楽に、僕は完全に魅了された。もっとこの感覚を味わいたい、もっと強く、もっと完璧な存在になりたい……。そんな危険な欲望が、僕の心を支配していく。
そして僕は、さらなる力を求めて、洞窟の奥深くへと足を踏み入れていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 19:34:15
4987文字
会話率:19%
目覚めた瞬間、そこは地獄だった。薄暗く、じめじめとした臭気が鼻を突く洞窟。平凡な大学生である僕にとって、非日常どころか悪夢そのものだった。
意を決して、震える足を一歩ずつ踏み出し、洞窟内を探索する。すると、信じがたい光景が目に飛び込んでき
た。漫画や小説でしか見たことのない、醜悪な生物──ゴブリンだ。
恐怖で体が金縛りにあったように動かない。しかし、ここで死ぬわけにはいかない。無我夢中で武器を振り回し、ゴブリンに立ち向かう。激しい攻防の末、ついに僕はゴブリンを倒した。
その瞬間、ゴブリンの体から不思議な光が溢れ出し、僕の体内に吸い込まれていく。光が体中を駆け巡ると同時に、今まで感じたことのないような万能感、力がみなぎってくるのがわかった。まるで、世界を支配できるかのような錯覚に陥るほどの強烈な感覚。
この圧倒的な快楽に、僕は完全に魅了された。もっとこの感覚を味わいたい、もっと強く、もっと完璧な存在になりたい……。そんな危険な欲望が、僕の心を支配していく。
そして僕は、さらなる力を求めて、洞窟の奥深くへと足を踏み入れていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 17:19:17
17932文字
会話率:20%
SNSでの出会いは僕にとって、忘れられない思い出。
そんなちょっとした、出来事。
キーワード:
最終更新:2025-01-02 22:37:06
841文字
会話率:3%
「俺は貴様との婚約を破棄する!」
王家主催の夜会で突如響いたその声は、僕にとって幸いでしかなかった。
野獣に襲われ、背中に傷を負い、その恐怖で話せなくなった事から傷物の『くちなし姫』と婚約者に蔑まれている僕の義姉は、ある日の夜会で婚約破
棄を叫ばれた。
それが相手にとってどれだけ愚かな行為だったかは言わずもがなで、僕にとって、いや僕らにとって随分と待ち焦がれていた瞬間でもあったのだ。
愚かな行動で破滅していく義姉の元婚約者を後目に、僕は僕の最愛を手に入れる。
※ムーンライト様で掲載済み同名小説のR15版です。カクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 18:00:00
7628文字
会話率:15%
「私と一緒に、死んでくださる?」
これが僕の人生で二度目に受けた告白だった。不幸の絶頂期とまではいかなくとも、それなりに厄介な出来事が重なっている僕にとって、それはとても魅力的な言葉であった。
この告白に応じたことにより、僕は目を逸ら
していた己の不幸、そして彼女の不幸に向き合うことになる──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 23:22:36
74447文字
会話率:46%
僕は、ひょんなきっかけから虹の橋を渡った猫たちが住む王国へ行くことになった。王国には、400年に一度入れ替わる「猫神様」と呼ばれる存在が居る。何度も転生を繰り返し、人間語も理解できる、選ばれた存在だ。その候補猫がある日、あと10日ほどで正式
に任命されるところまで来ているのに
行方不明になってしまう。猫神様は、虹の橋を渡ってきた猫たちを現世へと転生させる大切な役目を持っている。この度の機会を逃せば400年間、人間の世界に猫が転生してくることはなくなる。猫好きな僕にとって、猫の居ない400年間なんて考えられない。いなくなった候補猫の事を聞くと、僕が推し猫ているモデル猫だった。推し猫を捜しだし必ず猫神様になってもらわなければ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 21:45:21
47412文字
会話率:29%
隠れて友達を支援していた公爵子息×誇り高い孤児の芸術家
「なぁ。俺、孤児だけどさ、……俺たち、友達だよな?」
「ああ、もちろん!君は僕にとって、唯一無二の友達だよ!」
だから、僕は君を助けたいんだ。
その苦しい生活から。
そして、君の
生活を、君の幸福を、君の全てを。
僕が守りたいと思ったんだ。
……この想いは、間違っていたんだろうか?
アルファポリス他にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 12:24:34
43300文字
会話率:43%
僕にとって、君は……君こそが世界だから。
最終更新:2024-07-01 00:30:19
535文字
会話率:4%
初めてです。
下手で月並みな文章ですが、読んでいただけると幸いです。
現実世界男の子が頑張るやつです。
最終更新:2024-03-11 19:29:54
1843文字
会話率:10%
十年の歳月を重ねても、依然として僕の心を縛り続ける君へ。君は僕にとって、最高の『友達』だった。
最終更新:2024-03-11 00:00:00
1985文字
会話率:31%
『ねぇ、知ってる?人魚姫のお話。』
僕が朝の音楽室で出逢ったのは、周りより少し背が低い、華奢な少女。
彼女はいつも笑っていて、まるで太陽。
ひょんなことから僕は、そんな彼女と連絡先を交換することに。
人魚姫の話が好きで、毎晩寝る前にチャッ
トで少しづつ話してくれた。
彼女のテンポに流されるまま一緒に過ごす毎日。
それは僕にとって、とても幸せな日々だった……はずなのに。
【ごめん、もう、会えない】
彼女から突如として言われた一言。
翌日から彼女は学校を休むようになった。
電話もチャットも音信不通。
僕は彼女を探すために、立ち上がったーー。
これは、音楽が友達だった僕と、ある秘密を抱えた明るい女の子の、切なくて、悲しい、恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 15:04:23
2763文字
会話率:26%
高校の図書館は、校舎に入って廊下を抜けると現れる。図書館の壁のガラス窓から、わずかに外の光が差し込み、机を照らす。そこは僕にとって、砂漠の中のオアシスだった。僕は本を読むことに没頭した。それしか僕にできることはなかった。話しかけられたとき
以外、誰とも喋らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 19:36:17
2355文字
会話率:37%
「チュン、チュン、チュン、チュン」
鳥籠の中で鳴いている。
黒と、灰色の羽。白色の身体。ピンク色の嘴。
僕はその美しさに惚れて、2週間前、ペットショップで文鳥を買ってしまった。
毎朝起きると、鳥籠の黒いカバーを外す。すると、チュン、
チュン、と鳴きだす。
一人暮らしで恋人もいない僕にとって、文鳥の存在は大きかった。守るべきものができた、という感じだろうか。
可愛らしいものだ。鳥籠の中で、パタパタと羽ばたく姿を見ながら、僕はにやけてしまう。しばらく見て満足すると、朝ご飯を食べ、会社に行く支度をする。それが毎朝の習慣だ。
就職して3年目。そろそろ恋人でも欲しいな、と思っていたが、残念ながら恋人ができる気配はなかった。色々と試してみたけど、付き合いたいと思える人には出会わず、僕は恋人探しを諦めた。その代わり、文鳥を飼った。
文鳥は良い。面倒を見るだけで、癒される。それで不足を感じないのであれば、わざわざ恋人を作る必要なんてない。
「ね?」
「チュン、チュン、チュン、チュン」
―――ああ、そう思っていたのに。どうしていつもこうなるんだろう。諦めた、と思うと、途端に一筋の光が差してくることがある。
文鳥を飼うようになってから、餌を買うために定期的にペットショップに行くようになった。行くと言っても、2か月に1回程度だが、それでも、ペットショップにいる店員を覚えてしまい、その中の女性店員の一人と仲良くなってしまった。彼女は文鳥の飼育を担当していて、籠の中に何を入れたらいいか、とか、文鳥が元気ないときどうすればいいか、とかを教えてくれた。
その女性はスズさんと呼ばれていた。僕と同じ26歳だった。背が低く、少し太っていて、申し訳ないけど外見でハッと惹かれるようなところはなかった。でも話してみると気さくな人で、明るい人だった。
それで仲良くなって文鳥以外の話もするようになり、今度一緒にご飯でも、という話になった。そしていまや、毎日連絡を取り合うようになっている。これまで彼女ができたことなんてなかったから、本当に、毎日、にやにやが止まらない。携帯を見るたびに、彼女から連絡が来ていないかとメールを確かめてしまう。これも全て文鳥を飼ったおかげだ。恋のキューピッドだ。なんて素晴らしいんだろう。
「ほんと、お前には感謝しているよ」
「チュン、チュン、チュン、チュン」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 07:29:10
5948文字
会話率:52%
兄の死をきっかけに、生きることに疑問を抱いた主人公の雨野淳が自分を変えるにはどうしたら良いか自問自答し、今まで生きてきた19年間を振り返って、人を好きになることについて考える話。
いつまでもネガティブ思考でいたらだめだと思う。そんな自分
を変えないと。そう思ったとき、同時に、誰か人を救ったら報われるのではないか。そんなことを考えるようになっていく。
誰かを救いたいし、人を好きになりたいけど、自分を愛せない人は、誰も愛する資格なんて無い。その通りだと思って諦めていた。だけど、どうしたらいいか分からなくて考え込む中で、偶然の出会いがあり、ドラマみたいに人生が動き始める。
「青春とは、恋とは、なんだろうね」
「どうしたの? 急に」
「人は、なんで生きてるのか考えてたら、そう思うようになったんだ」
なんのために、僕は生きているんだろうか。答えは、この物語の中にある。きっと。
気づいたときには、もう千紗のことが好きになっていて、一生、大事にしたいと思うようになり、強く心に誓うようになっていく。
世の中のありとあらゆる場所で起きている深刻な話と比べたら、これは、ありきたりで普通の話。ごくありふれていてどこにでもあるかもしれないけれど、少なくとも僕にとって、いや、僕たちにとってのかけがえのない話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 09:30:14
62666文字
会話率:23%
ひつじのかぞえ歌。
ひつじを自らの干支にもつ僕にとって、同じ動物つながりだと印象に残るものだった。
でも彼らの役割は、思っていたものと違うのかも…
最終更新:2023-04-26 18:00:00
3260文字
会話率:0%
器械体操。学校へ通っていた僕にとって、緊張の時間でもある。
調子のいい時と、悪い時の差が激しいんだ。その日も壁倒立したら気分が悪くなって、少し見学させてもらった。
目の前のマットの上を、クラスメートたちは前転や後転をしながら、通り過ぎてい
く。
けれど、やがてその一人が妙な転がり方を披露してきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 21:00:00
3345文字
会話率:8%
水瀬しずくはいつだってにっこり笑顔で話しかけてくれる。
交友関係のあまり広くない僕にとって、水瀬は大切なオタク友達であると同時に、手の届きそうにない場所にいる……言ってしまえば神様みたいな存在だった。
「フラペチーノはホットが一番おいしいの
よ」
彼女が自慢げにそう言った、あの日までは――
カクヨムにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 17:12:25
29076文字
会話率:41%
夜にどこかへ抜け出したい。
それは、僕にとって、少し大きすぎる願望だった。
曲「逃避行」https://youtu.be/fHvwGy6aOt4
Twitter https://twitter.com/gazebo_pro
最終更新:2023-04-05 18:00:00
12034文字
会話率:31%
僕はクラスの中で、石ころみたいな存在だった。
誰も意識しない。
必要としない。
いてもいなくてもいい存在。
僕は、その状況をとても気に入っていた。
安堵していたと言ってもいい。
目立たず、関わらず、ただひっそりと高校卒業までの
日々を過ごす。
それがあの頃の僕にとって、何よりも重要なことだった。
そんな僕を、クラスメイトのイガちゃんが少しずつ変えていく。
「辛そうな顔をした人を見ていると、俺も辛くなる」
彼のことを疎ましく思っていたはずなのに、気付いたら誰よりも大切な存在になっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 15:07:28
78167文字
会話率:48%