ガルドは冒険者ギルド「星屑の剣」の最強タンク。
鋼の盾と巨体で仲間を守る「動く城塞」だが、心には秘密の弱点ヒーラー、リリエへの激しい片想いがある。彼女の陽だまりのような笑顔と癒しの魔法は、ガルドの傷だらけの心まで溶かしてしまう。魔王軍の復活
が迫る中、軽口な魔法使いキール、毒舌アーチャーミラと共に、命懸けのクエストに挑むガルド。だが、戦場での鉄壁の勇気とは裏腹に、リリエへの想いを告げる勇気はゼロ! 仲間たちの後押し、ドタバタな誤解、胸キュンの瞬間を経て、ガルドはタンクの殻を破り、愛を掴めるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 14:00:03
47095文字
会話率:49%
由緒ある巫女の家系・初星家の娘でありながら、巫女の座を降ろされたカヤは、使用人同然の扱いを受け、親族からも冷たく扱われ、迫害に耐える日々を送っていた。ある日、街へ使いに出たカヤは、神使たる鷺の血を引く名家・亜麻鷺家の青年、旱と出会う。顔にや
けど跡やアザがあるカヤにも親切な旱は「貰い受けたい」と初星家に頼みこむ。
なぜ自分のような者に――?
「顔のやけど跡が醜くて気に入ったから」
無邪気な笑顔で告げられる理由。カヤには到底、理解できないもので……!?
――もしかしなくても、私、とんでもなくやばい人に見初められた!?
傷だらけアザだらけの落ちぶれた元巫女が、美醜の価値観が逆転している青年に奇しくも愛される――歪だけれど、どこか奇妙な婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 23:56:05
11220文字
会話率:30%
三大陸に挟まれた小大陸。その中の熊獅国は隣国、宇關に侵攻されていた。宇關の呪術者が作った水のゴーレム軍。その巨体の中に戦士が入り槍を構えている。熊獅の剣士の刀も魔法団の火炎魔法も、ゴーレム表面に阻まれ中の戦士まで届かない。味方の死体が増え
ていく。額から血を流す黒髭の男こそ熊獅の君主、螺鈿。魔法団長が鼻髭を振るわせ馬を駆った。呪文を詠唱し火炎の大弓と二本の火矢を作る。水のゴーレムの拳を掻い潜り、中の戦士に火矢を放つ。穴が開くと突き出てきた槍を胸に受けながら二本目の火矢を放つ! 敵の喉に命中しゴーレムは水たまりとなった! 螺鈿王は困惑する。なぜ中の戦士を倒して、魔法が解除されるのか!? 団長は操作魔法の素材が敵の呪術者の魔力ではなく、戦士の生命力に由るものだと推理したのだ。魔力を持たない戦士に魔法戦をやらせるという驚くべき画期的な戦法。これこそ宇關の国が戦を仕掛けてくる動機となった事が明らかになった。熊獅の魔法団は団長の戦法を真似て犠牲となっていく。螺鈿王も愛馬に跨り剣を掲げて敵軍に駆けて行った。熊獅の勝利。
夜の盛大な酒盛り。螺鈿王も酒を飲み干している。そこへ黒髪の中年男が引きずられて来た。宇關国の国王、波多王である。彼の前に大樽が引き倒された。首の無い少年の死体が飛び出す。そこへ螺鈿が頭部を投げ寄こした。それは彼の息子、宇關の皇子、孔勳であった。咆哮し血涙を流す波多王。「熊獅を滅ぼす! 子孫を祟ってやる!」螺鈿が大剣を抜き、生々しい音と共に首を斬り落とした。
一年後。熊獅の王宮から産声が響き渡った。しかし赤ん坊を抱く助産師の悲鳴が。「これは悪魔の呪い!?」赤子の右腕は太く普通の四本分はある。戦士の様に褐色で傷だらけ。左腕は右腕の半分。しかし色白でしなやかだった。ただその顔は美しく姫の様な皇太子である。螺鈿王は一週間後、赤子を王宮から追放した。たった一人の世話係をつけて。
皇子は二十年間、苦労と愛情に包まれて成長する。そして三大陸の世界戦争の気運の高まりによって人生の大きな岐路に立たされる。デジタル科学力をもった新たなる敵の侵略。友好国だったはずの隣国からの宣戦布告。そして憎み続けた父、国王との死別。巨腕に憑りつきし呪いの力は果たして主人公・峻怜に何をもたらすのか。幼馴染み、年上の美女との恋や人工的に生まれた幻獣、更に地獄界をも巻き込む長編冒険譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 08:00:00
2157文字
会話率:11%
(主人公)エグチ マキ
自分で考えたオリキャラが傷だらけ、苦しんでいる、病んでいるなどの
表情を妄想し、絵にして視覚でも楽しむ という趣味がある高校2年生。
この趣味を誰にも知られたくないという強い意志がある
ある日、隣のクラスの男子に絵
を見られてしまった
「学校生活終わった…」っと思ったマキだが、
そんな時、彼が言ったことは「人を刺す」かもしれないという
相談だった。
それから2人だけの秘密の時間の共有がはじまった
そんなある日、不審な人物をはじめ、生き物の死骸、
低学年の行方不明などが学校周りで起こる
2人と、彼らの周りの人物、それぞれが持っている秘密を書いた
ほのぼのと学校生活を送る学生達と
学校周りでなんか危ない事件が起こっている
ハラハラドキドキの物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 22:38:26
13044文字
会話率:37%
大槻誠司は、身体が弱く、平凡な人生を歩んでいた。そのまま、退屈なほど当たり前な人生を歩む筈だった。
ある日、仕事中に大震災に見舞われて事故にあい、高所から墜落して死を覚悟すると、目の前に凶暴な熊が現れて・・・。
自分の身体が別の誰かに
なっている。全く知らない別の世界に放り出され、手に入れたのは頑強な肉体とオーガ並の怪力、そして泣く子も黙る傷だらけの顔。内在する日本人、誠司の記憶と、北の民セージの記憶。
計らずも世間から恐れられる彼は、隠者として山小屋に引き篭もる事にしたのだが、事態はそんな彼をそっとはしておかなかった。山にゴブリンが住み着いた洞窟があると言うのだ。
そんな些細な退治事は冒険者に任せればいい、と、無関心を貫こうとした誠司(セージ)。そんな彼の山小屋に冒険者を名乗る少女達が乗り込んで来て・・・。
これは、愛と暴力に生きる男と、勇者になりたい少女の物語。
カクヨムにて掲載始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 23:36:36
917378文字
会話率:50%
スラム街の片隅で生きる名もなき少年は、ある日、廃棄場のゴミの山から動かなくなったアンドロイド少女を見つける。名も、過去も、自我すらも曖昧なその少女を、彼は“ヒカリ”と名付ける。
自らの手で彼女を修理し、傷だらけの日々に少しずつ光が差し込ん
でいく。初めての笑顔、初めての涙、初めて知る“人を想う気持ち”。だが、ヒカリにはやがて“存在の終わり”が迫っていた。
限られた時間の中、二人が選んだ未来とは――。
これは、壊れかけた世界の片隅で出会った、ひとつの小さな奇跡の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 19:38:21
2022文字
会話率:26%
王国の王女 イレーネ・ヴァルディナ は、剣を振るう姫君と呼ばれるほどの実力を持つ。
外交の場で隣国の第一王子 レイヴェル・アークヴィス と出会った彼女は、その完璧な容姿と優雅な振る舞いに、瞬く間に心を奪われる。
彼もまた彼女に惹かれ、甘
い言葉と情熱的な手紙で彼女を包み込み、やがて二人は秘密裏に恋人関係となる。
しかし、その幸福は儚く崩れ去った。
突如として 「敵国と内通し、戦争を企てた」 という罪を着せられたイレーネは、祖国に裏切り者として扱われ、無実を訴える間もなく戦場へと駆り出される。
そして、憎き レイヴェル と再会した瞬間、彼女の世界は完全に崩壊する。
「……何も感じないの?」
「……何をだ?」
傷だらけで膝をついた彼女を、冷え切った瞳で見下ろす男。
かつて甘く愛を囁いた唇が、今は彼女を嘲笑するために存在する。
あの日交わした言葉も、触れ合った指先の温もりも、すべてが嘘だったのか。
――私は、利用されたのか。
戦場で敗れ、捕虜となった彼女は、レイヴェルに囚われる。
処刑されることを覚悟していたが、待っていたのは――
予想外にも、まるで恋人のように甘く扱われる日々だった。
レイヴェルは彼女を 「俺のもの」 だと宣言し、傍に置き続ける。
憎いはずなのに、時折見せる優しさに、イレーネの心は揺れ始める。
「こういうのは好きか?」
戦場では見せなかった穏やかな横顔、そして彼の胸に抱かれたときに感じる微かな安心。
すべてが策略だとわかっていながら、彼の腕の中にいるときだけは心が溶けそうになる。
やがて、彼は告げる。
「城に戻ったら、式を挙げよう。俺の妻になれ」
信じられるはずがない。
彼は、私を陥れた男。
私のすべてを奪い、戦場に追いやり、捕虜として扱った男。
なのに、涙を流す私を 「ごめんな」と抱きしめる腕は、なぜこんなにも温かいの?
――憎しみの檻の中で、彼に囚われた私は。
――このまま、愛に堕ちてしまうのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 01:28:16
18157文字
会話率:18%
結婚して2年、私は夫に妊娠5ヶ月の子供を手にかけられた。
離婚後、傷だらけの私はもう二度と愛を信じないと思っていたが、宗介が強引に私の心に入ってきた。
彼は私を守り、甘やかしてくれるが、決して「好きだ」と言わない。
「好きだよ」と、私は酔い
に任せてその言葉を口にした。
ネオンの光の下で、彼の声と笑顔が素敵で、
「もし俺が本当にどんな人間なのかを知ってしまったら、君は……俺のことを嫌いになってしまうかもしれない。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 19:00:00
92044文字
会話率:22%
シエナには二人の幼馴染がいた。
イライアスとセレスティア。
二人は顔のせいで高飛車な悪女扱いをされていたシエナと仲良くしてくれた。そんな二人が、彼女は大好きだった。
なのに。セレスティアがストーカーのせいで亡くなったのだ。
一緒にいたイライ
アスも重傷を負い、途方に暮れるシエナ。
それなのにとある貴族令嬢が、今回の事件が起きたのはセレスティアがストーカーを誘惑したからだと言ったのだ。
そのせいで自分を責めたイライアスの体調はさらに悪化し、とうとう自殺未遂まですることになる。
それを見たシエナは父親に懇願し、イライアスと結婚することになる。そして二人は療養と称して、彼の領地にある静かな別荘に移り住んだ。
それから五年。彼は以前と変わりないくらいにまで回復したのだった。
それを機に王都に戻ると決意した彼を見て、シエナは思う。これならきっともう大丈夫だろう、と。
それと同時に、思う。自分がこのまま彼の妻でいるのは、間違っていると。だから言ったのだ。
「イライアス。私たち、離婚するべきだと思うの」
その一言で、傷だらけの二人の止まっていた時間が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 14:10:00
42424文字
会話率:29%
アリエの実の両親が殺されたのはアリエが一歳のときだ。育ての養父母が殺されたのはつい二週間前だった。チェロック村は村そのものがアリエひとりを殺すために全滅させられた。いっしょに育ったキリがアリエの身がわりに殺された。キリは親友とも兄弟とも言
える男だった。キリがかえ玉になったおかげでアリエはひとり生きのびた。
もっとも。それはあとで知った事実だ。当夜は大混乱だった。ミッドナイト皇国の黒の暗殺隊が四方からチェロック村に殺到した。月のない深夜を狙ってだ。
アリエとキリは同い年だった。顔立ちも背かっこうもよく似ていた。
襲撃がはじまったときアリエはキリの父ニコラス・ニジンの手で土に埋められた。頭をなぐられてだ。死んだらどうするんだ? 気絶する瞬間アリエの頭に浮かんだ言葉はそれだった。結果としてアリエは生き残った。だが撲殺されてもよかったのだろう。死ぬのがその夜のさだめだったはずだ。生死の境をさまよう仮死状態だったから生き残った。そんな思いが強い。
気がついたときアリエは土の中で窒息しかかっていた。あわてて這い出すと村は廃墟になっていた。おびただしい血と焼け焦げ。見知った人々の死体。徹底的に破壊された家々。
たったひとり首から上のない死体がキリだった。自分とおなじ体格をした少年の首なし死体。それを見たときアリエはすべてをさとった。キリがアリエの身がわりとして殺されたと。十五年前にほろぼされたセントラル王国の王子アリキエル・セントラルとして。
アリエは死体を前に泣いた。養父母。顔見知りの村人たち。幼い子どもたち。身体中に矢が刺さり刀傷や槍傷だらけの死体ばかりだ。特にひどいのはキリの父でありアリエの養父であるニコラス・ニジンの死体だった。同一の剣によるすさまじい数の刀傷がきざまれていた。傷は深く浅く無数と言えるほどの手数で養父をさいなんでいた。養父のニコラス・ニジンは格闘拳の達人だ。そのニコラス・ニジンを斬った者もただ者ではないはずだった。
アリエはひとりずつの前で手をあわせた。涙がいちいち落ちた。
村人全員の遺体を埋めおえてアリエは確認した。生き残ったのは自分ひとりだと。全滅させられる原因であるアリエだけが残された。
おれが十五年前に死んでいれば。そうアリエは歯をかみしめた。
次にこぶしをかためた。ゆるせないと。
アリエは復讐を誓って旅立った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 19:09:58
137925文字
会話率:44%
鬼塚健太郎は、高校2年生。幼い頃に母を失い、父親は酒に溺れて暴力を振るうため、彼は内向的で陰鬱な性格になり、学校では孤立を感じている。ある日、健太郎は耐えきれず、自らの命を絶つ決意を固めた。「もう一度生きることができるなら、誰かに愛されたい
」と心の中で願う。
その時、彼の流した血に引き寄せられた悪魔が現れ、「私があなたを愛してあげる」と告げる。健太郎の血は魔法陣を描き、意識を失う直前に彼は一人の女性の顔をぼんやりと見つめた。翌日、目を覚ました健太郎は、昨夜の出来事が夢のように思える。学校に向かうと、クラスに奇妙な転校生、東が現れる。彼女は目を隠す長い髪と、傷だらけの顔を持ち、黒いコートを纏っている。東は「健太郎、あなたの血を私にくれた。これから私があなたを愛する」と宣言し、健太郎は驚愕する。
意外にも、健太郎の日常は次第に楽しくなり、東との友情を深めていく。彼は彼女が悪魔であることを受け入れ、共に過ごす中で心を開くようになる。健太郎は暴力に立ち向かう勇気を得るが、同時に東との別れが近づいていることを感じ始める……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 17:55:48
1129文字
会話率:29%
転んでしまったら、地の底で空を見上げよう。
最終更新:2023-08-11 19:29:40
205文字
会話率:0%
伯爵令嬢リリルフィア。十歳で大人びたその少女は父からの愛を一身に受けて、小さな領地で暮らしていた。領内の茶会では容姿の可憐さで他の夫人や子供たちを魅了し、父に付いて領内を視察に行けば聡明さに領民が感嘆の息を吐く。当のリリルフィアはそれらに対
して笑顔で応え、そして影で幼さに似合わない溜息を吐いた。
「ああ…あの子はやっぱり小説に出てくる主人公だわ…」
リリルフィア・テングレム・ハルバーティア
彼女は地球の日本で1度、別の人間としての生を終えていた。
日本で趣味にしていた読書で読んだ一冊の本。
どこにでもあるような物語と記憶していたその小説で登場する名称の数々を、2度目の生を過ごすことになった彼女は幾度となく耳にしたのだ。
大陸の名称、国名、地名、口にする料理の名前、最たる証拠としては、リリルフィアの父である伯爵の名前が小説では登場人物の父として書かれていた。
主人公が旅する過程で訪れる、小さな領地の領主として。
圧倒的モブな立ち位置であることを確認したリリルフィアは、そのまま平凡に生活することを念頭に過ごしていた。しかしある日、リリルフィアの前に傷だらけでぶっ倒れる銀髪の青年を目にした彼女は平凡な生活を望むなら絶対にしない行動に出た。
青年を介抱し、父に青年が自由に行動できるまで邸宅に置いてくれるよう頼んだのだ。
リリルフィアは平凡な生活を棒に振ってでも青年を見捨てることはできなかった。
何故ならリリルフィアは青年の事を知っていたから。
「主人公に会うまで過酷な労働生活の上、主人公の想い人に冤罪を着せられるのに、解決しても対して詫びられもせずに戦地で死ぬなんて、あんまりだわ!!」
ハッピーエンド主義の転生令嬢は、悲劇のヒーローを救いたかったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 10:00:00
1019571文字
会話率:39%
「私、ロヴィーサ・ペトロネラ・エールヴァールは、英雄レードルンド辺境伯アレクシス様に嫁ぎたいと思います」
妖精姫と称えられる令嬢は、整った美しい顔(かんばせ)を綻ばせた。求愛を受けたのはドラゴンの爪による醜い傷痕を持つ辺境伯。その容貌は令嬢
達が卒倒するほど崩れ、手はごつごつと硬い。他国の王太子、王弟、公爵など多くの良縁を振ったロヴィーサは夫になる男の傷だらけの手を握った。
「ええ、お断りにならないで」
ドラゴンを倒し国を救った英雄は、妖精姫と称えられる美貌と慈悲の公爵令嬢に求婚される――これは美女と野獣ならぬ、お転婆妖精姫と最強のお人好しの恋物語
大人しそうなお姫様はかなりのお転婆、予想外の言動を繰り返し英雄を振り回す。そんな妻が愛おしくて、溺愛が止まらない英雄は諦めた幸せを手に入れる
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-13 21:23:58
149521文字
会話率:43%
真っ暗闇で女の子が泣いている。
こんなところにはもういたくないと、痛そうな声で泣く小学生くらいの女の子。
気がついたら声をかけていた、ならお姉さんと一緒に海でも見に行かない?
女の子は顔を上げて、呆然と私を見た。
それでも一度頷い
て手をこちらに差し出してきたので、私はその傷だらけの小さな掌を掴んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 20:29:33
8441文字
会話率:21%
恋人の雄二が非業の死を遂げた美緒は自殺を決意する。何度も自殺未遂を繰り返すそんな美緒に、ある男が声を掛けた。「あんたの望みを叶えてやろう。あんたの命と引き換えに......」疑心暗鬼に囚われながらも、美緒はしっかりとした口調で答えた。「雄二
さんを殺した犯人をこの世から消し去って下さい。その後、私のこの命、あなた達に差し出します」と......
スクープカメラマンたる雄二は、本土の遥か南に位置する孤島『極神島』の秘密を暴きに行き、そして何者かによって殺害された。『EMA探偵事務所』代表の柊恵摩エマは、そんな美緒の依頼を受け、単身『極神島』への潜入を敢行する。その時エマはまだ知らなかった......この島が犯罪で塗り固められた難攻不落の城であった事を......
若干24才、誰もが羨む程の美貌を兼ね備えたエマは、持ち前の美貌とキャッチーな性格から、島民と上手く馴染む事に成功する。島で唯一の食堂『料亭潮風』で住み込みのバイトとなり、常に民とフレンドリー接するエマは、いつしか島民の中で人気者となっていった。しかしそんな優しく、そして親切な島民には、想像を絶するような裏の顔があったのである。
長閑な街並みに君臨する異様な近代的建物『セントジェーン病院』。
街の至る所に点在する生々しき『剥製』の数々。
謎大き『西の森』に生息する毒蛇『オオキバ』。
極神教の総本山たるベールに包まれた『剛健神社』。
地底深くに張り巡らされた迷路とも言える『洞窟群』。
そして......
足を踏み入れただけで『死』が訪れると言われる『死の岬』などなど。
この島に存在するそんな全てのキーワードが、エマを待ち受ける『罠』であり、そしてまた『地獄への道』であった事など、島に着いたばかりのエマは知るよしも無かった。何度も傷つけられ、何度も殺されそうになりながらも、0%の死地を確実に潜り抜けていくエマの姿は、正に『傷だらけGOD』!
涙あり、笑いあり、怒りあり、人情あり、愛あり、そして別れあり......そんな全ての感情が、完結までの40万文字にはぎっしりと詰め込まれています。エマそしてその仲間達が繰り出す壮絶なるサバイバルミステリーを是非ご堪能下さい!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 00:00:00
363836文字
会話率:34%
幼い頃、暴漢に襲われたせいで顔に酷いけがを負い、母を失った美弥子。
醜くなった自分の顔を受け入れられず、鬱屈した日々を過ごしていたある日、彼女は傷だらけの一匹の狼と出会った。
最終更新:2020-09-21 21:08:29
22360文字
会話率:26%
自称不良、鐘城翼は突如異世界に転送られてしまう。そこは魔法と堅剛な城、そして『アームドナイト』と言われる巨大な人型兵器が存在する国コルド。そんな日本とは離れた場所で帰る方法もわからず途方に暮れていた翼だが、突如空から傷だらけのアームドナイト
が堕ちてきた。落下の衝撃で気を失った翼を起こしたのは自分と全く同じ顔の青年だった。
※作中過激な描写が出る可能性があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 20:00:00
6901文字
会話率:54%
ー怪我はねえか、坊主達
そう言った男の顔は傷だらけだった
ーーーーーー----------
超絶王道冒険譚です。
最終更新:2020-02-10 00:52:22
6552文字
会話率:50%
その男は全身傷だらけだった。
身体も顔も、痛々しい裂傷や火傷などばかり。
その傷多き顔には表情がない。
しかし窪んだ両眼に宿す仄暗い光だけは、消えることなく見つめている。
強大な力を手にし、称賛を受け、栄華を極める者、異界人た
ちを。
――男は動き出す。
世界の理を歪め、人々の心を支配し、意のままに操る者――異界人たちを、元いた世界へ送り返す為に。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
異世界から来た人たちを、傷だらけのおじさんが一生懸命元の世界に返してあげるお話です。
評価等よろしくおねがいします。
カクヨムでも掲載しています。
↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890417797 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 20:59:42
93291文字
会話率:36%