さよなら
そんな事を、先生に言われ
私は一人廊下を、とぼとぼと歩き散らしていた
廊下の向こうには、桜の木が硬くつぼみを、こしらえながら
そのにぎやかなムードを醸し出す生徒の群れを、傍観している
私は、一人、その光景を、校舎の窓から、眺めて
いたが
それは全く、無慈悲なほどに無意味に感じられた
ただ、時計が、廊下で、かちりと、だれも居ない私に、意味のないような時間を続けさせた
帰り道、どら猫を、揉み
滅多に食べないコロッケを買い
道原で、それを、食べ
帰る
虚無だ
何から何まで、すべてが、無意味に感じられる
時間がないのではない
何をやる時間かが、分からないのだ
残された、時計は、誰の時間かもわからない虚無を、刻み続け
私は一人、目玉焼きのように、それは、夕食での出来事だが
出されたそれは、半熟で、それを、ぐじゃぐじゃに、黄身を、混ぜ
私は、一人、椅子に座っていたが
真実、私は、一人、テーブルの囲まれた中
立ち上がって、それを見下ろしていた
しかし、目の前の私は、それを、口に運ぶ
ただ、黄身と白見の卵の味が、そこにはあり
私は、それを、飲み込み、いつ消費されるか分からない
エネルギーのガソリンを、舌の上に、載せていた
ジーザス
私は、無意味なのだ
何にも感謝できず
ただ、ここにいる
私は、無味なのだ
ジーザス
神も仏も、私を救うかもしれないが
人は、私を救うのだろうか
私は、無機物的に、そこに存在する
石に、過ぎない
利用価値を、投げ捨て、いずれ、コンクリートの中で、動き暴れだす
そんな自然的、因子
なのだろうが、それは、社会性を、ことごとく欠いている
私は、誰なのだろう
私は、だれなのだろう
私は、私は、私なのだろうか
私は、どちらにしろ、私ではない
私は、目の前で、目玉焼きを食べている人ではない
私は、その後ろで、何かを言っている人でもない
ただ、眠り、私を見ている、あなたは、私なのであろうか
私は、欠陥か、血管か、赤血球か白血球か
壊れずに、存在し続ける
私は、本当に、私なのか
その会社の事業主は、壊れずに、そこにいる
ただ、この社会には、適応できているのだろうか
私は、私であろうか
この仮面が、ぼろぼろと、落ち続ける
皮膚のない私は、私なのであろうか
これを書いている、私は、私なのであろうか
私は、私でないとしたら、私は正しいのか
私の行いは、正しいのか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 06:21:03
5933文字
会話率:11%
世界はどうにも狭いのだ。天上の獣、裏社会から一般学生、私立探偵、サラリーマン、カフェ店員にコンビニバイト、忍者に精霊、極道、変態、殺人鬼、何から何まで、みんなみんなただ今を全力で生きているとどうにもこうにも人生が絡み合ってしまうのである。
最終更新:2024-04-23 00:08:24
21471文字
会話率:43%
片付けられない私。
___今まで、実家で!
何から何まで、お母さんがやってくれていた。
最終更新:2020-06-28 03:00:00
1334文字
会話率:9%
28年間、何一つ自分で決めた事がない男性で
しかも......!? 母親大好きの『マザコン男』
何から何まで、全て母親の言いなり。
そんな男性が初めて母親以外に好きな女性が出来たのだが......!?
最終更新:2017-12-08 12:16:07
1256文字
会話率:16%
地脈、と言う物がある。
霊峰と呼ばれる、主に大小様々な山の霊穴から涌き出る、多種多様な力を有する霊脈がそうだ。
そしてこの地上に存在しているならば、誰もが気づかず、しかし誰もが恩恵を受けている。
それは何も人間だけではない。
野生の動物も、海を往く海洋生物も、空を飛ぶ鳥達も。
―――そして、この世の者ならざる者達も。
この物語は、そんな地脈に関わらざるを得ない少年少女達が織り成す、バトルあり、ラブコメあり、コメディーありの、可能な限りゆるーい物語である。
※基本的に関西弁(作者は大阪弁と言いたい!)で話は進行します。
関西弁が苦手な方、方言が読み辛い方は、特に気を付けて下さい。
※尚、作者が実力不足の為、ついついシリアス系に走ってしまっても勘弁してください。
※この物語に登場する、団体、人名、価値観から何から何まで、全てフィクションです。現実とは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-01 18:00:00
89203文字
会話率:22%