夏休み目前のとある日の放課後。
高校一年生の弓山和悠(ゆみやま かずひさ)は、科学部の部室で一つ上の先輩、佐伯菊莉(さえき きくり)と共に実験をしていた。
スマートフォンと電化製品を繋げた、便利家電の開発。
いつものくだらない実験の
はずだった。
突如襲い来る頭痛と目眩。
脳裏に浮かんだ「systemerror-コード022」の文字。
目を覚ますと、そこは鬱蒼とした生い茂る森の中。
木々の合間から覗く青空と陽光。
立ち上がる和悠が耳にしたのは、自身の身体から発する金属音とモーターの駆動音であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 12:30:00
20274文字
会話率:35%
【桜の朽木に虫の這うこと シリーズ第2作】
父・似嵐鏡月(にがらし きょうげつ)と兄・アクタの壮絶な死から半年。
ウツロは佐伯悠亮(さえき ゆうすけ)と名乗り、高校生活を送っていた。
彼を救った真田龍子(さなだ りょうこ)との間柄もよ
く、充実した毎日を過ごしていたが、いっぽうその背後では謎の組織が動きはじめる。
星川雅(ほしかわ みやび)を目の敵にする刀子朱利(かたなご しゅり)、南柾樹(みなみ まさき)とはライバルの氷潟夕真(ひがた ゆうま)も、どうやらその組織と関係があるようだ。
また、似嵐鏡月に父親を殺害された少女・万城目日和(まきめ ひより)も行動を開始する。
ウツロは彼女に何を思い、どう動くのか。
宿命に翻弄される少年少女たちの新たなる戦いが、いま始まる――
<作者から>
※本編の前に、第一作のあらすじを掲載しています。
※ほかのサイトにも投稿しています。
※本作はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
<シリーズリンク>
桜の朽木に虫の這うこと
https://ncode.syosetu.com/n8299jg/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 21:00:00
19151文字
会話率:40%
「いきなり犯人逮捕!そこから始まる驚愕の展開とは──」
コンテナ埠頭で発見された、「サモトラケのニケ」を模した奇妙な死体。
警視庁捜査一課の刑事、氷室と相棒内海は、その異様な光景に言葉を失う。
その直後、氷室たちは偶然にも激しいカーチェイ
スの末にひとりの男を逮捕。
男の名は佐伯──。
そしてその男の車からは、埠頭の被害者、そしてそれ以外にも多くのDNAが検出される。
これを皮切りに、氷室と佐伯の戦いが幕を開けた──。
本質と執着が絡み合う、未曾有のサスペンス!
連続殺人事件の奥に潜むものとは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 19:41:19
12411文字
会話率:31%
錬金術師、エレノア・ハフスタッターは言いました。
「失敗は成功の母と言いますが、錬金術ではまさにその言葉を痛感します。そもそも『失敗することすらできない』んです。
錬金術の一歩目は触媒に魔力を通すこと。これを『通力』と言います。この一歩
目がとにかく難しいんです。錬金術を目指した人の約八割はここで挫折すると言われています。
もちろん通力ができたからと言って錬金術が成功するわけではありません。今度は触媒と素材を魔力で満たす必要があります。これを『魔力飽和』といい、この状態になって初めての錬金が始まります。
このとき魔力が少なすぎたら錬金は始まらず、多すぎると触媒が焼けて駄目になります。
また、属性値の高い素材の場合には魔力飽和させるための必要魔力量も当然膨大になるため、魔力の少ない人はここで断念せざるをえません。
そして最後に魔力飽和状態を維持し、生成したいもののイメージを魔力に乗せて素材に送り込む必要があります。これがまた難しい。
魔力量を一定に保ちながら作りたいもののイメージを送り込む。この二つを同時に行う作業で心が折れる人が大勢います。反対に言うと、ここまでできれば『錬金術師』を名乗ってもいいのかもしれません。
『通力1年、飽和2年、錬金するには後3年』。一人前の錬金術師になるには6年の歳月が」
「……できたかも」
「必要だと言われてってえええええぇぇぇぇぇぇ!? で、できちゃったんですか!?」
これはとある魔法の使えない、だけど器用な少年が、錬金術を駆使して魔法を使えるように試行錯誤するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 18:31:45
229449文字
会話率:45%
世界中に【夢見の摩天城】と呼ばれる巨大なダンジョンが現れてから約20年。
人類はレベルとステータス、そしてスキルという超常的な力を手に入れた。
ダンジョンの完全攻略を目指す冒険者の一人、佐伯 奏多(さえき かなた)。
順調に攻略を
進める奏多だったが、不幸にも第80階層のフロアボスに敗北。
しかし仲間たちの助けもあり、特殊なアイテムを利用して彼は10年前に回帰することとなる。
「もう二度と、同じ失敗は繰り返さない……そのために必要なのはあのスキルだ!」
未来の知識で彼は知っていた。
一周目で辿り着けなかった完全攻略を成し遂げるために必要な、隠しスキル〈共鳴〉の存在を。
奏多は〈共鳴〉と未来の知識を駆使し、最下層から世界最速でダンジョンを攻略していくのだった。
他サイトでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 12:00:00
59265文字
会話率:29%
中等部二年の西原詩音は、担任教師の佐伯に憧れる少し弱気な女子生徒。
一方、趣味のRPGを公式に部活動にするため、仲間の白岡彩乃や香坂夢莉と奔走。
その筋書きは、詩音を部長に据え、顧問を佐伯先生に依頼する作戦だった。
果たして詩音の恋
の行方と部活の運命は…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 10:00:00
363480文字
会話率:43%
注意●この作品は今後、詩音たちRPG同好会のゲーム内での冒険譚や、日常での騒動を描く連作ショートショートとして続けていく予定です。
中等部二年の西原詩音は、担任教師の佐伯に憧れる少し弱気な女子生徒。
一方、趣味のRPGを公式に部活動に
するため、仲間の白岡彩乃や香坂夢莉と奔走。
その筋書きは、詩音を部長に据え、顧問を佐伯先生に依頼する作戦だった。
果たして詩音の恋の行方と部活の運命は…
■以下、ネタバレあり!
とあるきっかけでRPGという趣味に出会った中等部二年の西原詩音は、仲間の白岡彩乃と香坂夢莉の二人を巻き込んで、RPGを学校の公式な部活動にすることを思い立つが、顧問の教師や所属生徒の最低人数の確保に難航する。
詩音が担任教師の佐伯先生に想いを寄せていることを知る彩乃と夢莉は、佐伯先生の趣味もRPGであることを知り、一石二鳥とばかりに詩音と佐伯先生の相談の席を用意する。
成り行きでその席に居合わせた先輩の神楽樟葉も加え、後日改めて佐伯先生のRPGをお試し体験する四人だったが、その臨場感と迫力に圧倒されてしまう。
自分たちの心に深い印象を残した佐伯先生のRPGに感化され、夢莉と樟葉はさらにもう一歩、詩音のためではないRPGの部活動化実現に踏み込んでいく。
夢莉に恋する幼馴染みの涼太も加え、最低人数条件を満たし、RPG同好会として暫定発足を迎えた一方で、進展しない詩音の佐伯先生への片想いは、突然の樟葉のライバル宣言で混迷を極める。
開き直った詩音の一念発起でついに積極策に臨むが、少しずつ変わってゆく日常の中で、それぞれの想いは未だ冒険の途中を彷徨っている…。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 10:00:00
49620文字
会話率:42%
王道の異世界転生って何!?私、大きな孫もいるお婆だったんだよ!!「あ、これ、えーとなんだっけ、名前は思い出せないけど、孫娘とやってたゲームだ」と気が付いた。しかもだよ。私の、この容姿。この声。この境遇。そのゲームの主人公の女の子と、そっくり
なんだよなあ。攻略?いや、婆には無理です、固くて古い頭なんです!ハンサムさんたちも孫の歳!私は前世と同じ、調理人になるんだぁ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 20:00:00
108799文字
会話率:44%
最近、弟はご機嫌だ。ヤツが思いを寄せている女の子、サナさんとの仲が進展しているからだ。ヤツはもう有頂天で、頭の上に大量の花を咲かせている。あの花だけで庭が作れそうだ。それでか知らないが、ふと思ったんだろう、自分は幸せだけど、兄貴はどうなんだ
?と。(本作は、拙作「庭作シリーズ」の第三弾です。前作をお読みいただいた方がよりお楽しみいただけるかと思います。お兄ちゃんの「過去の女」編です。相変わらずのふんわり設定ですが、どうぞよろしくお願いします!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 20:00:00
10551文字
会話率:42%
僕の弟には、とても気になって誘ったり声をかけたりしている女の子がいるらしい。だけどその子の従姉妹さんが、ことごとく邪魔して弟を遠ざけようとするらしいんだ。兄の僕のひいき目かもしれないけど、弟はいい男だし、庭の設計士として歴史に名を残すほどの
天才だと思うんだけど、一体なんでだろう?
(この物語は、拙作「とある庭師のユーウツな日々」シリーズの続編となります。前作をご一読いただけますと嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 20:00:00
11135文字
会話率:55%
エイジ達魔王国、同じ地の国々、そして神。その世界に生きとし生ける者全てが力を合わせ。多くの尊い犠牲を払いながらも、彼らは水神討伐に成功する。
しかし、勝利の安堵に浸ったのも束の間、真に世界を滅ぼす厄災が顕れる。
力を使い果たした彼らに
、最早抗うこと叶わず。奮闘虚しく、全ての命が絶たれてしまった。
そんな世界で、ただ一人生き残ったエイジは、最後の力を用いて時間の遡行を試みた。大きな絶望と、僅かな希望を胸に。
『今度こそ、世界を救う為に』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 00:00:00
73169文字
会話率:64%
ある日突然異世界の魔王城へ転移させられた青年、エイジ。彼は成り行きの末、魔王に認められて魔族の国の宰相(さいしょう)、すなわち国家の運営においてのトップを担う立場で、異世界生活を送ることとなる。
チート級の強力な能力に恵まれ、その強大な力
を振るいつつも、失敗や挫折を経験しそれを乗り越えていく。努力と試行錯誤を重ねて魔王国の宰相として異世界を生き抜き、現代の一般及び専門知識や異世界の道具に知恵、魔族達の力や魔術を用いて、魔族の国を発展させていく異世界転移物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 00:00:00
1090553文字
会話率:63%
三十五歳の冴えないおっさん、佐伯大輔は、『ライフ・オブ・クエスト』、通称『LOQ』というゲームに似た異世界に転生していた。それも自分と同じ年齢の不遇のおっさんキャラ、『レオン・アダムス』として。
レオンはゲーム内における主人公の仲間となる、
主要キャラの一人だが、最弱職と言われる『放蕩者』なうえ、ステータスの成長にかなりクセのある嫌われ者の不遇キャラだった。しかもマルチエンディングなのにもかかわらず、ほとんどのシナリオルートで最終的に死亡するという、なんとも悲しいキャラクター。
……いやだ、もっと人生を楽しみたい。もっともっと趣味を楽しんで、美味いメシと酒を味わいたい!
レオンとして覚醒した大輔は、前世で『LOQ』をプレイした知識を活かして、死なずに世界を平和にする方法を模索していくことに決める。
それと同時に、異世界でもマイペースな人生(ライフ)を、心の底から満喫すると決意する。
これは三十五歳のおっさんが、同じ三十五歳のおっさんキャラに転生し、新たな人生を自分らしく生きる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 19:10:00
140132文字
会話率:36%
※毎週[水]曜日[18時]更新です。
※部分的にグロ注意、フラストレーションのたまる展開注意! 割と地味かつ過酷な感じのお話です。ハッピーエンド目指してますが。
「不遇な人生を歩んだ男、佐伯陽は、とある冬の日に、その生涯を終えた。だが、そ
の死は、決して彼にとって、終末でもなければ、安息でもなかった。無限に繰り返される生と死の狭間で、彼は二度と生まれないことを望んだものの、ふとしたきっかけで、結局はとある世界に転生する。『世界の欠片』なる力を手にした彼が、探し求めるものとは……」
というわけで、ありがちなチーレムものの作品……をなぞったつもりが、どうしてこうなった。特に序盤、グロ認定されましたorz
どちらかというとじっくり展開にする予定ですし、次々美少女を登場させて、次々服を引っぺがすようなつもりもありません。
基本的には週一回の更新を目標に続けています。なお、可能であればという条件付ですが、夏と冬に「不幸祭り」と称して集中連載をしていたりもします。
※済みません、とりあえずですが、タイトルを原題に戻しました!
今後どうするかは、まだもう少し考えさせていただきます m(_ _)m
※旧題「前世で不幸だった俺が異世界でも不幸な人生を歩みつつチートで不老不死を目指す」
※原題「ここではありふれた物語」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 18:00:00
6765521文字
会話率:45%
主人公の高橋は同じクラスの佐伯さんを心から恐れていた。佐伯さん、いや、彼女のことを名字で呼ぶものは少ない。みんな彼女を宇宙人と呼んだ。日本語を話さず、日常会話はすべて「ピポピポ」。そんな人間が隣の席にいるのだから、高橋にしてみればそりゃ怖
い。ピポピポとしか話さない彼女を、高橋は「もしや本当に宇宙人なんじゃないか」と疑うようになっていた。佐伯さんへの恐怖と疑惑を打ち砕くべく、その住処を暴き、彼女が人間であることを確認するため、放課後彼女の帰路を付けることに……。
とある理由から宇宙を目指す宇宙人こと佐伯さんと、ひょんなきっかけから佐伯さんを好きになってしまった高橋。
ある夏の日、花火大会の夜にふたりは自転車に乗って宇宙へ行く。
※カクヨムにも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 06:20:00
9743文字
会話率:28%
うだつの上がらない中間管理職の俺こと|佐伯 翔太郎《サエキ ショウタロウ》は、ブラックな職場と妻の|佐伯 瑞穂《サエキ ミズホ》との関係性に悩んでいた。
そんな翔太郎の唯一の希望はひとり娘の|依知佳《イチカ》だけ。
依知佳のおかげで何とかメ
ンタルを保てていた翔太郎だが、ある日突然、妻の瑞穂から浮気の告白と離婚を言い渡される。
失意の中、翔太郎は追い打ちをかけるように何者かによってマンションから落とされてされて・・・
気付けば20年前の世界。高校生の時代にタイムリープしていた。
記憶がまばらな状態となった翔太郎。心が身体に引っ張られいくことにも気づかず、日々奔走迷走する。
高校の同級生である瑞穂と1からやり直せるのか、少しずつ戻っていく未来の記憶で、今度こそ全部取り戻せるのか・・・
ヘタレ主人公が綴るやり直しの物語のはじまりです。
***************
主人公は無双しません。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 07:00:00
246427文字
会話率:43%
俺、佐伯。オタクだ。恋愛なんか縁もないと思ってたけどなんか急に告白されたんだが?しかも相手はめっちゃ可愛いし、俺、何かした?
最終更新:2024-09-21 21:47:37
6601文字
会話率:57%
藤宮周(あまね)の住むマンションの隣には、学校でも一番の人気を誇る愛らしい天使が居る。
天使と呼ばれる程の美貌を持った優秀な少女――椎名真昼と、特に目立つこともない普通の生徒である周は、隣人といえど今までもこれからも関わる事もないと、思
っていた。
雨の中、ずぶ濡れになった天使と出会うまでは。
「借りは返します。ところで、お部屋片付けた方がいいですよ。ひどい有り様でした」
「余計なお世話だ」
傘を押し付けたことから始まる、ちょっと言葉がきびしい天使様との関係。
風邪を引いてしまい看病してもらったり、不摂生をとがめられご飯を作ってもらったり、共同作業(部屋のお掃除)をしたり、二人でお出かけしてしまったり。
最初は素っ気なかったものの次第に甘えるようになる真昼と、最初はめんどくさがりの事なかれ主義だったのにいつしか懐に入れてしまうようになった周。
これは、素直ではない二人の歩み寄りのお話。
※GA文庫様より第3巻9/15発売頃予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 23:00:00
885373文字
会話率:50%
若くして宮廷魔導師になったヴィルフリートが上司ににらまれ飛ばされた先は、変人の巣窟「ただ飯食らい」の第二特務室だった。
成り行きでそんな変人達の頂点である室長エステルの専属シェフに任命されてしまい、仕事逃亡の阻止や餌付けに精を出す日々が始ま
る。
気がつけば本職より板につき始めているエステルの料理人業兼従者業。最初は不満だったのに段々満更でもなくなりつつある状況に困惑し始める。こんなことで夢の筆頭魔導師になることはできるのか。
これは苦労人ヴィルフリートが、はらぺこの上司エステルのお世話を焼きつつなんだかんだほだされていくお話。
【本編完結済み】
カドカワBOOKS様より5月10日に発売予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-08 23:06:37
472941文字
会話率:40%
腹ぺこな上司の胃をつかむ方法の小話集。
季節のイベント系小話や本編には時系列的に入らないものを収録。シリアスさは多分ゼロの本編の二人の仲睦まじげなお話中心です。不定期更新です。本編はシリーズからどうぞ。
最終更新:2018-05-12 19:17:49
26879文字
会話率:38%
ガ島・転進(撤退)『八十周年記念』作品
島の砂浜から日本兵の『穴の空いた鉄帽』が出てきた。
自分(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制された。
階級は「陸軍少尉」で
ある。
ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされていなかった。
数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。
船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入る。
暫くして突然、拡声器から、
「この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう」
の発令があった。
第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である。
自分は入隊当初から「死」は当然、覚悟していた。
暫くして拡声器から、
「総員、甲板に集合~!」
の号礼がかかる。
兵装を整え、急いで甲板に集合する兵士達。
全兵の士気は上がっていた。
第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。
「これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!」
佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。
「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」
揚陸後、突撃開始。
数十分、いや数分?
猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受け、自分は『幽霊』と変わった。
この作品は戦後八十年、幽霊と成り転生した再生兵達がこの小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵士の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の再生兵』を通して描いて行きます。お楽しみ頂けたら幸いです。
参 考
死者19,200人
内、戦闘による死者8,500人
*餓死・戦病死10,700人
転進兵(撤退兵)10,652人
* なおこの作品は、著作権を放棄したものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 05:28:51
58790文字
会話率:43%
毎日違う登校風景。佐伯鈴香の1日が始まる。
最終更新:2024-08-18 18:24:16
2030文字
会話率:36%
高校の昼休みにかわされる男女の何気ない会話。
最終更新:2024-08-03 23:07:44
1071文字
会話率:50%
広告代理店で働く遠藤真司は、噂を操る不思議な力に目覚める。彼はその力を使って競合他社を陥れようとするが、事態は彼の制御を超えて悪化していく。真司の元教え子である佐伯心陽も同じ力に目覚め、二人の力が相まって現実世界そのものが歪み始める。
警
察や元恋人の速水玲子らも巻き込まれながら、真司たちは噂の力の本質に迫っていく。それは古来より伝わる言霊の力だった。しかし、その力を極限まで高めると、現実を書き換えられると同時に、言葉そのものを蝕んでいくという恐ろしい真実が明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 07:20:00
23520文字
会話率:38%
お局からの攻撃に疲れ果て命を断とうとした私の目の前に、美しい女神が現れた。これで私も一発逆転かと思いきや……。
女神から力を与えられた私は……世界を七色に光らせる!
寂しい夜に、疲れ果てた日に、寄り添ってくれるのは七色の光。
最終更新:2024-08-17 20:47:25
5079文字
会話率:28%
俺は人の心が読めるスーパー高校生。
しかしその能力には、大きな代償があった。
それは、『全裸の時にしか発動しない』という極めてリスキーなものだった。
そんな力と付き合いながら、ある日俺は銭湯で偶然恋のライバルと出会う。
心を読んでライバ
ルを蹴落とす?そんな小さな男じゃないさ。
これは俺が心友を得る物語……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 08:19:10
7323文字
会話率:40%
敗北した元魔王陣営の女、元宮結は今日も時給1450円で派遣社員として働く。
そんな結の目の前に突然現れた元彼。
「もう一度やり直さない?」
昔のまま、独特の甘い声で囁かれた言葉に、結の返事は……。
最終更新:2024-05-26 19:36:02
7091文字
会話率:37%
失意の中、どしゃ降りの雨に晒されたアイドル候補生ーー谷口穂香は佐伯涼真と出会い、彼女に少しの変化と大きな影響を与える事となる
文字数1000~1500・全十二話
最終更新:2024-08-15 00:00:00
14034文字
会話率:63%
高校2年の夏、ふと友人の長谷川から何か霊が憑いてると言われた永田。
長谷川から紹介された霊が視えるという1年の佐伯を通じて、自分になにが憑いてるかを知った永田は、過去に起きた消えることのない後悔の塊と向き合う事になる。
ボーイズラブとして
ますが、ライトな傾向になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 00:40:08
50445文字
会話率:38%