人は中枢神経系をも機械化した完全義体化に成功し、不老を実現した––––。
2145年、都市国家・アスター・シティ・ステイトには生身の肉体の記憶がないレイラ=エマ=シエルという完全義体の女がいた。彼女は特定の組織に所属せずに仕事を引き受け
る〝ノマド〟として生活していた。そんな彼女にはS級ハッカーとして〝OWL〟という裏の顔があった。
レイラはある時、完全義体化が実現したことで人々の『死』に対する意識が希薄となった時代、完全義体への移行に際してリアルな死を実感するために死を届ける国認可の仕事である『死贈』の依頼を引き受ける。ターゲットは都市国家を牛耳る大企業・シンドウ社常務取締役のマルト=ジンカワ。レイラは彼を殺すことで手にした、死の瞬間を記憶したデータによって依頼による報酬とOWLとして参加する〝首なしヘドバン〟の違法オークションで莫大な金を得るはずだった。
完全義体化したマルト=ジンカワから違法オークションの参加とOWLである証拠を突き付けられたレイラは、彼の管理下にシンドウ社特殊捜査部への所属を求められた。反対するレイラだったが、マルト=ジンカワのシンドウ社とアスター・シティ・ステイトの癒着や汚職、不健全な経済体制を崩壊させて再構築するという真の目的を聞かされる。また、マルト=ジンカワは、その生い立ちから自身を人なのか、機械なのか、自分に魂(アニムス)は存在するのか疑問を抱いているレイラに対してシンドウ製の義体を手がかりに内部からのアクセスが出来ることを話す。
レイラはシンドウ社特殊捜査部への所属して蔓延る犯罪を解決しつつ、シンドウ社と都市国家の体制への挑戦と自身のルーツを探る決意を固めるのだった。
※章ごとに完成させて更新していく不定期更新となります。アニメ的に書きたくて、章がいわゆる1期、2期……的な感じで1話完結ものもありながら章全体のテーマ、物語全体のテーマに触れていくって形で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 19:06:41
104294文字
会話率:36%
事故で首の骨を折り、手脚が動かない四肢麻痺と成り一瞬にして人生が変わった企業戦士。
育ち盛りの息子の父親でもある働き盛りの40歳、立つことも指さえも動かせない重度障害の身体、医者からは施設入所を告げられる。
自宅で妻子との暮らしを諦めるたく
ないが、肩から下がまったく動かない体でも働けるようリハビリに必至で取り組む。しかし破壊された中枢神経は治療できない。リハビリにて鍛えた手腕の残存機能を最大限活用して、パソコンによる在宅勤務の道を切り拓いていく。
介護なくしては暮せない身体障害は家庭に仕事に、そして時間と共に家族の将来にも及んでいく。
愛猫たちとの離別や妻との死別を重ね、家庭も崩れていく。
寝返りすら自力で出来ないベッドで天井を見つめる日々。
逝ってしまった歴代のネコたち、そして死別した家族たちは大きなエネルギー集合体に還りそして新たな生命として、
解かっている様な心を有して自身の暮らしに入って来る、真理を実感してい行く。
心折れながらも進み、心を今に置き絶望から生き直す力を、ネコたちの不思議で達観した力を見習い日常を培う。
なぜ私、なぜ我が家にという、不条理には因果はなく、いつどこにでも起きうる器量が自分自身を支える糧と成っていく。朝から就寝まで介護ヘルパーさんと暮らす日々にて、二度目の人生を日常として捉えられる様に成っていく。禍福は紙ひとえで、とらえ方次第でどちらにも変わる。心折れながらも進み、心のしなやかさと絶望から生き直す力を、ネコたちを通じ培う。
今、健常の誰にでも起きうる突然に襲われる、寝たきり障害と介護、家族たちの暮らしと人生の難破。人生は喪失のプロセスとレジリエンスそのものであることを会得し、心穏やかに暮す日常を取り戻す。
心を今に置き、重い障害を受け入れるまでの苦悩と葛藤の25年間のノンフィクション物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 16:00:00
60337文字
会話率:17%
珈琲は日常にある魔法の飲み物。中枢神経に作用してヤル気を引き出し ある時は人生を変えるキッカケになるのかも。
最終更新:2018-10-17 23:04:09
2591文字
会話率:20%
天才博士が『寄生虫』と言う名の装置を発明した。その装置の目的は・・・。そしてその結末とは・・・。
このお話は博士と私のショートショートストーリーです。短くまとめてありますのでスマホにも最適です。
しまもん 様からいただいたお題『寄生虫』と
oga 様よりいただいたお題『羽化したら人類が滅亡するエイリアン』に基づいて書きました。
博士は必ず読者の期待を裏切ります。楽しんでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-28 23:27:55
738文字
会話率:82%
博士は長年の研究をへてついに『物質転送装置』を開発した。それは人間だろうと物だろうと自由に転送できる画期的な発明だ。この発明の結末は・・・。
このお話はフィクションです。また、不都合があるため、食事中は絶対に読まないでください。
SFと言え
るか疑問です。小話と思って笑って許せる寛容な方限定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 00:30:03
989文字
会話率:98%
高度に科学技術の発達した近未来の日本。脳から発せられる神経パルスの完全解読は、仮想的な中枢神経系のエミュレートを可能とし、完全没入型の仮想現実デバイスが発明される。
程なくして、完全没入型の仮想現実デバイスを用いたオンライン ゲームが発
表された。『Raison D'etre Online』(レゾン・デートル オンライン)である。
かつて数多のオンライン ゲームをプレイしてきた最上 健太(もがみ けんた)は、しかし、プレイ時間の多寡が絶対的な差となっていたその世界で、2位集団にも取り付けない二流プレイヤーだった。
そんな彼が、『Raison D'etre Online』の世界で頂点を目指して駆け上がっていく。
【主人公最強、ご都合主義、ハーレム要素満載。ファンタジーからエセSF、戦記や内政系エピソードまで、構想1時間でごちゃ混ぜにしたカオス小説】
※作者ライトノベル素人につき、文章は硬くて重いかも知れません……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-28 19:00:00
91930文字
会話率:18%