わたしは、悟った。
好きな人と人生をすごそうなんて考えるのは、馬鹿げている、と。
わたし、アサレアには二回ほど死んだ記憶がある。
どういう因果か――もしかしたら、わたしの魔女の血がそうさせたのかもしれないけれど、わたしはどうやら、死
んだら過去に戻ってしまうようだ。
いつまでループが続くのかはわからないけれど、一回目の人生も、二回目の人生も、死んだ後に十六歳のわたしに戻っていた。
そう――一回目の人生では婚約者、二回目では夫だった男から、プロポーズされる一年前に。
そんなわたしの人生は、一回目も二回目も、思い出せばクソみたいな人生だった。
まず一回目、わたしは、大好きな男、エミディオを庇って命を落とした。
だが、これはまだいい。まだ、愛しい人を愛したまま死ねたから。
問題だったのは二回目だ。
一回目の人生で経験していたからか、運よく死を回避したわたしは、エミディオと結婚した。
順風満帆な結婚生活…のはずだった。
けれども結婚して三年目。
わたしは夫に殺された。
そして悟った。男なんて好きになるものじゃない。
入れ込むから傷つくのだ。淡々と、そう、いっそ嫌いなくらいがいい。そんな男を選んで、三度目の人生、今度こそ生き抜いてやろう、と。
愛や恋なんていらない。わたしは、死にたくないのだ。
そう決意したわたしは、三度目の人生をもう一人の男と生きることを選択する。
それは、わたしの大嫌いな幼馴染だった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 07:10:00
9247文字
会話率:7%
ハッと目を開けると、目の前には本日結婚式を挙げたばかりの夫がいて、冷ややかにこちらを見下ろしていた。
(ええっと、ああ!そうそう!)
結婚式の途中、わたしは激しい頭痛に襲われて、誓のキスをする直前で気を失ったのだ。
どうやらわたしが気を
失っている間に結婚式は進行し、すでに終わったあとのようである。
だって、窓の外が暗いからね。
恐らく、夫婦のベッドだろう、キングサイズのベッドの上に寝かされていたわたしは、感情の読めない表情でこちらを見つめている夫を見やって、こっそりと息を吐く。
(あ~、やっぱりわたし、死ぬ前に読んでいた小説のヒロインに転生したんだ……)
結婚式で激しい頭痛に襲われたとき、わたしは前世の記憶を取り戻した。
車の事故に巻き込まれて前世の生を終えたわたしは、どうやら、大好きなラノベの世界に転生していたらしい。
異世界転生とか、現実にあるんだ~……な~んて、呑気なことを考えている場合ではない。
わたしの記憶が正しければ、ここは、わたしの知る小説のプロローグがはじまる三年前。
目の前にいるのは、浮気をして、わたしに言いがかりをつけて捨てる悪役――ヒロインの最初の夫である。
最悪だ……。
この小説のストーリーは、夫とその母と使用人たちに三年いびられ続けたヒロインが、三年後離婚されてヒーローと巡り合い幸せになるという王道展開なものだ。
ヒロインを捨てた夫たちはきっちりざまあされてすっきり~!な展開なのだが、ちょっと待ってほしい。
だって、ということはわたし、今日から三年間、ずっと虐げられるってことでしょう⁉
冗談じゃない!
三年耐えればヒーローが幸せにしてくれるわ~なんてお気楽なことを考えられるほど、わたしは能天気じゃありませんよ!
三年間もいじめられるくらいなら、さっさと理由をつけて離婚してやる‼
……だというのに。
あの~……、なんでこの人、わたしを溺愛しはじめたの⁉
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 19:50:00
92836文字
会話率:31%
とある名家の令嬢である一条椿には、長年片思いしているボディーガード、鷹野怜司がいる。しかし互いの年齢差や立場の違いから想いを伝えられず、胸に秘めたまま父の選んだ男とお見合い結婚した。
男は名家の令息で爽やかな好青年だったが、結婚後に態
度が豹変。外面がいいモラハラ夫と化し、形だけの妻として冷遇され、白い結婚を続けた。
そして三年後。浮気していた夫から、お前は用済みだと退去を命じられ、離婚。実家に帰った椿は、かつて恋焦がれた初恋相手の怜司と再会し――
「お嬢様のことを忘れた日など、一日もありませんよ」
久しぶりに怜司と過ごす時間の中で、癒されていく心。他方、別れた元夫が思わぬ接触をしてきて……。
内気で控えめなお嬢様×食えないイケメンボディガードのじれあま主従ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 07:01:07
59158文字
会話率:51%
平凡な男子高校生の木崎雄大(きざきゆうだい)は家が隣で幼馴染の森口彩乃(もりぐちあやの)のことが好きだ。
どんどん綺麗になって、高校ではダンス部で活躍している彩乃のことを校舎2階の写真部の部室から眺めるのが日課。
周囲から『夫婦みたい』と
言われながらも幼馴染の関係を壊せずにいたが、写真部部長で学校の王子様と呼ばれる成瀬駿(なるせしゅん)先輩の告白がきっかけでとうとう恋人となることができた。
高校卒業後モデルとなって華やかな世界で活躍する彩乃とカメラマンを目指すも芽が出ず燻っている自分。
新進気鋭のカメラマンとして活躍している成瀬先輩とフリーの道を諦めて食品の宣伝写真を撮っている自分。
夢と現実のギャップに苦しむ雄大は、それでもいいと言ってくれる彩乃の愛情に報いたいのにプロポーズをする踏ん切りがつかない。
悩んだ末に、海外に写真撮影の旅に出掛けることを決める。
『三年間待ってほしい。それで駄目ならフリーの夢を諦めて商業カメラマンになる』
『おまえの二十九歳の誕生日には必ず帰ってくるから』
海外で出会った景色や人々によって本来の撮影の楽しさを思い出した雄大は、コンクールに応募することを決めた。
――帰ったら、クサい愛の言葉も、おまえがずっと待っていた言葉も全部まとめて言ってやるからな!
しかし三年後、日本に帰国した雄大を待っていたのは浮かない表情の彩乃だった。
二人に残された時間はあと少し。
これは幼馴染の二人の恋の軌跡を描く切なく苦しい愛の物語。少しファンタジー要素があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 06:05:00
87788文字
会話率:32%
クラスごと異世界に飛ばされた挙句、与えられた使命は世界の均衡を保つ事。
その使命を前に、大学受験を控える中立派の高校三年生「不知火レイジ」は自らの意思で使命を放棄した。
クラスメイトや異世界の国の人々に心配されながらも、レイジはカメラと銃
を手に取り、ほのぼのと異世界を放浪していく。
そしてその中で、彼は様々な人々と出会い、苛烈な戦いの渦に飲み込まれていく事となる。
少し前に連載していた「悪の銃使い」のリメイク作品です。かなり内容が変わってますが、是非ご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 06:00:00
63069文字
会話率:43%
全ては一通のラブレターから始まった。
普通科二年、南雲悠太は、魔導師でもないのに魔導系スポーツの部活を立ち上げることに。ハイテンションで感性に生きる魔導科一年の後輩と、コミュ障気味で色々な問題を抱える魔導科三年の先輩。二人に関わって始まる
現代ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 01:00:00
462651文字
会話率:49%
高校三年の冬休み、蓮は現実には存在しないはずの妖精「スミレ」と出会い、彼女に導かれるまま異世界「架空界」へ迷い込む。蓮は人間界に帰る方法を探しながら、次第に架空界の秘密に深く関わることに。化け物「サタン」や反抗的な騎士団「ネイト」との出会い
を経て、やがて蓮は自分が架空界の運命に大きく関わる存在であることを知る…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:36:43
5552文字
会話率:36%
これは一人のプログラマーによって開発された〝架空界〟で起こる物語。ある日、高校三年生の蓮は現実に存在するはずのない架空界に閉じ込められてしまう。人間界で暮らす〝現実ノ者〟と架空界で暮らす〝架空ノ者〟の二つの種族が巡り会った時、それぞれが最後
に想う事とは何か。人々が架空界から抜け出すために繰り広げられる壮大なサスペンスストーリーが、幕を開ける。
※本作品はハーメルン様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 01:20:43
10335文字
会話率:38%
相羽麟(あいわりん)は高校一年生の男子。小学三年生の頃、偶々クラスの女子と下校したところをクラスメートに見られて冷やかされた経験がある。恥ずかしさから「相羽くんなんか好きじゃない。本当の本当に大嫌いだ」と強く否定して泣き出した女子の姿に、ま
さか嫌われているとは思っていなかった相羽は『人間の本心は分からない』と心を拗らせた。以後、今まで友人だと思っていた相手も実は自分を嫌っているかも知れないと考え同級生にも友人関係になる可能性のある誰にも必要な用事以外では一切自分からは話しかけなくなる。そんな相羽は中学校卒業間近に両親を事故で亡くし遠方の祖父母宅に引き取られる。相羽は模試の成績が全国トップクラスであったため授業料その他を免除されて特待生として知り合いが誰もいない私立の自称進学校に通うことになる。相羽は高校でも必要最低限の関わりを持つだけでクラスの誰にも自分からは話しかけずにボッチ生活を満喫する。それで問題はなかった。そんなある日の帰宅途中、公園で他校の男子生徒から言い寄られて脅えているクラス1の美少女、此花貴音(このはなたかね)に遭遇する。無視して通り過ぎようとするが結果的に此花を庇って先に逃がす形となる。その後も此花宅の逃げた猫を捕まえたり、バイトの用事で行った保育園で妹を迎えに来た此花と遭遇し放課後は一緒に保育園に行くようになる等のフラグが立っていく。それでも相羽は徹底して此花との距離を詰めない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:10:00
45084文字
会話率:18%
小さな町で冒険者をしている青年ウィルは、エルフの恋人アンナと聖なる山で愛を誓う。しかし、山の主・厄災と恐れられているドラゴンに襲われ、恋人と自身の左腕を失う。仲間も去っていった。
町の人たちから『隻腕の疫病神』と忌み嫌われ、人里離れた場
所で人目をはばかるように生活するようになる。
十三年後のある日、モンスターに襲われているエルフの親子に遭遇し助けたが、父親は息を引き取ってしまった。残された少年テオはハーフエルフだった。
人との関わりを極力避けたかったが、嫌々ながらもテオと共に生活することになる。これまでの生活が変わり戸惑うウィル。
心を閉ざしていたウィルは過去と葛藤する。そして、選んだ未来は。
文字数:約13万折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:06:17
92418文字
会話率:41%
中学三年間私立で不登校を貫いてきたエミリー。
そのまま高校に上がるかと思いきや、出来立てほやほやの通信制に。
入学者がエミリー一人の中、塾と学校の二足のわらじで大学進学を目指す。
果たしてエミリーは単位を取って卒業できるのか。塾で友達は作れ
るのか。
そして志望大学に行けるのか……!?
そんなエミリーのほぼ毎日日記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 23:22:09
3620文字
会話率:2%
少し変わった仕事を持つ親のもとに育った中学三年生の牧之原くるみは、兄の通う高校の文化祭のステージで歌う、口髭の似合うベースボーカルの教師――興津大地に一目惚れし、彼の側にいるために一念発起して、『私立聖漣高校』に入学する。
興津が顧問を務め
る軽音楽部に入部し、初めて心を許せる友達ができ、厳しくも優しい、そしてどこか影がある彼とゆっくり距離を縮めていく幸せな日々の中、ある日の授業を境に、くるみが望んだ『平和で穏やかな高校生活』に、ふいに荒波が立ち始め……
2023年、集英社ライトノベル新人賞に応募して一次審査落ちした作品の、加筆修正版です。
『カクヨム』にも同じ作品を掲載しております。
舞台は静岡県ですが、作者が県外出身であることと、読みやすさを考慮してあまりディープな静岡弁は使っていません。中部にある架空の漁師町が舞台です。
また、作者は吹奏楽経験者ですが、ギター・ベースは初心者ですので、楽器や機材の扱い等に不備があるかと思われます。お気づきの点がございましたら、誤字脱字報告等でご教授いただければ幸いです。
※この物語は全てフィクションです。本作品に登場するバンド名や曲名は実在するものですが、著作権および商標権を尊重し、名誉を傷つける意図は一切ありません。また、歌詞は掲載しておりません。
※作中に登場した曲は、手持ちのCDのほか、ストリーミングにてダウンロード販売しているものは可能な限り購入しております。
※交通死亡事故・いじめ・自殺・虐待・性被害と関連する・想起させるシーン・表現があります。何卒御留意ください。
※この物語は法律・法令に反する行為・あらゆる差別と暴力を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 23:00:00
378551文字
会話率:45%
研究者であるハラカオリ(原かおり)はとある反社会的勢力からとある卵型の何かを奪い取ることに成功した。
その卵というのが動物型と無機物型に変化することができる武器の能力を持つ”ワンダーエッグ”、動物の形のものは消えないが着ている洋服が変化し防
御力が格段にアップする防具の能力を持つ”ドリームエッグ”、この二種類の卵のかなりの数を機能停止させた反社会的勢力から奪ってきたのだ。
その卵を研究して早三年、そろそろ研究も一人では被験者としては足りないだろうと自分が所属している組織から言われたため子供たちにばらまくことに。
これは、ちょっとマッドなサイエンティストであるハラが、子供たちと卵との交流を通して研究を進めていくだけの物語である。
お願いです、豆腐メンタルなんで叩かないでください、叩かれたと同時に消えますので、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:36:20
797917文字
会話率:24%
(レンちゃん、冒険者になろ?)
(い、いきなりどうしたの? 冒険者って怖そうだし、めんどくさそうだから嫌だよ)
レオンは過去の夢を見る。
現実では思い出せない彼女の夢を。
ランド王国最年少でSランク冒険者に到達した<魔の刻>
のリーダー、レオン・レインクローズ。
僅か二年で最高ランクまで至った彼は……それから三年間全く冒険に行かなくなった。
「あいつはSランクの依頼についていけなくなった」
「仲間が依頼に出てるのに、恥ずかしくないのか」
「結局、仲間が強かっただけだ」
様々な噂が飛び交っている中、当の本人は……
「はぁぁぁ……やっぱりお風呂は最高だな」
拠点で悠々自適に過ごしていた。
ギルドから出る依頼は半年に一度しか受注せず、どれも簡単な依頼ばかり。
これなら噂通りの男なのだが……
彼は依頼に行かない理由があった。
*今作はカクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:34:24
995358文字
会話率:44%
巽谷千里は私立猫狐学園高等部の三年生。
千里は神獣族より能力が劣るヒトでありながら文武両道の特待生であり、権力や地位、財産などに強く執着していた。
大学進学を希望しているが、孤児であり貧しいため、半ば断念していたところ、手を差し伸べる者がい
た。
華狐光姫。通称、狐姫様。
学園の生徒会長にして華狐家の当主の少女だった。
彼女は千里と自分との結婚を条件に、大学進学に掛かる費用を全額援助すると言った。
一度は断ったものの、千里は条件付きの結婚を承諾する。
光姫を警戒する千里だったが、婚約の挨拶回りや華狐家当主の仕事である公安の最高責任者としての姿などを見るうちに次第にそれも薄れていく。
国のトップに立つことを目指す千里。
公安として国を守り疑う光姫。
共に過ごすうちにいつしか二人は大きな事件へと巻き込まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:13:00
18123文字
会話率:45%
高田栞(たかだ しおり)はごく普通の中学三年生。
ところが、誕生日に小学校時代の同級生である笹ヶ谷九十九(ささがだに つくも)と再会した時から、その生活は一変する。
彼女の平穏な日常は静かに幕を下ろし、波瀾万丈な日々が激しく幕を開け、次々に
起こるハプニングに巻き込まれていく。
「魔法」とか「異世界」とか、漫画や小説の中だけだと思ってたのに、どうしてこうなった?!
……などと、思い悩んでいる暇は彼女になかった。
これは、運命の女神に導かれるように、次々と起こる予想外の出来事を乗り越え、成長していく少女や少年たちの物語である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
初投稿初作品です。
毎日22時の投稿を心がけておりますが、諸事情により変わることがありますので、ご了承ください。
※ 令和2年10月1日より、文章の体裁を更正中です。
内容に変化はない予定です。
<その他の注意点>
・かなり長いです。
・視点が変わりやすいですが、「○○視点」などの表記の予定は今の所ありません。
・時々、文章の体裁を整えたり、誤字の修正以外に、文章を修正することがあります。
・異世界モノですが、序盤は現実世界が舞台です。
※ 具体的には115話(第7章3番目の話)目にようやく異世界へ移動します。
※ 182話(第10章6番目の話)目から、異世界旅行が始まります。
・「R18」に届かないまでもたまに性的な話があります。
・上記に加え、「R15」、「残酷描写」は突然、割り込んできますのでご注意ください。
上記の点をご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:00:00
8924442文字
会話率:32%
「初めまして、私」
ある日を境に突然開花する〝属性〟と呼ばれる力を使い人々が生活を送る現代。
20XX年に日本で産まれたユカリは、ある事件で命を落とした両親が担っていた平和な世界へと人々を導く〝光の導き手〟を十二歳の若さで受け継い
だ。
それから三年の月日が流れた頃、ユカリは自身が胸の内に秘めている想いを知る為、己の持つ〝異質〟な属性とその属性が持つ〝特性〟を使用し、ある実験を行なった。
これは、ユカリによって〝創り出された〟一人の少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:00:00
747168文字
会話率:44%
すべての頂点に立つ《人類王》。
武術を極め、最強の配下達を従えて大陸を統一し、神とされる最高位の龍を殺し、残虐非道な殺人鬼を傀儡として使役した王の中の王。
歴史において最も偉大な人物となった皇帝ユーガはその日、人類に涙されながら静かに息を
引き取った。
だがそれは新たな始まりに過ぎなかった。何故かまた転生してしまうのだった。
前世で重宝した【悪霊の炎】を持ち、子供や配下達がユーガ亡き後の覇権をかけて暴れ回る大陸の端に生まれ変わる。これは参ったと十三年間の休暇を経て、酪農家の次男となった《人類王》は、力を取り戻すべく動き出す。まずは鍛錬、そして……大陸各地に隠した殺人鬼の悪霊達を回収すべく、そこはかとなく暗躍を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 21:54:03
90482文字
会話率:54%
怪物「オドロ」と、それに対抗できる唯一の存在である「魔法少女」たちが現れてから十三年。主人公・陽田ひよりは、魔法少女オタクとして平和を享受していた。
そんなある日、ひよりは生まれて初めてオドロに襲われる。絶体絶命のピンチに現れたのは、最推し
の魔法少女である「レオ」。この日の出来事がきっかけで、ひよりの人生は激変することになる——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 21:00:00
3195文字
会話率:38%
キリスト教哲学ではなく、生のイエス・キリストの生涯
「福音書」を含め従来のイエス伝はごくわずかな幼少期と、ガリラヤ、そしてエルサレムで福音宣教に当たったわずか三年間の事績のみ伝えて「イエスの伝記」と称しています。
それでは簡潔すぎるしょう…
…
この世に生身で生活し、呼吸していたイエスの生涯をすべて描きます。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 21:00:00
1081668文字
会話率:44%
高校三年生の小島美千子は生物部の部長。趣味は蝶の幼虫の観察。理系志望なので古文は苦手。
そんな美千子が母親に京都での着物ショーに平安時代の十二単のモデルとして駆り出され、下人役の幼馴染みの隆浩とともに出演中、ステージの上ではしごから転落。気
がつくと夜の尼寺の庭に隆浩とともに倒れ、言葉が通じない尼僧たちに介抱されていた。
翌日、美千子と隆浩は東山に登って京都を一望するも、眼下に広がっていたのは昔の平安京。
タイムスリップしたことを知ってパニックとなった二人だが、美千子は十二単を着ていたので貴族の姫として扱われ、尼僧の兄の老人である大納言に養女として引き取られた。
現代の小市民の一女子高生が、平安時代の貴族の娘に……。
ところが、この大納言、蜂を飼うのが趣味で、それに誘発されて蝶の成長の観察という自分の研究テーマへの意欲が、平安時代において再燃した美千子だった。
この作品は「歴史小説フリマ( http://www5b.biglobe.ne.jp/~freema/index.htm )」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-02 22:55:35
75742文字
会話率:44%
ロジェはジゼルに言った。「ジゼル。三年後にここに来てほしい。僕は君に正式に婚約を申し込みたい」と。平民のロジェは男爵令嬢であるジゼルにプロポーズするために博士号を得たいと考えていた。彼は能力を見込まれ、隣国の研究室に招待されたのだ。
そ
して三年後、ジゼルは約束の場所でロジェを待った。ところが彼は現れない。代わりにそこに来たのは見知らぬ美しい女性だった。彼女はジゼルに残酷な言葉を放つ。「彼は私と結婚することになりました」とーーーー。※他サイトでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 20:52:29
17838文字
会話率:44%
八年前の約束を果たすべくシャンタリオに戻ったトーヤたちだが、思わぬことから身を隠すこととなった。
シャンタル宮の外から「家族」を逃がすことはできるのか?
そしてその後は……
「黒のシャンタル」第三部です。
主人公トーヤがアラン
とベルに過去の話を語る「第一部 過去への旅」、語り終えたトーヤがシャンタリオに戻り懐かしい人々と再会する「第二部 新しい嵐の中へ」も共にお楽しみいただけるとうれしいです。
2021年5月20日(木)に無事第一部「過去への旅」を完結いたしました。
2022年1月23日(日)に無事第二部「新しい嵐の中へ」を完結いたしました。
第三部を現在毎日更新中です、引き続きよろしくお願いいたします。
第一部の 三年前のトーヤたち4人の出会いを描いたベルが主人公の外伝「銀色の魔法使い」も30話完結で公開しています。
ぜひとも感想、評価やブックマークをお願いいたします。
誤字報告などもいただけるととても励みになります、喜んでやる気が出ます。
どうぞよろしくお願いいたします。
時々「リメイク」と称して書き直しがあります。
注1:あまり過激な表現はないと思いますがそれなりに衝撃を受ける方もいらっしゃるかも知れませんのでR15とさせていただきました。
注2:「登場人物紹介」は章が進むとネタバレが含まれる可能性があります。ネタバレ嫌!な方は飛ばして本文を読んでください。
注3:平日2回、土日・休日は1回更新予定。時間は色々になると思います。
注4:しばらくの間平日も1回更新になります、申し訳ありません。
※更新報告などがあります、活動報告も御覧ください。
※「小説家になろう」「カクヨミ」「novelabo」「アルファポリス」で同時公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 20:50:03
1372007文字
会話率:57%
現在第三部を執筆中の「黒のシャンタル」の外伝です。
トーヤが運命の船に乗る前、生まれ故郷で関わりがあったジーンが主人公になります。
運命の地で運命と出会い、人生が変わってしまったといいトーヤですが、その前にはアルディナで関わりのあった人
々がいました。
第一部の少し前の話になります。
第一部はこちらからお読みいただけます。
https://ncode.syosetu.com/n0290gp/
第二部は第一部の出来事から八年後の話になります。
https://ncode.syosetu.com/n2121gz/
第二部の三年前、トーヤが仲間たちと出会った時の外伝「銀色の魔法使い」はこちらです。当時10歳のベルという少女が主人公の30話の物語です。
https://ncode.syosetu.com/n3151hd/
どの話もよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 16:55:45
20786文字
会話率:20%