五十音図第1行第1段の仮名。平仮名の「あ」は「安」の草体から、また、片仮名の「ア」は「阿」の偏から変化してできたものである。万葉仮名では「阿、安、婀、鞅(以上音仮名)、足(訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「(阿)」「(愛)」「
(悪)」などがある。
音韻的には、5母音の一つ/a/にあたる。東京語などでは、奥舌の[a]よりもやや舌が前寄りで、口の開きの大きい中舌広母音である。ア段長音の引き音節部分を、「おかあさん」「おばあさん」などのように表しもする。また表記上はアであっても、音の連なり方によって、「ピアノ→ピヤノ」「バアイ(場合)→バヤイ/バワイ」「オンアイ(恩愛)→オンナイ」などと発音されたりする。
あい、とは五十音最初の二文字とも堕花も言われ
なお「阿吽(あうん)の仁王」「阿吽の呼吸」などと使われる「阿吽」の「阿」は、悉曇(しったん)十二母音の初音で、物事の初めの意で用いられ、口を開いた形相や吐息をも表す。
[上野和昭]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 05:23:12
70000文字
会話率:0%
八番歌から万葉集へ。
八番歌の世界を広げるために、「決まり字」を手掛かりとして、『万葉集』に集録された他の歌との比較を試みてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。
最終更新:2019-09-09 21:00:00
1987文字
会話率:34%
八番歌を文法的に検証したついでに、左注にも注目してみました。
八番歌が挽歌なら誰への挽歌なのかな、という点が気になる方は是非ご一読ください。
「どう読む、八番歌。」(https://ncode.syosetu.com/n5116fn/)も
併せてご一読いただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-08 21:10:21
3370文字
会話率:11%
百人一首の日に、『万葉集』を万葉仮名で読むことのない全ての方に捧げます。
万葉和歌を万葉仮名と漢字かな混じり文とで読み比べると、「あれ?」って思うことがあるんです。
今回は、演習での発表用に「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ
今は漕ぎ出でな」を読み比べていた時の「あれ?」を形にしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-27 00:00:00
3566文字
会話率:12%